カテゴリー:「てんてんしましまを探して」

「てんてんしましまを探して」第14回・映画「イヴ・サンローラン」

Saori Mochizukiの映画情報 / 「てんてんしましまを探して」

「てんてんしましまを探して」は、バッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織が興味を持ったヒト・モノ・コトについて、毎週木曜正午に更新していきます。企画詳細についてはこちらをご覧ください。

 

こんにちは、水玉とストライプ&ボーダーのバッグデザイナー・望月沙織です。

 

本日の「てんてんしましまを探して」は、日本公開から間もなく1ヶ月を迎えるイヴ・サンローランの伝記的映画について、です。もう既にご覧になった方も沢山いらっしゃると思いますが、わたくしは観ていて色んなことに心がざわざわしてしまったので、筆をとらせていただきました。

 

歴史的なデザイナーに嫉妬するなんて馬鹿げているとは思いますが、イヴ・サンローランと自分の間に横たわる大きくて深い溝に、今日は触れてみたいと思います。

 

イヴ・サンローラン

下のモノクロ写真にうつっているのがイヴ・サンローラン本人。上のカラーがピエール・ニネ演じるイヴ。長年のパートナー・ピエール・ベルジェも「そっくりすぎて混乱した」と評するほどの激似ぶりでびっくりしました。

 

「イヴ・サンローラン」
あなたは目撃する。
永遠のエレガンス誕生の瞬間を。

 

ブランドを運営して行くために、重要なことってなんでしょうか。

 

デザインを考える能力?
縫製技術?

 

それらは確かに重要ですが、わたくしはそれを遺憾なく発揮するためにはやはりお金が必要ですし、支えれくれるチームも重要だと思っています。

 

クリスチャン・ディオールに才能を見出され、彼の急死後、21歳という若さでブランドを任されたイヴ・サンローランは、フランス陸軍への入隊を余儀なくされ、そこで精神に破綻をきたし、軍の精神病院に入院させられます。

 

それがきっかけとなり、彼はディオール社から放り出されてしまうのですが、その時に彼の思いを支えて経済的基盤作りに奔走したのが、パートナーのピエール・ベルジェやディオールのミューズだったモデルのヴィクトワールでした。

 

才能に溢れていて静かな情熱を心に秘めているけれど、少年のように繊細でとても危うい雰囲気を醸し出すイヴは(というか実際に当時はとても若かったですし)、おそらく誰もが思わず手を差し伸べたくなる存在だったのではないでしょうか。

 

わたくしは、そもそもが甘え下手ということもありますが、どこか自分のことを過信していて、なかなか物事を自分の手から離すことができません。

 

1人で行き詰まっている、誰かに手伝ってほしいと言いつつも、心のどこかで「自分のやり方が1番!」と思っているふしがあり、他人に手を出されるとついつい「自分ならもっとうまくやるのに」と感じてしまいます。

 

そしておそらくその雰囲気は、わたくしの周りに見えない壁となって立ちはだかり、無意識のうちに人の手をはねつけていた部分があったのではないかと思います。

 

最近になってようやくそんな自分に気がついたわたくしの目には、イヴのまとう「ほっとけない」感は大変うらやましくうつりました。

 

それはもちろん、確固たる才能があってこその話だと思いますが、才能に満ちあふれている人でも、誰からも手伝ってもらえない人もいます。その理由は様々だと思いますが、わたくしはどうせだったら思いを共有できる人の意見には素直に耳を傾けたいですし、そういう人から、「あの人と一緒に仕事をしてみたい!」と思ってもらいたいと思っています。

 

さてそうするために、わたくしはまず「自分が1番できる」という思い込みから解放されないといけないと思うのですが、40年近くそういう思考回路で生きてきてしまったので、まー、なかなか大変です。

 

自分が1番できると思ってるだけで、実は1番できてる訳じゃないっていうのもタチが悪い。

 

どうにかして、そんな自分から脱出をはかりたいと思っています。

 

ちなみに、映画全体としては、スッキリきれいで過不足なくイヴの人生を網羅したという印象で、わたくしには少々もの足りませんでした。いやいやデザイナーって、もっともっと苦しんでいるでしょ、って思ってしまって。

 

確かに、イヴ・サンローラン財団とピエール・ベルジェの全面協力による数々のファッションショーのシーンは圧巻でしたが、ちらりと垣間見えたイヴと母親との葛藤や、生まれ故郷・アルジェリアとフランスとの板挟みに苦しむ姿、宿敵カール・ラガーフェルドとの人間模様など、彼のデザインの根幹にあるぐちゃぐちゃした闇の部分をもう少しみたかったなと思いました。

 

