月別:2016年11月

待機児童問題を解決するのに必要なものとは

Saori Mochizukiの仕事と子育て / Saori Mochizukiの日常 / ブランド運営について

世田谷区の認可保育園申し込み

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

わたくしの住む世田谷区は、11月30日が認可保育園の4月入園申し込み締め切り日です。

現在認可外施設に通っているうちの0歳児(来年4月時点で1歳児クラス対象)ももちろん申し込みをしました(今お世話になっている認可外でも十分満足はしているのですが、いかんせん、保育料が高いのと、生活動線からはかなり不便な所にあるので)。

そんなところへ持ってきて、こんな記事を見つけました。

東京23区認可保育園に入りにくいワースト15駅
https://www.sumai-surfin.com/k/static/nurseryschool/

記事の内容もさることながら、今回認可園の申し込みをしてみて、痛感したことがあります。

それは、この待機児童問題は、単に保育園の数を増やすだけでは決して解決しないだろう、ということです。

根本的に社会的価値観が変わっていかないと、難しい問題だと思うのです。

【保育園に入れるために保育園に入れてないとだめ?!】

意外と知られてないびっくりな事実ですが、世田谷区に限って言えば、認可園に受かるには、申し込みの時点で両親がフルタイムで仕事している(もしくは、申込日の翌日から入園までの間に仕事復帰する)ことがほぼ絶対条件になります。

保育園に受かるかどうかわからないうちから、育休返上で働き出してるか、入園希望日までに働き出します、と、所属企業と約束を交わした書類を提出してからじゃないと入園は絶望的になります。

「保育園が決まったら復帰します」というのは許されないのです。

子供を預かってもらえないと働けないのに、働いてないと預かってもらえない、というこの壮大な矛盾。

またこの「フルタイム」という条件がくせものでして、1日8時間平日週5日勤務(週40時間)がデフォルトとされているので、そこにはまらない働き方をしているうちみたいな夫婦ともに自営の者は、応募当初

「(土日に働いていても、平日に働いてない日があるから)フルタイムとはみなされないかもしれません」

と言われてびっくり仰天しました。

結局うちは、月の総労働時間数が160時間以上あったので「フルタイム」とみなされることになりましたが、極端なことを言うと、週40時間働かないで40時間働いているのと同じ収入を得られる生産性の高い人は、認可園の申込的にいうと、NGなのです。。。

そういう人は「保育園の必要度は低い」から、幼稚園か認可外保育園を探しなさい、という暗黙のお達しなんですが、3歳から、しかも9時-14時でしかみてもらえない幼稚園じゃ、いくら生産性の高い人だって思うようには働けないだろうし、認可外保育園もパンパンで、そう簡単には見つかるものでもありません。

【子育ては誰かの手を借りてはいけない!?】

そして面倒を見てくれる親族などが同居してたりすぐそばに住んでたりすると、これまた点数が減点されて、入園は難しくなります。

とにかく、保育園に預けたいと思う親は、なぜ自分達だけで子供の面倒を見れないのか」を、入園申込書類で徹底的に問われるのです

それはそれはしつこいくらいそこを問う質問項目・チェック項目が並ぶので、割とノーテンキなわたくしですら、書いているうちにまるで子供の面倒を見れないダメ親の烙印を押されるような気分になってきて、預けることに対してどんどん罪悪感でいっぱいの気持ちになりました。

このように、保活は親に10か0かをつきつけてきます。

親たちは(特に母親は)、出産直後の体力的に厳しい時からフルスロットルで働くか、仕事を完全に諦めて子供の面倒を見るかの2択を突きつけられてしまいます(ちなみに就労先で1年以上勤務実績があるかどうかのポイント1点が当落を分けるので、もし出産前の職場を退職してしまうと、これまた入園が絶望的になります)。

そうなると、「まだ働きたい」と思う女性は血相を変えて保育園を探すはめになります。

結局のところ、制度や価値観が旧態依然としたままのところに現代のニーズが殺到してしまったもんだから、あまりに極端な状況に追い込む&追い込まれる事態に陥ってしまっている、というのが待機児童問題の本質だと思います。

例えば週3日だけ働きながら子育てするとか、そういうグラデーションある生き方をしている人の子供の受け皿ができたり、子育てで夫婦以外の誰かの手を借りることは悪いことではないんだ、という意識をもっと社会が持てるようにならないと、どんなに保育園の数を増やしたところで、この問題は全く解決方向に向かわないでしょう。

・・・・ということを、今、この時点で声高に叫んだところでとてもじゃないけど間に合いませんので、とりあえずわたくし達夫婦も現状の制度に則って、申込をしました。

さて、うちのお子は、来年4月に認可園に入れるのでしょうか。

バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

Instagramも更新中
https://www.instagram.com/saorimochizuki/

中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 Saori Mochizukiの水玉バッグ Saori Mochizukiの水玉バッグ ******* ☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆ *Saori Mochizuki Web Shop ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます Google+「Saori Mochizuki」ページ  にほんブログ村 デザインブログ 女性デザイナーへにほんブログ村 ファッションブログ バッグ・小物へにほんブログ村 ファッションブログへ

香港に行って気づく、自分の足らないもの・日本人としてのアイデンティティ

Saori Mochizuki 期間限定ショップ / Saori Mochizukiの商品 / Saori Mochizukiの海外活動

Saori Mochizuki Accent Color 中目黒 古民家

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

今回香港に行ってみて、改めて自分のやっていること、、、というか、やれてないことが浮き彫りになって、いろいろ悔しい思いをしております。

昨今は日本製の商品に対して、インバウンド需要が〜なんて叫ばれていますが、日本の中だけにいると、何がどう評価されているのかいまいちよくわかりません。

いや、よくわからないのではなくて、よくわかってないということにすら気づいていないんだ、ということがよくわかりました。

わたくしが今店をやっている物件も、なにげに築90年近い古民家です。耐震補強の関係もあって、中はかなりリノベーションされてしまっていますが、柱や天井など、まだ当時の面影がのぞける部分はたくさんあります。

