カテゴリー:ブランド運営について

貼りようのないシール

半歩先のドラマチック

20150926

POP UP SHOPのために香港に来ています。ちょうど秋の祝日の時期だったようで(家族で集まって月餅食べて月をめでる、みたいな?…すんません、荒っぽい説明で)街中の灯籠がきれいでした

先日、「やたら頻繁に子供の写真が友達からメールで送られてきて、どう返答していいか困ってる」というラジオリスナーに対して、ピエール瀧さんが「ヒトの子供のネタなんて、貼りようのないちょっとかわいいシールみたいなもんだから、気にせず無視したらいい」って感じのことを言っていて大笑いしてしまいました。

で、わたくしの仕事なんて、まさにその「貼りようのないちょっとかわいいシール」みたいなもんだから、なかなか大変です。

たいていの人は誰かの息子や娘の写真を見せられたら、とりあえず「かわいいー」とか、なにかしらの反応をするでしょうけど、このリスナーの人が悩んでいるように、そのほとんどの人はとりあえずお世辞で切り替えしてるだけだと思います。

…だけ、っていうのは言い過ぎだとしても(笑)、まぁ、無視はせず、かといってけなすこともせず、波風立てずにその場をやり過ごすのではないでしょうか(いや、かわいいな、とは思いますけど、親が思うほどの熱量は持てないよ、ってことです)。

なのでわたくしも、自分がこういう商売をやってる、ということをどこまでどう周囲の人に伝えたらいいのか、最初の頃はちょっと悩んでました。

好みでもない、おっぱでなてんてんしましまのバッグを見せられても、自分が逆の立場だったら戸惑いますからね。

でもある時から、無視されたってま、いっか、と思うようになったら意外とスルッと自分のやってるこのを話せるようになった気がします。

結局は、「戸惑わせるのがイヤだ」とか言っておきながら、自分が精魂込めて手がけているものを無視されることの方を怖がっていたんだと思います。

でも人なんて、基本は自分の「子供」が一番で、それ以外は全部「貼りようのないシール」。

でもその貼りようのないシールだって、たまには家具の傷を隠す役目が果たせたり、誰かへのちょっとしたプレゼントになったり、「少し大事なもの」に昇格するチャンスはいくらでもある訳で、わたくしみたいな仕事をしている人間は、そういうのをぼつぼつ丁寧に積み上げながら生きていくってことなんだろうなーと思いました。

という訳で、わたくしは今日もせっせと「貼りようのないシール」を作っては売ってます。香港にまで、まき散らしに行ってます(9/26-27で香港でポップなアップショップをやってきます)。

「ちょっとここになんか貼りたいな」みたいな気分になったら、ぜひ思い出してください。

中目黒で待ってまーす。

 
バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
セレクトショップ「Accent Color」オーナー
望月沙織




Saori Mochizukiの水玉バッグ
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お前がかわりに撃たれろ!

Saori Mochizukiの日常 / Saori Mochizukiの飼い犬・コルク / 半歩先のドラマチック

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うちのワンコ・コルクも、気性が荒く、飼い主にしか従わないと言われている甲斐犬の血が色濃く入っているので、普段は「人間大好き!」でとてもフレンドリーですが、イヤな目にあった時の怒り方は半端ないです。わたくしも撮影部長も、何度も文字通り「歯向かわれて」います・・・。

先日千葉県柏市で、飼い主らを襲った犬が警官の放った13発の銃弾で射殺されるという事件がおきました。

年に何度か出てくるこういう事件。

聞くたびに本当に胸がしめつけられます。

結局世の中の秩序でいうと、人間>犬なので、こういう時、犠牲になるのは決まって犬です。

確かに犬には牙があり、人間の命を脅かす恐れがありますが、もしかしたらそれと同じだけ凶暴なことを人間も犬にしている可能性はあります。

人間は牙で噛まないだけです。

今回のワンちゃんは、もしかしたら全く散歩に連れて行ってもらえずストレスがパンパンにたまっていたのかもしれませんし、それがもとで脱走して放浪することが日常のような、だらしのない飼い方をされていたのかもしれません。

そうなると当然責められるべきは飼い主です。

とはいえ、わたくしは直接飼われていた状況を見聞きした訳ではないので、なんとも言えません。

ただ一つ言えることは、もし本当に心の底から犬のことを大切に思っていたのなら、警官が自分の犬に発砲することは、全力で、命がけで止めたのではないでしょうか。

わたくしだったら、例えばうちで飼っているコルクが、手のつけられないほど凶暴になって誰かを襲っていたら、自分の身体が噛みちぎられたとしても身をていしてコルクを止めたと思いますし、それに対して警官が、「発砲するから離れろ」と言っても、絶対に離れなかったと思います。