なお驚くことに、2014年9月末から、本国フランスではイヴに関する映画がもう1本公開されています。

 

「サンローラン」(原題:Saint Lauren)というそのものズバリの題名なんですが、こちらの映画はいわゆる「非公認」。

 

何の断りもなく撮ったことにピエール・ベルジェが激怒した、なんてウワサもきかれておりますが、宣伝用の写真を見る限り、ギャスパー・ウリエル演じるこちらのイヴは、人をおちょくるような表情で笑っていて、ぬらりと妖しく、わたくしがのぞんだドロドロをみせてくれるような期待感に満ち溢れていました。

 

その分、劇中に登場するサンローランのお洋服等は、全て1から自前で作らねばならなかったと思うので、それはそれで大変だったと思いますが、その分ピエール・ベルジェに気を遣うことなく、色んなことを描ききれたのではないでしょうか。

 

こちらの映画は残念ながら日本公開未定とのこと。うーむ。なんとか観るスベはないかな。フランス語は全く分かりませんが、でもフランス語版でもいいので、なんとかして一度絶対に観てみたいと思いました。

 

見比べられた暁には、また感想を書いてみたいと思います。

 

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

 

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今日の記事でご紹介した映画の詳細情報はこちら

『イヴ・サンローラン』
角川シネマ有楽町他で全国ロードショー中
監督:ジャリル・レスペール
出演:ピエール・ニネ、ギョーム・ガリエンヌ
2014年/フランス/カラー/シネマスコープ/106分

「てんてんしましまを探して」第13回・映画「記憶探偵と鍵のかかった少女」

Saori Mochizukiの映画情報 / 「てんてんしましまを探して」

「てんてんしましまを探して」は、バッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織が興味を持ったヒト・モノ・コトについて、毎週木曜正午に更新していきます。企画詳細についてはこちらをご覧ください。

 

こんにちは、水玉とストライプ&ボーダーのバッグデザイナー・望月沙織です。

 

さて、早いもので前回の記事でちょうど3ヶ月を迎えたこの「てんてんしましまを探して」ですが、13回目の今日は、少し趣向を変えて、映画のお話しをしていきたいと思います。

 

本日取り上げる映画は、今週末2014年9月27日(土)から全国ロードショー予定の「記憶探偵と鍵のかかった少女」です。

 

「記憶は嘘をつく―真実を知りたければ、思い込みを捨てろ。」

 

意味深なキャッチフレーズがついたこの映画、さてどんなお話しでしょうか。

 

記憶探偵と鍵のかかった少女

「記憶探偵と鍵のかかった少女」
他人の記憶に潜入する特殊能力を持つ探偵に、ある日舞い込んだ美しい少女の記憶を探る依頼。

彼女の記憶は不穏な謎に満ちていた。

どこからが《嘘》で、どこまでが《真実》なのか――?
記憶のトリックが襲いくる、新時代の本格ミステリー!

 

思うに、「記憶」には色んな種類があります。

 

バッグ作りには「経験」という名の記憶の積み重ねが重要になります。

 

例えば、うちのバッグの裏貼りに使われている芯地は、表生地の素材(綿とかポリエステルとか)によって、貼り合わせ加工ができる・できない、という差が出てきます。また、加工ができないとされている素材の中にも、この質感だったら貼れますよ、というものもあるのです。

 

そういう記憶を、加工屋さんの経験の中から引き出してお借りする時もあれば、自分が実際に経験して、記憶として積み上げていく時もあります。

 

いずれにしてもその積み上げがないと、毎回イチから試行錯誤していかねばならず、非常に効率が悪い。

 

だからこそ経験の引き出しが多い人は重宝がられるし、単に引き出しが多いだけではなく、「この時はあの引き出し」と、状況に応じて引っ張りだす引き出しの場所を見極められるかどうかはかなり重要な能力になってきます。

 

しかし、そこに妙な思い込みが絡んでくると、話がややこしくなります。

 

ちなみにうちのバッグは、「長年バッグを作ってました」というメーカーの人、「買い付けていました」と言うバイヤーの人、色んな方面の人から「こんな手法、思いつきもしなかった」と言われることが多々あります。

 

具体的には、プリントなど軽くて薄い素材に、ハリのある芯材を使って強度を出す手法のことを指しているのですが、プリント生地もその芯材も、大昔から業界に存在していたものなので、なんら珍しいものではありません。

 

でもその芯材はこれまで主に革に使われてきたものなので、経験がある人はその記憶が邪魔モノとなり、プリント生地に使う、という発想が全く出てこなかったようなのです。

 

わたくしは、元々映像制作会社から転じて今のバッグ作りの世界に身を置いています。だから、あまりにもバッグ作りに対する引き出しがなくて、毎回苦労しています。

 

