カテゴリー:ブランド運営について

自分軸

半歩先のドラマチック

saori mochizuki
こちらのデザインは、完売しております

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiデザイナー&中目黒Accent Colorオーナーの望月沙織です。

よく

「メンズのバッグはありますか??」

と質問されます。

その度に

「メンズ用、としては作ってませんが、男性が使えるデザインもあります」

とお応えしています。

と同時に、毎回内心

「そんなの自分で判断しろ」

とクロモチヅキが叫びます、、、。

極端なことを言ってしまうと、ジャンル分けは売る側の都合で決められていることがほとんどです。だから「女性モノ」として売られているバッグを男性が使ったところで、本人が納得するのであれば何の問題もないのです。

ただ大抵の人は、選択肢がたくさんありすぎるとどうしたらいいかわからなくなって決められなくなってしまう、、、という事態に陥ります。

そのため、思考回路の導線を確保してあげるために、商品やサービスを提供する側が、「これはレディースですよ」「これは通勤バッグですよ」と道標を設けてあげているのです。

そして、このカテゴライズを越境しようとする人(例えば、「女性用」として売られているバッグを使おうとする男性)を、時に世間は「変わり者」として糾弾しますが、そんなこと、本来余計なお世話なんですよね。

またこの軸をずらすことで、今まで鳴かず飛ばずだった商品が爆発的に売れた、というケースもあります。

今ではすっかりおなじみの日清カップヌードルも、最初は全く売れなかったと聞きます。

発売当時はまだ、インスタント麺は主婦が家庭で鍋を使って調理することが主流だったので、袋入りのものが一般的で、カップヌードルは「変なパッケージに入った割高な商品」とみなされていたそうです。

それがコンビニが普及し始め、1人暮らしの若者などが、鍋がなくても手軽に食べられるものとして買い求めるようになり、一気に普及したそうです。

この話は、結果として「主婦→1人暮らしの若者」とターゲットの軸がずれた例ですが、商品そのものは何にも変わっていないんです。

そう考えると、世の中にあるものをそのものが既にカテゴライズされている枠にとらわれながら受け止めるのはとてももったいない話で、もしかしたらとてつもなく大きな可能性をつかみ損ねているかもしれないのです。

自分がいいと思ったら、それがベスト。

もしも迷ったら、その時になってはじめて、枠に委ねてみる。それくらいの気持ちを持ってみると、いつもとは違った風景が見えてくるかもしれません。

バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
セレクトショップ「Accent Color」オーナー
望月沙織

ちなみ中目黒の店舗は11月から完全予約制になっております。ご予約方法詳細等はこちらをご確認くださいませ。

Saori Mochizukiの水玉バッグ
Saori Mochizukiの水玉バッグ
Saori Mochizukiの水玉バッグ
*******

☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆
Saori Mochizuki Web Shop
Saori Mochizuki Yahoo!ショッピング店
ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます)
キュレーションサービス「Sumally」(実際にお買い物ができます)
Google+「Saori Mochizuki」ページ

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気持ちをオーブンにかける

半歩先のドラマチック

Saori Mcohizuki
水玉すぎて、我ながら目がチカチカします…。

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiデザイナー&中目黒Accent Colorオーナーの望月沙織です。

早いものでもう年の瀬ですが、今年はいつにも増していろんなことが怒涛のようにありすぎて、1月ごろの記憶は数年前の過去のような気分です。思い出せないことも多い…。

それでも不思議なことに、いらないものをどんどんそぎ落としていくような感覚もありました。

もちろん新しくやらねばならないこともたくさん見つかったのですが、それらはやることが「増えた」というよりも、「必要だったのにやってなかったことに気がついた」という感じで、「そこに集中しなければ」ということがわかった分、他の無駄なことは一切やらないで済むようになった、そんな感じです。

とはいえ、やっぱり最初からいきなり無駄なくピンポイントでさせるようになる訳ではないので、きっとこれからも、レベルは違えど、失敗と成功を繰り返す凸凹道は続くんだろうなと思ってます。

「起業したいんです」っていう人の中には、「失敗したくない」って思いが大きすぎて身動きが取れなくなってしまっている人が結構多いように感じるんですが、そういう人の話を聞いていると、一体何をもってして「失敗」とするのかなぁと、まず気になります。

今いる会社を辞めたって、別の会社に再就職できる可能性はゼロではないし、仮に借金ができたとしても、1人で細々と起業するレベルの人が抱えられる額はそもそもタカが知れているし、小さく始めれば、その気になってリカバリーがきかないものはなにもないと思います。

でもおそらく、夢破れて再就職したり、最初からうまく軌道に乗せることができない姿をさらしたり、「小さく」始めることがみっともないような気がしたり、と、いわゆる華々しい「成功者」として周囲からみてもらえないことに怯えているんじゃないかな、という気がします。

わたくしも、ずいぶん人の目が気になった時期はありました。

百貨店催事をやっても人が集まらなかったり、口さがないお客さん達にひどいことを言われたり、そんな自分が不憫で不憫で、もうこの場から消えてしまいたいなんて思ったことは数知れずです。

営業に行ったってうまくいかないし(なんせニューヨークまで押しかけて行ってダメだったこともありますからね!)、こんな姿、周りのみんなの目には一体どう映っているんだろう、、、とぼんやり考えたことも何度となくあります。

でも、その度に、

「それがどーした」

という気持ちがちょっとだけ勝っていたような気がします。

失敗は、何かに挑戦した証でもあり、それを笑いたければ笑え、じゃあ問うが、笑ってるお前は何に挑戦してるんだ??