今回のワンちゃんが射殺される寸前の映像をニュースで見ました。

飼い主を見つけると、シッポをふりながら近寄っているんですよね。

犬は、必ずしも嬉しい時だけにシッポをふる訳ではないので(興奮して気が立っている時にもふります)、この時のこのワンコの本当の気持ちがどうだったかはわかりません。

でも映像を見る限り、噛む気満々で近寄って行ってはいないんです。

そして近づいてから噛むまでにほんの少し間があるんです。

この一瞬の間に、(あくまでも憶測ですが)ワンちゃんは飼い主から何か言われたんじゃないでしょうか。

バカ犬め とか
迷惑かけやがって とか。

この直後、噛まれた飼い主は、犬を何度も叩いて振り払おうとしたそうです。

でもそれも違うだろう!と思う。

そこでその犬を離してしまったら、次にまた別の誰かを襲うのは目に見えています。

それを、自分の身を犠牲にしてでも必死に犬を押さえつけて食い止めるのが飼い主の責任ではないのでしょうか。

犬を飼うって、そういうことだとわたくしは思います。

可愛いだけ、楽しいだけ、ではありません。

もしかしたら自分の腕が食いちぎられてしまうかもしれない危険とも隣り合わせなんです。

それでも、そういうことも全部ひっくるめて、一緒にいたいと思うのか。

そこまでのこと??って思うかもしれませんが、そこまでのことができなかったからこそ、今回こういう大惨事に至ってしまった訳です。

射殺されたワンちゃん、毎日どんなことを感じながら生きていたのかな。

ワンちゃんの気持ちに思いをはせると本当に悲しくなります。

せめて安らかに天国にたどりついていますように。

そしてこういう事件がこの世から少しでも減りますように。

ただただ祈るのみです。

 
バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
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望月沙織




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深まる謎

「てんてんしましまを探して」

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今日、いつの間にかiPhoneの電源が落ち、なにをやってもつかない、という恐怖の症状に見舞われビビりました。こういう症状も、iPhoneが自発的に解決してくれる時代は来るのでしょうか…??(「ちょっとボク、調子悪いんでそろそろメンテに出して」みたいなメッセージを発してくる、とか…)

わたくしは先日、ホリエモン氏&脳科学者・中野信子氏&ペッパー君の開発者・林要氏が登壇する最先端のAI(人工知能)についてのパネルディスカッションを拝見してきました。

もともと「スターウォーズ」のR2-D2に代表されるような、SF映画に出てくる健気なロボットが好きで(というか、なんか目がそらせない)、その辺のことについては昔からあれこれぼんやりと考えていたのですが、最近はだんだんと高性能なロボットが身近に迫りつつある感じがして、久しぶりに改めて「ロボットって人間にとってどういう存在なんだろう、、、」ということを考えたくなりました。

ちなみに今回のパネルディスカッションでとても印象的だったのが、林さんがおっしゃっていた、「人工知能は身体を持たない」という言葉でした。

少し前に、芥川賞作家の羽田圭介さんもとフジテレビの「ワイドナショー」で、「人間は体の取り替えがきかないというところから恐怖感が生まれるけど、ロボットはそういうのがない(パーツを取り替えれば済むから)部分が大きな違いだと思う」というような主旨の話をされていましたが、林さんの言葉はこれに通じるものがあり、わたくしとしてはとっても目から鱗な考え方でした。

というのも、例えば映画「エイリアン」シリーズの中には、体がちぎれてしまった時に、ちぎれてしまった部分を「痛い」と感じるロボットが出てくるんです。

正確には、ちぎれてしまって既にないはずの足を痛がる「幻影肢」という症状を訴えるんですが、幻影肢は、ないはずの体のパーツを想像するという心理的な作用と非常に密接に絡んだ症状なので、これを見た時にわたくしは、「ロボットも心を持つのか…」と、強烈なイメージが頭にすりこまれてしまったのです。

でも、それはあくまでも映画の中のおハナシであって、実用性を考えたら「痛い」と感じたり、変に感情に左右される邪魔臭い機能なんてそもそもつける必要はない訳です。

わたくしはSF映画を観すぎたせいもあってか、頭のどこかで、「(ダメなところも含めて)ロボットや人工知能は人間とそっくり同じに作るべき」と思っていたようなフシがありましたが、パネラーのみなさんは口々に「こんな不完全な人間を完コピして何の意味がある??」とおっしゃっていて、改めて考えると、そりゃそうだよな、とハッとしました。

そうなると、SF映画のテンプレートの一つでもある「ロボットが人間を襲撃する!」みたいなことも現実味がなくなるし、それはそれでなんだか一安心って感じがするのですが、じゃあ一体どんな未来になるんだろう、、、と、増々よくわからなくなってしまいました。