そういうのも、知らず知らずのうちに持て余してしまっていたというか、なんというか。。。

もう一度、自分の「資産」を棚卸しして、それが最高に生きる形を模索せねば、と思った次第です。

バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

Instagramも更新中
https://www.instagram.com/saorimochizuki/

中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 Saori Mochizukiの水玉バッグ Saori Mochizukiの水玉バッグ ******* ☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆ *Saori Mochizuki Web Shop ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます Google+「Saori Mochizuki」ページ  にほんブログ村 デザインブログ 女性デザイナーへにほんブログ村 ファッションブログ バッグ・小物へにほんブログ村 ファッションブログへ

香港の広東語の漢字(Saori Mochizuki 期間限定ショップ in 香港)

Saori Mochizukiの商品

香港 セントラル 中環 PMQ

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Colorオーナーの望月沙織です。

香港は、広東語が主要言語です。

日本で「中国語」というと中国本土で使われている北京語をさすことが主ですが、広東語は北京語とは全く異なるものなので,北京語がわからない香港人は結構います。

広東語で使われている漢字は、ぱっと見の印象で言うと日本語で言うところの旧字体というか、とても画数の多い漢字です。

住所でよく見る「號」は、なるほど、「号」か!と、つい最近気がつきました。

たまに日本語と同じ意味で同じ漢字を使っている時があって、なんて発音するのかは分かりませんが、意味は理解することができるので、ちょっと嬉しくなります。

ちなみにうちのお子の名前の漢字は、香港のとある映画スターの名前の1文字と同じだそうなんですが、読み方は日本語とは微妙に異なってました。

そしてわたくしの「沙織」という名前も、広東語の発音だと「サーチェ」になるそうです。

という訳で、いい加減、広東語を勉強してみようかな、、、とほんのり思っている今日この頃です。

バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

Instagramも更新中
https://www.instagram.com/saorimochizuki/

中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 Saori Mochizukiの水玉バッグ Saori Mochizukiの水玉バッグ ******* ☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆ *Saori Mochizuki Web Shop ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます Google+「Saori Mochizuki」ページ  にほんブログ村 デザインブログ 女性デザイナーへにほんブログ村 ファッションブログ バッグ・小物へにほんブログ村 ファッションブログへ

日本流の「おもてなし」は本当に必要か?!(Saori Mochizuki 香港期間限定ショップで考えたこと)

Saori Mochizuki 期間限定ショップ / Saori Mochizukiの商品 / Saori Mochizukiの海外活動

Saori Mochizuki Accent Color 香港期間限定ショップ 香港コンラッドこんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Colorオーナーの望月沙織です。

香港で商品を販売してみて改めて思ったことは、

「日本流の『おもてなし』は、受ける分には嬉しいけど、やる側に回るのは面倒くさいからやだなぁ、、、」

ということでした(苦笑)。

たとえば商品が売れた時のラッピング1つとってみても、香港の人は、ちょっとしたものなら、別に何にも言わなくてもそのままポンと自分のバッグに放り込んで持って帰ってくれます。

最近は日本でもエコの観点から簡易包装が浸透してきているので、「包装はいいですよー」といってくれるお客さまも多くなりましたが、それでも「包むこと」が初期設定なので、「包まない・袋に入れないこと」は前提にはなっておらず、「そのままでもいいですか?」と聞かずにそのままお渡しすると失礼になる印象があります。

【言わないでもやる日本と、言わないとやらない香港】

他にも、日本は以心伝心がよしとされる文化なので、先回りして、言わないでもかゆいところに手が届くことが当たり前とされていて、それが「おもてなし」として、世界的に評価されている感じですが、でも時には「別にそれは必要ないんだけどな、、、」というところにまで手厚いサービスがほどこされてちょっと戸惑う、、、なんてこともあります。

そして結果、それがブラック残業に結びついてしまってたりします。

逆に香港の場合は、言わないとやってくれないので、売上が(しつこく言うまで)支払われなかったりと、言わないでもやってもらえる日本式の文化に慣れていると「厄介だな、、、」と思うこともあります。

でも、お互いに無駄がないというか、ある意味必要最低限のことだけをやればいいので(まぁ、売上が支払われないというのは、必要最低限のことすらやれてないんですが…)、気が楽という良い面もあります。

【過剰なものを削ぐのも「おもてなし」】

これはどっちがいいのかなぁ、というと、どっちにもそれぞれメリット・デメリットがあるので、一概には割り切れない部分があります。

でも日本で仕事をしている時に、たまに、

「これ、本当にここまでする必要あるのかな?」

と思う時があるので、そんな時は一度冷静になって立ち返ってみて、思い切って先方に問うてみてもいいんじゃないかな、と思いました。

もしかしたら先方もそれをtoo muchに感じているかもしれず、でも断るタイミングを失っている、なんてこともあるかもしれません。

そういうものを極力そいでいくというのも、それはそれでおもてなし・思いやり、なのかもしれないと、香港で改めて感じました。

バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

Instagramも更新中
https://www.instagram.com/saorimochizuki/


中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 Saori Mochizukiの水玉バッグ Saori Mochizukiの水玉バッグ ******* ☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆ *Saori Mochizuki Web Shop ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます Google+「Saori Mochizuki」ページ  にほんブログ村 デザインブログ 女性デザイナーへにほんブログ村 ファッションブログ バッグ・小物へにほんブログ村 ファッションブログへ