将来バッグは存在しなくなるでしょう(2016年、年の瀬に未来を考える)
こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。
いよいよ2016年が終わろうとしております。というわけで、今日はちょっと真面目に色々総括してみたいと思います。
【伊達メガネならぬ伊達バッグ?!】
バッグ屋をやっててこんなことを言うのもなんですが、将来バッグはこの世から姿を消すのではないかと思ってます。
姿を消す、というのは極端だったとしても、伊達メガネのように、ものは入れないけどファッションのアクセントとして持つ伊達バッグ的な生き残り方しかしないのではないでしょうか。
かつては分厚い辞書や家庭の医学が一家に最低でも1,2冊ありましたが、それがパソコンの検索で済むようになり、もはや手のひらサイズのスマホがあれば事足りる時代になりました。
お金も現金→クレジットカード→仮想通貨の流れになっています。
この先、荷物を持ち歩く必然性がどんどんなくなっていくので、バッグなんて実用的なものとしては全く必要なくなり、あるとすれば、今でもステータスシンボル的に持つ人がいるエルメスのバッグのように、それを持つことでファッション的価値が上がるバッグ(=伊達バッグ)のみが生き残ると思うのです。
その流れでみると、冒頭の記事(広告)には強い違和感を感じました。
【その荷物、本当に持つ必要ある?!】
この広告によると、男女の荷物の重さの平均は、女性が男性の2倍強とのこと。
男 3.3kg
女 7.2kg
7.2kgって、10カ月になるうちのお子の重さです。
…と、単純にこれだけ提示すると、軽いバッグをウリにしているうちにとってはある種いい宣伝にはなります。
でも、伊達バッグ時代が来ることを考えると、この広告記事のように、大量の荷物を持つことを起点に語るのはちょっと思考停止だなぁと思いますし、そもそも買い物は夫婦で分担すればいい訳で、もっと言えば、amazonや宅配スーパーを使えば、ヘビーな買い物袋を提げて歩かずに済む訳で、この重労働を全部女性がやる前提になってる上で、あえて労いの言葉をかけようとするスタンスに若干薄気味の悪さを感じました。
そして、男女の荷物の重さの違いは、単なる家事育児のためだけではなく、お化粧品や生理用品など女性特有のものを持ち運ぶからということも大いに関係あると思うので、それを単にこういう切り取り方で商品のアピールに使うのは、筋書きありきでするインタビューみたいなもので、多分に作り手側のバイアスが入っていて、こういうのが世のお母さん達を完璧主義に追い込むんだよ、と思いました。
【情報の発信源の意図するところを意識する】
というか、情報があふれているこの現代社会においては、情報に触れる側も、これはどういうスタンスから発せられている言葉なのか、ということをよくよく見極めてから受け入れないとダメだな、ということを痛感しました。
ちなみに我が夫婦は、圧倒的に夫の荷物の方が重いです。
毎日、副業で岩でも採掘してるんじゃないかと疑うレベルです。
めぐりズム、プレゼントしたほうが良いのかもしれないですね(ちゃっかり便乗…笑)。
それではみなさま、よいお年をお迎えくださいませ。
バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織
Instagramも更新中
https://www.instagram.com/saorimochizuki/
中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 ******* ☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆ *Saori Mochizuki Web Shop *ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます *Google+「Saori Mochizuki」ページ