「てんてんしましまを探して」は、毎週木曜正午更新。
てんてん(水玉)しましま(ボーダー&ストライプ)のかわいいアイテム、そこに携わる人々の思いをバッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織がつづります。企画詳細についてはこちらをご覧ください。
「てんてんしましまを探して」第20回・水玉研究所 レポート
「水玉」という名前の由来を探るvol.6「脱線中・その3」
こんにちは、水玉研究家の望月です。水玉のことについてあれこれ探ることを使命にしている水玉研究所、今週も張り切って水玉について語ります。
今日は水玉の配置についてもう少し突っ込んで考えてみようと思います。
一口に「水玉」と言っても、色んな雰囲気のものがあります。そしてその、水玉柄の雰囲気を決める重要な要素としては
*玉の並び方(詳しくは水玉研究所 レポート vol.4をご参照ください)
*玉の大きさ
*玉の間隔(玉と玉との距離)
があります。
特に「玉の大きさ」と「玉の間隔」は、「玉の並び方」以上に全体の印象を左右します。
例えば、本日TOP写真のバッグに使われている生地ですが、こちらは玉の大きさがかなり大きく、なおかつ玉の間隔が詰まっています。
これらの生地の「玉の並び方」はいずれも「菱形」ですね(詳しくは水玉研究所 レポート vol.4をご参照ください)。左側の生地は、右側に比べると玉の大きさは小さいですが、玉と玉の距離感は似たものがあります。わたくしはよくこの模様を「蜂の巣」と呼びます(形状が蜂の巣に似ていませんか?)
このパターンは、印象としてはかなりポップで、フェミニンな雰囲気になります。
少々言っている意味がピンとこない、、、と思った方は、こちらの水玉柄と見比べてみてください。
先ほどのパターンに比べると、ポップな雰囲気がぐっと押さえられて、クラシカルな印象を受けませんか?
またこの写真の右と左を比べても、玉のサイズが大きい右の方がヤングな雰囲気があります(ヤングって…)。左の方は、例えば大人の男性用のシャツになっていても、そんなに違和感がない雰囲気があると思います。
これはあくまでもわたくしの主観ですが、でもこの感覚をうまく使うと、トリッキーでなかなか面白いデザインを作ることができます。
少々甘い雰囲気の水玉でも、色がシックであれば甘くなりすぎずにまとめることができますし、トラッドな雰囲気の水玉でも、華やかな色を使うことで古くさくなりすぎないテイストを作ることができます。そしてそういうギャップがとても面白いと思うのです。
いつもの雰囲気を変えたいと思ったら、水玉の「大きさ」と「距離」に注目してみてください。そしていつも手にしているものとは違うデザインを選ぶと、イメージチェンジできると思いますよ。是非お試しください。
バッグデザイナー&水玉研究家・望月沙織/Saori Mochizuki
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