しかしこの貼り合わせの件に関しては、むしろ経験に邪魔されなかったからこそ出てきたアイディアだと思うと、経験というものは、本当に諸刃の剣だな、と思いました。

 

それでいうと「思い出」という記憶もあてになりません。

 

過去のある時間を誰かと一緒に過ごすと、同じ記憶が両者の頭の中には思い出としてインプットされるはずですが、それぞれの感じ方・受け止め方次第で、その記憶はいかようにも変化します。

 

必死の思いで準備した展示会に、憧れていたお店のバイヤーさんが立ち寄ってくれて、嬉しくなってあとから改めて連絡してみると、全く先方の記憶に残ってない、なんてこともあって、落ち込むこともしばしば(こういう時、どういう顔をしたらいいのかと毎回悩む。たいていは、うへへ、と中途半端な泣き笑い顔を浮かべているような気がする)。

 

忘れ去られてしまえばなかったも同然なので、こちらとしてはこんな悲しいことはありません。そしてそうなってくると、もはや何がリアルで何がそうじゃないのか、どこに拠り所を見いだしたらいいのかわからなくなってくるのです。

 

記憶探偵と鍵のかかった少女

映画「記憶探偵と鍵のかかった少女」の記憶探偵ジョンは、そんな曖昧な人間の記憶に潜入して「真実はなにか」を探り出すのが仕事です。

 

でも「真実」は、変幻自在です。

 

開ける引き出しが異なれば、欲しい記憶は引っ張りだせないし、見事開けられたとしても、からっぽな時(きれいさっぱり忘れ去られてしまっている時)もある。

 

悪気がなくてもそうなんだから、悪気があったとしたらなおさらです。

 

記憶探偵と鍵のかかった少女

色んなトラウマを抱え、ご飯を食べなくなってしまった超絶アタマの良い少女アナの記憶を探るよう命じられたジョンは、調査を進めるうちに、次第にアナの記憶に翻弄されるようになります。

 

アナは自分の記憶をコントロールすることで、何から自分を守りたいのか。いや、そもそも彼女は記憶を操作しているのだろうか。もしかしたらそれは現実に起きたことではないかもしれないけれど、アナにとってはそう見えていた・感じられていた、ということもある。そしてそれを見たジョンがどう受け止めて、どういう判断を下すかによっても、物事の見え方は大きく変わっていく。

じゃあ一体どこに軸を見いだしたらいいのだろうか。

この映画でわたくしが感じた一番の怖さはそこだった。見方によってはAかもしれないし、Bかもしれない。でも軸を決めないことには、どこにも進めないではないか。

(展示会のことを)記憶にとどめていてもらえなかったかもしれないけど、自分は頑張ったんだという気持ちにすがって、生きていくのか。それとも、覚えていてもらえてなかったという部分を軸に、なにくそ、次回はもっと!と思って生きていくのか。

記憶探偵と鍵のかかった少女

衝撃のラストを迎えた後、記憶探偵ジョンは、その出来事をどう記憶にとどめて、進んでいくのだろう。思い込みを捨てた先に残るものは本当に「真実」なのだろうか。

頼りになるはずの記憶に足下をすくわれた時、冷静でいたいと思うならば、もう一度「自分はこれでいい」と思い込む必要もあるのではないだろうか。

アナの心の闇、彼女の未来。そこから感じる、自分の人生。さて、みなさんはどこに「真実」を見出しますか。

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

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今日の記事でご紹介した映画の詳細情報はこちら

『記憶探偵と鍵のかかった少女』
2014年9月27日(土)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:ホルヘ・ドラド
プロデューサー:ジャウマ・コレット=セラ(『アンノウン』監督)
出演:マーク・ストロング(『裏切りのサーカス』)、タイッサ・ファーミガ(『ブリングリング』)、ブライアン・コックス(『RED/レッド』)
2013年/アメリカ/英語/カラー/スコープサイズ/1時間39分

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全ての道は平戸に通ず/「てんてんしましまを探して」第12回・福岡/「TOIRO-FIRANDO(トイロ-フィランド)」代表・小値賀友理さん

「てんてんしましまを探して」 / ブランド

「てんてんしましまを探して」は、毎週木曜正午更新
てんてん(水玉)しましま(ボーダー&ストライプ)のかわいいアイテム、そこに携わる人々の思いをバッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織がつづります。企画詳細についてはこちらをご覧ください。

