POP UP SHOPのために香港に来ています。ちょうど秋の祝日の時期だったようで(家族で集まって月餅食べて月をめでる、みたいな?…すんません、荒っぽい説明で)街中の灯籠がきれいでした
先日、「やたら頻繁に子供の写真が友達からメールで送られてきて、どう返答していいか困ってる」というラジオリスナーに対して、ピエール瀧さんが「ヒトの子供のネタなんて、貼りようのないちょっとかわいいシールみたいなもんだから、気にせず無視したらいい」って感じのことを言っていて大笑いしてしまいました。
で、わたくしの仕事なんて、まさにその「貼りようのないちょっとかわいいシール」みたいなもんだから、なかなか大変です。
たいていの人は誰かの息子や娘の写真を見せられたら、とりあえず「かわいいー」とか、なにかしらの反応をするでしょうけど、このリスナーの人が悩んでいるように、そのほとんどの人はとりあえずお世辞で切り替えしてるだけだと思います。
…だけ、っていうのは言い過ぎだとしても(笑)、まぁ、無視はせず、かといってけなすこともせず、波風立てずにその場をやり過ごすのではないでしょうか(いや、かわいいな、とは思いますけど、親が思うほどの熱量は持てないよ、ってことです)。
なのでわたくしも、自分がこういう商売をやってる、ということをどこまでどう周囲の人に伝えたらいいのか、最初の頃はちょっと悩んでました。
好みでもない、おっぱでなてんてんしましまのバッグを見せられても、自分が逆の立場だったら戸惑いますからね。
でもある時から、無視されたってま、いっか、と思うようになったら意外とスルッと自分のやってるこのを話せるようになった気がします。
結局は、「戸惑わせるのがイヤだ」とか言っておきながら、自分が精魂込めて手がけているものを無視されることの方を怖がっていたんだと思います。
でも人なんて、基本は自分の「子供」が一番で、それ以外は全部「貼りようのないシール」。
でもその貼りようのないシールだって、たまには家具の傷を隠す役目が果たせたり、誰かへのちょっとしたプレゼントになったり、「少し大事なもの」に昇格するチャンスはいくらでもある訳で、わたくしみたいな仕事をしている人間は、そういうのをぼつぼつ丁寧に積み上げながら生きていくってことなんだろうなーと思いました。
という訳で、わたくしは今日もせっせと「貼りようのないシール」を作っては売ってます。香港にまで、まき散らしに行ってます(9/26-27で香港でポップなアップショップをやってきます)。
「ちょっとここになんか貼りたいな」みたいな気分になったら、ぜひ思い出してください。
中目黒で待ってまーす。
バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
セレクトショップ「Accent Color」オーナー
望月沙織
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