おそらくそういうよくわからないところがロボットから目が離せない理由の一つでもあると思うので、時代が進むにつれて、ちょっとずつ「種明かし」を見ていけるのは楽しみな気もするのですが、一方でとってもせっかちなわたくしはすぐに結論が欲しくなるタチでもあるので、会場からの帰り道、また一段と謎が深まってしまったような気がして、ちょっとモンモンとしてしまいました。

数年後、もしくは数十年後にこの記事を振り返った時、なんて感じるのでしょうか、わたくしは。今よりも遥かにロボットが「進化」した時代まで、生きていられるでしょうか。

体調万全でコタエ合わせをしたいなと思いました。

 
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経験のリサイクル

Saori Mochizukiの日常 / Saori Mochizukiの飼い猫・てん / 半歩先のドラマチック

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大好きで、「もうやめなさい!」と言ってもなかなか離さなかったお気に入りのおもちゃを前にして思案顔のてん…。

 
こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiデザイナー&中目黒Accent Colorオーナーの望月沙織です。

少し前、ただひたすら暗記してそれを正確に素早くアウトプットできる人が勝つ時代から、世の中に溢れる情報を自分なりに「編集」して、その時々で有効なコタエを導き出せる人が勝つ時代になった、とモノの本で読みましたが、迷子猫探しは文字通り後者の能力が試される経験でした(迷子猫探しの詳細は「うちのてんちゃんしりませんか??」をご参照ください)。

どんなに猫に詳しくても、長く飼っていても、実際に自分の猫を迷子にしてしまい、必死に探した経験のない人の話は(申し訳ないんですが)ほぼ役に立たなかったですし、かと言って、実際の経験者の方のシチュエーションが全く自分のケースには当てはまらなかったり、上手くいかない場合も多いので、どの情報を信じて試すのか、(失敗した経験も含めて)試して出てきた結果から次の一手をどう考えるのか、、、てんちゃん探しの日々は、なんだかまるで新しいビジネスを立ち上げたかのような気分でした。。。

でもビジネスと大きく違うのは、失敗しても「まあいっか、死ぬわけじゃないし」と割り切れないところ。

わたくしは死ななくても、てんちゃんは死んじゃうかもしれず、終わりがいつ、どんな形でやってくるのか(見つかるのか、自分が諦めるのか、てんちゃんの亡骸を目にするのか…)、もう二度とてんちゃんに会えないんじゃないか、という恐怖感に夜になるといつも襲われました。

そんな時は、毎回、「見つかった」という人の体験談を読んで、心を落ち着かせていました。

見つけた人はたいてい皆さん執念深く(笑)スーパーポジティブで、なかには「数ヶ月かかったけど、期間中、辛かったことは一度もない。骨でもなんでも、絶対に見つけ出すと思っていた」と言っている猛者もいて、なんだ、うちはまだマシじゃんと、再び立ち直ることができました。

という訳で、わたくし達の経験が、同じような孤独な闘いに挑んでいるどなたかの心を少しでも明るくさせることができればと思い、必死に探した2ヶ月間をまとめはじめました。

「猫はブログを書かない」 -迷子猫探し55日間で向き合ったあれこれ-
http://neko-maigo.hatenablog.com

色んなことがありすぎて、話が終わりにたどり着く気配が全くないのですが、どんな道具が役立ったか、など、実務的なことを含めてぼちぼち更新していきます。

うちは、自宅から遠く離れた不慣れな場所(車で片道2時間・距離にしておよそ90km)での迷子、という、おそらく迷子猫業界(?)における難易度でいったら相当ハイレベルでレアな闘いでしたが、逆に言えば、それでも諦めなければなんとかなるので、くじけそうになったら、わたくし達とてんちゃんのことを思い出して、奮起してもらえたらな、と思います。

ちなみにてんちゃんは、サービスエリアの上り線側でいなくなったのですが、発見されたのはなんと下り線側でした。それが発見が遅くなってしまった最大の原因でもあったのですが、さて、てんちゃんはどうやって移動した??なんで下り線側にいるってわかったの??

などなど…2ヶ月に渡るわたくし達必死の推理模様もお送り致します(里親ボランティアの方にも「探偵になれますよ」と褒められ(?)ました…)。

もし万が一、飼い猫を迷子にしてしまって途方に暮れている方が周りにいらっしゃったら、こんな奴らもいるぞ、と教えてあげてもらえたら嬉しいです。

なお、復帰して約10日経ったてんちゃんは、少しずつ元気になり始めていますが、まだひたすら爆睡の時間が長く、大好きだったおもちゃをみても、気持ちがついていかないのかジーッと考えこんでて遊ぶ気配を見せません。

少なくとも失踪していたのと同じ時間は、リハビリと思って気長に向き合おうと思います。

 
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