TOIRO-FIRANDO

こんにちは、水玉とストライプ&ボーダーのバッグデザイナー・望月沙織です。

さて、しばらく続きました「てんてんしましまを探して」の福岡シリーズも今日でおしまいです。トリは、うちがいつもお世話になっているTOIRO-FIRANDO(トイロ-フィランド)さんでしめさせていただこうと思います。

TOIROさん(とわたくしはいつも略して呼んでいます)と知り合ったのは1年前。まだ1年しか経ってないの?!と自分でもびっくりですが、元々は同じ時期に同じ百貨店の少し離れた場所でそれぞれ催事をやっていたのがご縁の始まりでした。

うちはその日最終日だったので、わたくしは搬出に備えてバッグヤードであれこれ準備をしていたら、スタッフの1人が「モチヅキさん!モチヅキさん!とっても素敵な人達が買い物に来てくれましたよ!あっちの方で催事をやっているブランドの人達みたいだから、早く行ってみてください」と息を弾ませて呼びにきてくれました。

その時店頭にいたのが、TOIROの代表・小値賀(おじか)友理さんと、販売担当の高木逸美さんでした。

その場で色々お話しをして、すっかり意気投合。翌日には東京に残っていた高木さんと、ニコタマでご飯を食べておりました(笑)。

何がそんなに自分に響いたのか、今振り返ってみてもなかなかうまく言葉にすることができません。

でも、見事なチームワークで動いていること、ただふんわりと「ブランドやってます〜」なんて甘ったれたことではなく、ものすごくシビアに、何をやったらビジネスとして成立するのか考えている姿に共感して、自分よりもずっと若いのに、この人達はすごいな、と思った記憶があります。

そこからTOIROさん達もうちのバッグを気に入ってくださり、福岡の催事でTOIROさんの商品と一緒に、うちのバッグもたくさん販売してくださるようになりました。

これまで福岡はおろか、九州に全くゆかりのなかったわたくしに新たなチャンスをもたらしてくれたのです。

そんなTOIROさんについて、代表小値賀さんに色々伺ってみました。なんだかいまさら改めて色々伺うのは気恥ずかしかったですが、まだ知らないこともたくさんありました。

TOIRO-FIRANDO

まず、TOIROさんのコンセプト(※)ですが、長崎県・平戸(小値賀さんの出身地)になみなみならぬ思いがみなぎっています。今まで色んなデザイナーさんに出会ってきましたが、自分の地元をブランドの核にしている人には初めて出会いました。その思いがどこから来るのか興味があります。

(※)「Made in FIRANDO(長崎県平戸市)から産み出す異文化交流で培ったオリエンタルなカラーと スタイル、そして様々な異なる素材をミックスし既成概念にとらわれないファッションの“新しいカタチ”を提案し、様々な人の持つ個性を引き出すブランドとして平戸から世界に発信しつづけます」【TOIRO-FIRANDO公式サイトより】

<小値賀友理さん(以下<小>)>
もともと平戸の役に立つことがしたかったんです。

最初は小学校の先生をやっていたんですが、平戸でお店を出したくて、教員をやめて、福岡のファッションビジネスの学校に行きました。そこでスタイリストとファッションビジネスの勉強をして、3人くらいのスタイリストのアシスタントをやっていました。

その後スタイリストとして独立したけれど、実は、ファッションよりもブライダルの仕事をして、夫婦になる方々の応援をしようとしてたんですよ。家族やその周囲の在り方に触れれば、(そこから生まれてくる)子供達も変わり、私は何の役に立てるのだろう、、、という謎が解けると思ってました。

人の役に立つ仕事をやりたいけど、どうにもならない迷走期があったと言います。いろんな事を考えていて、でもブライダルだけでは上手く進まず、スタイリスト・ブライダル・アクセサリーを並行してやっていたそう。そんな中、アクセサリーの仕事が進み始め、これだ!と思い、平戸の人達も手伝うことに賛同してくれたのが、TOIROへつながるそもそもの始まりだといいます。

TOIRO-FIRANDO

Sonianka(ソニアンカ)税込¥9,180-
TOIROさんの一風変わった商品名は、TOIRO特製“平戸ジェネレーター”によるもの。小値賀さんが平戸の好きなものを書き出して一覧表にして、その中からシーズンごとに一定の法則を決めて、文字を拾いだして付けています。だから商品名になっている言葉そのものには意味がないそう。これもユニークな発想です。

<小>
平戸は日本の中でも最低賃金が低い、自営ばかりの地域です。人は一杯いるのに、仕事がない。仕事をしたいけどできないでいる主婦も沢山いるので、これ(アクセサリー)をなんとか彼らの仕事にできないかと思いました。

父親が地元で工場をやっていてその建物に2部屋空きがあったので、場所はある。そして作ってくれる人もいるけれど、(平戸で完結していては)販路を広げられないと思いました。

そこで、平戸で作ったものを福岡で小値賀さんが売る、という体制を築くことになります。

ちなみに現在は、わたくしがお会いしたことのある福岡スタッフだけでも4人(小値賀さん、高木さん、安武さん、加藤さん)いらっしゃいます。平戸のメンバーもあわせると、もっと大所帯です。このメンバーはどうやって集まってきたのですか?まとめることの難しさはありませんか?

<小>
ほとんどが知人の紹介です。みんな自立してやってくれているので、大変さはありません。

ここがわたくしの思う、小値賀さんのすごい所。とにかく彼女は顔が広い。わたくしが初めて福岡に伺った時、一緒に天神の街を歩いてびっくりしたのですが、「おじかちゃーん」と次々に声がかかって、まっすぐ歩いていられない感じなんです。

そして人懐こいキャラクターは、どこか思わず手を差し伸べたくなる雰囲気がありますが、こちらが思っている以上に色んなことに気を遣ってくれていて、イザと言う時はきっちり責任がとれる度量の深さも持ち合わせています。「東京から来たモチヅキさんだよー」と、分け隔てなく色んな人にも紹介してくれました。

そんな彼女だから、周りの皆は自然と手を貸したくなるのでしょうし、頼っても大丈夫だという安心感も出るのでしょう。

ちなみにスタッフの役割分担はどんな感じなんですか?

<小>
打合せは全部私がやってます。基本的に販売に立つのが私といっちゃん(高木さん)で、この2人が比較的できることが似ているかな。安武さんは(グラフィック)デザインがメインで、アクセサリーは皆で作っています。

アクセサリーを作る時に、意見が割れたりぶつかったりしないんですか?

<小>
私、自分が作ったものよりも人がデザインしたものの方が良いって思うんですよ。自分じゃこんなの考えられない、すごい!って思うので。

平戸のスタッフは、強度の心配をして意見を言ってきてくれます。この結び方だと肌を痛めるんじゃないか?!とか。

なるほど。

では、小値賀さん自身が一番好きな仕事って何ですか?

<小>
なんだろう…。その時によってコロコロ変わるんですよ(笑)。作っていて、思いあまると人に会いに行くし、販売の仕事も好きだけど、うーん…。

誰か私のかわりに経営してくれないかな、とも思いますよ(モチヅキ思わず爆笑。いや、わたくしも時々同じことを思うので)。もう全部、何かあったらとにかく私が謝るからさ、って(笑)。でもいいな、って思う人はみんな既に自分で何かをやっているんですよね。

分かります。うちだって、小値賀さんみたいな人を経営のポジションに欲しいけど、小値賀さんはもう自分ではじめてる。

TOIRO-FIRANDO

ところで最近は、例えばうち(Saori Mochizuki)のバッグも一緒に売場で展開してくれたりと、TOIROさんの催事に、他ブランドを組み込む活動が続いていますが、それは自然とそういう体制になったのですか?

<小>
将来は平戸で店をやりたいと思っているんです。アクセサリーだけじゃなくてお洋服や、平戸の物産品も扱うお店を。

だから人の商品も扱えるようになっておいた方がいいと思って、今は意図的にそういう活動をしています。(入るブランドの数が多ければ)相乗効果で良い売場にも入れますので。

全ては、大好きな平戸のために。

「平戸でやれば、しょっちゅう帰る口実ができていいかな、と思って(笑)」と笑う小値賀さんですが、その感覚はとてもうらやましいです(わたくしは、まぁ自業自得なんですが、なんの感慨もなくぼーっと東京郊外で育ってしまったので…)。

そして平戸から受けた一杯の愛情を、どうやったら返していけるのか、一緒に頑張ってくれる仲間と形にしていこうとしている姿もうらやましいです。

というか、既に平戸だけではなく、わたくしを含めた色んなブランドさんにその愛情は及んでいます。

そうすると、わたくしもなにかやらねば、って気持ちになるんですよね。

そんなところもTOIROさんの素敵な所だと思います。

いつかぜひ平戸にお邪魔したいと思っています。もちろんまた、福岡にも。

わたくしも東京で精一杯色々やっていきたいと思っております。これからもどうぞよろしくお願い致します。

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

(一部敬称略でご紹介させていただいている場合がございます。ご了承ください)
(掲載されている商品詳細は、直接お店にお問合せ下さい)

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「TOIRO-FIRANDO」
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質のいいものを、末永く、より輝かせることができる人/「てんてんしましまを探して」第9回・福岡「カラフルブティックモア」オーナー・平田マドカさん

「てんてんしましまを探して」 / ショップさん / 雑貨屋さん

「てんてんしましまを探して」は、毎週木曜正午更新
てんてん(水玉)しましま(ボーダー&ストライプ)のかわいいアイテム、そこに携わる人々の思いをバッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織がつづります。企画詳細についてはこちらをご覧ください。

こんにちは、水玉とストライプ&ボーダーのバッグデザイナー・望月沙織です。

さて、今週からしばらく「てんてんしましまを探して」は九州・福岡特集になります。どういう訳かご縁があって、2014年は福岡づいているSaori Mochizuki(その理由は追々明かします)。そのトップバッターは、福岡・中央区にあります「カラフルブテティック モア」さんになります。

今年の3月、わたくしが初めて福岡に上陸した際、どこか素敵なお店はないかなーと探して尋ねたのが最初の出会いです。その時撮影部長にお土産で買っていった腕時計が本人にも周囲にも大変好評で、以来また機会があったら遊びにいきたいな、と思っていたお店の一つです。

その「モア」のオーナー、平田マドカさんに、どうして古着なの?古着の魅力って何??などなど伺ってみました。

カラフルブティックモア

オーナー・平田マドカさん

そもそもお店を始めたきっかけは何だったんですか??

平田マドカさん(以下<平>)
きっかけは、ここの物件が決まったからなんです(笑)。もともとお店はやりたいと思っていて、店舗の物件を見るのが好きだったので、暇つぶしに見ていたら、ここの物件が出ていたんです。人気の場所で他にも引き合いがたくさんあるからということで、とりあえず申し込みだけしておいて、決まったらやればいいか、と思っていたら、その日の夕方に「決まりました」との連絡が来ました。60年ものの普通の民家だったけど、好きに改装していいと言われたし、主人も「ずっとやりたかったんでしょ」と背中を押してくれたから、8月末に契約して、4ヶ月間会社員をしながら改装・準備をして、12月にオープンさせました。

ということは、前職は会社員だったんですね?

<平>
最初は福岡のアクセサリーブランド「ミハエルネグリン」にいました。その後上京して古着屋で働いたりしていましたが、福岡に戻ってきてしばらくして、ミハエルネグリンの社長から声がかかり、福岡VIOROの中に新しくオープンするミハエルネグリン直営店に店長として4年間在籍してました。

だから仕入先も貯金も何もない中で始めました。(仕入れ先は)自分が好きなものを行き当たりばったりで頼んでいったけど、ロット数が大きすぎて無理だった所以外はほとんど取引してもらえました。でもやりながら揃えていったので、オープンしてから2-3ヶ月してやっと店内が揃った感じでした。

カラフルブティックモア

アトランタのドールハウスのデザイナーが手掛けるハンドメイドウォッチブランド「FUN WATCHES」。わたくしは3月に、文字盤にカメラとフィルムが入ったデザインを見つけて撮影部長用にゲットしました。その時はベルトの色を選べるフェアをやっていたので、ゴールド(笑!)を選びました。残念ながら今回の入荷分でお取り扱いは終了になってしまうそうです。詳しくはモアさんのブログで。

仕入れ商品やハンドメイド作家さんのアイテムと平行して、古着など、ヴィンテージアイテムを扱ってらっしゃいますが、古着はなぜお好きなんですか?

<平>
私は、ロリータからパンクに至るまで、とにかく色んなファションをやったけど、最後にたどり着いたのが古着でした。古着はモノがいいのと、低価格で個性的なファッションができるのが良いところです。元々が古いから、流行もあまりないですし。今、そういうのを実現させようとすると、プレタ(プレタポルテのお洋服・・・オートクチュール(=オーダーメイド)を、量産向けに改作した高級既製服)で、5-6万円のお洋服、とかになってしまうけど、それが(その金額よりも)低価格で実現できるのが古着だと思っています。

ちなみに古着はどこから買い付けてきているんですか?

<平>
毎年海外で1ヶ月間くらいかけて買い付けをしてきます。渡航先はフランス・イギリス・ドイツ・イタリア・オランダなど。フランスをメインに、毎年国を開拓して増やしている感じです。(経費を押さえるために)安い宿に泊まるんですが、宿の状態も、本当に良い古着に出会えるかどうかも、実際に行ってみないと分からないので、リスクがとても高いです。長々とお店をあけて行くので、お客さんに対するプレッシャーもありますし。

そうですよね。カタログを見ながら型番で注文できる既製品と違って、良い古着を探すのって、大変ですよね。

<平>
海外は「古いものはいいもの」という概念があるけれど、日本は消費社会で、使い捨て文化。だから海外では(古着は)ぼろぼろのものでも値段が高いのに対して、日本ではすごく質のいいものが「古いから」という理由で安く扱われてしまっています。そういうのはとても悲しいんですが、大量生産品との比較もあるし、その辺りのバランスが難しいです。これはハンドメイドの作家さんにも言えることで、うちでお取引のある作家さんはみんな腰が低くて、自分がつけた値段を「高すぎる??」と心配して聞いてきたりするんですよ。でもちゃんとしたものはちゃんとした価格で売りたいから、「もっと高い値段をつけて売っても良いんですよ」と言う時もあります。

なるほど。日本だと、なかなか古着の価値を見いだしてもらいにくいんですね。その落差を一生懸命、丁寧に埋めているのが「モア」であり、平田さんなのだ。

カラフルブテイィックモア

では平田さんにとって「良い古着」ってどういうものなんでしょう?何を基準に仕入れる・仕入れないを決めているんですか?

<平>
大前提は、テイストとデザイン。その中でもこだわっているポイントは色(カラフル)、柄(水玉、チェック、ストライプ。「ボーダーはみんな着ているし、私が着ないので入れない…」と言いながら、ボーダーのスカートを履く目の前のモチヅキに気づき「あっ、すみません、、」とはにかむ平田さん。かわゆいです)。

あとはシルエットとサイズ感(かわいいけど、日本人には大きすぎる、など)。それをふまえた上で、状態が良いかどうかを見極めます(きれいなもの、もしくは、状態が悪くても直しがきくものかどうか)。

オープン当初は、あれもこれも仕入れていました。それこそ「安いからとりあえず買っとくか」みたいに。でもそういうものはずーっと売れ残ってしまうんです。そういうものを毎日見ていると悲しくなるし、お客様にしてみても、高くても良いものが欲しいから、セールをしても売れないんです。

だから自分の気持ちが納得するものを仕入れるようにして「売れそうだけど嫌かも」と感じるものは、入れないことにしました。

ファストファッションは全否定しませんが、値段で買うと結局着ないんですよ。そういう着ないけどノリで買ったもの、安いから買ったものは2年くらい前にガレージセールで全部売り払いました。以来(自分の私物も)本当に使うかどうか、考えてから買うようになりました。

確かにな…。うちの場合は生地ですが、安いから多めに買っとけ!と思って買ったヤツは、いつまでたっても「多め」のまま、減らない…。

ちなみに今、お店にスタッフさんがいらっしゃいますよね?(取材の申し込みの際、スタッフさんからもご連絡を頂きました) それはどういうご縁で採用に至ったのですか??

<平>
3年間は1人でやっていました。そんな中、お直しできる人がお店に居座り続けたので、じゃあしょうがないな、と、4年目から本格的に雇うようになりました。新しい方法ですよね、居座るって(笑)。

彼女は20代前半から通っていたモッズや60sの音楽イベントで知り合った人です。今は商品出しや(リメイクの)オリジナル商品を作ってもらっています。古着は、厳選して状態の良いものを選んで来たつもりでも、店頭に出す前に改めて確認してみると、(シミや傷が見つかる)ロス商品は必ず出てしまうので、それをリメイクして状態をよくして売っているんですが、彼女はそれをお金をかけずに「家の冷蔵庫で何かを作るタイプ」なんですよ。

それまでは毎日夜中まで残って仕事をやっていましたが、彼女が来てくれるようになって、だいぶ楽になりました。自分よりも上手くできる人にやってもらって自分の時間が増える方がいいと思いました。そのおかげで出張とか、蚤の市出店とかへ、お店を閉めずに行けるようになりました。

ところで、お店の入口に「着付け出張」って書いてあるんですけど、着付けもできるんですか?

<平>
そうなんです、着付けの仕事もしています。もともとアンティークの着物が好きで、友達と着物イベントをやったりしていたのをきっかけに、本格的に着付けを勉強して、1年経たないくらいで師範の免許がとれたんです。着物って言うと、「自分の体にあったもの(自分用に1からあつらえたもの)を着ないなんて!」とか、敷居の高いことを言われちゃいますが、そういうのではなく、趣味でリサイクルで買ったものを着られるようにしたいと思ってやっています。

カラフルブティックモア

半襟とか、帯締めとか、あわせ方がものすごくキュート!「自分の私物でアレンジしてるだけなので〜」と謙遜されてましたが、さすがのセンスです。これ着たい。

おぉ!これは、先日お話を伺った五箇谷さんと一緒で思わず嬉しくなりました。わたくしも、良いものが変なプライドやお金儲け主義の犠牲になって、廃れていってしまうのは忍びないと感じています。そういうのを「もっと気軽に楽しんでいいんだよ!」とその道のプロに言ってもらえるのはすごく自信につながります。

<平>
それと私、今、ちんどん屋もやってるんです。

!!!!…..!!!! どういうことですか?!

<平>
古き良きもの、という流れで、ちんどん屋に興味がわいて、ここ10年くらいずっとちんどん屋のイベントを観に行ったりしていました。その縁で福岡でちんどん屋をやっている人と仲良くなって、「生まれ変わったらちんどん屋をやりたい!」って言い続けていたら、「今世でやれ!」と誘われて(笑)、福岡のキャナルシティでお正月の5日間「セールやってるよー!」っていうにぎわしをやったらすごく楽しかったんです。着物も着ますしね。

それでハマったと…!でも確かに、ちんどん屋って「売る」ための仕事です。そう思うと、すごい存在です。わたくしは毎日毎日どうしたら自分のブランドのネットショップが売れるのか考えて実行してますが、それもある意味、「ちんどん屋」的仕事ですよね。

<平>
ちんどん屋って、「ちんどん屋みたいな格好して!」と、「ド派手でしっちゃかめっちゃか」の代名詞みたいに言われるけれど、実は色んな楽器が弾けたり、何でもできるすごい人達なんですよ。私は、レトロな着物を着て、お洒落でPOPなちんどん屋を目指したいんです。ゆくゆくはバンドみたいにして、ちんどん界のイメージを払拭したいと思ってます。

そういいながら、レトロモダンな水玉の着物を着て、ゴロス(大太鼓)を叩いている平田さんのちんどん屋の様子を動画でみせてもらったのですが、これがまためちゃくちゃキュートでかわいいんですよ。うちのバッグを売る時に、何か一緒にできないかって真剣に考えてしまった程です(現在も絶賛考え中。何か良い案あったら教えてください)。

<平>
やっと生涯の仕事を見つけたって感じがします。雇われていると先が見えないじゃないですか。天神で働いていた時は何をしてたんだろう、、、って思うくらい、(仕事を通して)友達ができなかった。もちろん顧客の育て方などは勉強になったけど、(今の仕事を始めてからの方が)人のつながりが増えました。

ちなみにお店を続けられた理由はどこにあると思いますか?

<平>
それはもう全部お客さんのおかげです。うちは「出会い系モア」と呼ばれているけれど、モアを通じてお客さん同士が仲良くなるんですよ。モノを売るというよりは人とモノを、人と人をつなげる役割をしていて、そういうところを楽しいって思ってもらえているのかな、と思います。

それで言うと実は、平田さんのお知り合いが、わたくしの知人とも知り合いだったということが判明して、びっくりしてたところなんです。そうやって人の輪が広がっていくのって、本当にすごいことだし、狙ってできるものでもないので、大切にしたいな、と思います。

カラフルブティックモア

ヴィンテージのアクセサリーも多種並ぶ。どれもこれも、一瞬新品と見まごう程きれいに磨かれてます。

では最後に、将来の目標とか、伺えますか?

<平>
目標は、「モア」というブランドとして確立したいんです。「モア」に商品を置きたいんだ!と思ってもらえるようにして行きたいです。

あとは、リメイクとかでオリジナルブランド的な商品も作りたいと思ってます。実はこの帽子(写真↑:左上のリボンがついた赤い帽子)も、柄はかわいいんだけど、サイズ的に使い勝手が悪かったスカーフを、リメイクして作ったんです。色違いはもう売れてしまいました。それと去年くらいからオリジナルタグを作って、買い付けてきた古着にもつけているんですよ。よくお客さんには「えっ?これってモアが作った商品?」ってびっくりされるんですが(笑)、それは(下手なものを売れないぞという)自分たちへの戒めでもあります。

使えそうにないけれど、でも可愛い柄を生かして上げたいと手をかけるその愛情。スカーフもお客さんも、嬉しいですよね、きっと。

・・・実はお店を始めるにあたっての最大のキーマン=「やったら良いじゃん」と背中を押してくれたダンナさんのことなど、まだまだ実は沢山素敵なお話を伺いましたが、それはまたいつか別の機会にご紹介したいと思います。

また福岡に行った際には、お店に遊びに伺いますね。そしてお近くにお住まいの方、お住まいじゃないけれど、これから福岡に遊びにいかれる方、是非立ち寄ってみてください。平田さん、どうもありがとうございました。

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

(一部敬称略でご紹介させていただいている場合がございます。ご了承ください)
(掲載されている商品詳細は、直接お店にお問合せ下さい)

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ちなみに9月25日(木)に浅草で開催されるちんどん屋のイベントに出演されるそうです。なんとタイムリー!!わたくしは伺うつもりでおります。皆さんもご一緒にいかがですか??

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