そんな妙な気持ちもふつふつと湧いてきたりもしていました。

というか、実際はだーーれもわたくしの細かな失敗になんて気がついちゃいないし、たとえ気がついていたとしても、そこまで気にしちゃいなんです。

結局は、自分の自意識過剰、なんですよね。

そういう面倒くさい自意識も、なんだか最近は抜けさって行ったような気がします。

なんていうんでしょうか、オーブンで、ぎゅーーっと加熱したら、お肉から油が染み出してきて、さっぱりした。

そんな感じでしょうか。笑

さて、この状態をもってして、どんな2016年を迎えることになるのか、楽しみなような、怖いような、いろんな思いが入り交じりますが、とにもかくにも平常心と健康第一を心がけて、てんてんしましま道を突き進みたいと思っております。

バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
セレクトショップ「Accent Color」オーナー
望月沙織

ちなみ中目黒の店舗は11月から完全予約制になっております。ご予約方法詳細等はこちらをご確認くださいませ。

Saori Mochizukiの水玉バッグ
Saori Mochizukiの水玉バッグ
Saori Mochizukiの水玉バッグ
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その気になれば。

半歩先のドラマチック

山のトムさん
写真は「山のトムさん」WOWOW公式ページより

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiデザイナー&中目黒Accent Colorオーナーの望月沙織です。

今日はうちの撮影部長こと、映像カメラマン谷峰登のお仕事紹介です。

まず、よく聞かれるんですが、谷峰登は、本名です。

そして、よく間違われるんですが、「谷峰 登(たにみね のぼる)」ではなく、「谷 峰登(たに みねと)」と読みます。

そんな撮影部長が、今年の春先に1ヶ月間八ヶ岳で奮闘してきた作品が、年末にWOWOWで放映されます。

くまのプーさんシリーズの翻訳でも有名な、石井桃子さん原作の「山のトム」さんです(12月26日土曜日夜9時から放送)。

ありがたいことに撮影部長は、小林聡美さんやもたいまさこさんの作品に長いことかかわらせてもらっています。

一番最初は、2007年公開の映画「めがね」

その後、

「プール」
「マザーウォーター」

と映画が続き、

「2クール」
「パンとスープとネコ日和」

などのテレビ番組も撮影させていただいてます。

映像のカメラマンにとって映画の撮影はある種の目標でもあるので、よく、「どこの映像学校出身ですか??」とか、「どこの映画会社出身ですか??」と聞かれるんですが、残念ながらどこの出身でもなく、大いなる野良であります…。

もともと鹿児島の、勉強エリートで有名なラ・サール高校から東京理科大に進み、そのままドロップアウトして気がついたら映像の世界でバイトをしていた、という(わたくしも)何度聞いてもよく理解できない異色の経歴の持ち主です。

バブルにわく景気のいい大企業の就職口なんかには脇目もふらず、なんのツテもコネも、才能すらもあるかどうかわからない世界によく踏み込めたものだ、と思いますが、かくいうわたくしも人のことは言えず、よく考えたら同じような生き方を選んでいるくちなので、結局は似たもの同士なのかもしれません。

そんななんのバックグラウンドもない人間でも、その気になれば、できちゃうことって沢山あります。

弁護士や医者のように、何が何でも国家資格が必要な職業は別かもしれませんが、それ以外たいていの職業は、学校でスキルを教えてもらえなくたってやりたい気持ちさえあれば自分でなんとか「学ぶ場」をみつけて、活路を見出せると思います。

もちろんそこには死にものぐるいの努力が必要になるかもしれませんが、好きで夢中なことだったら、あまりその辺は苦にならないはずです。

多分、「学校で勉強してないから、、、」とか、「◯◯がないから、、、」とか言っているうちは、まだそんなに本気じゃないんだと思います。そんな時はもう一度、自分の胸に聞いてみたらいい。本当に、それやりたいの??って。

たいして本気じゃなければ、学校に行ったって「授業がつまらない」とか「学費が高い」とか文句を言い出しそうですし、ちょっと面倒なことがあったら、きっとなんのかんのいい訳つけて諦めちゃうと思います。

とにもかくにも、やりたいんだったらやったらいいし、やってやれないことはないです。たとえ野良でも、なんとか生きていけている撮影部長とわたくしが言うんだから、間違いないです。

そしてそんな野良カメラマンが携わった作品、年末の慌ただしさが一段落したところでご覧いただけたら嬉しいです。宜しくお願い致します。

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セレクトショップ「Accent Color」オーナー
望月沙織

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Saori Mochizukiの水玉バッグ
Saori Mochizukiの水玉バッグ
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「誰」が話すのか。

半歩先のドラマチック

hanpo_43
やっつけでここまで来てしまった「デザイン」について、今改めて勉強し直しています。

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiデザイナー&中目黒Accent Colorオーナーの望月沙織です。

最近、とある会社から、その会社の某プロジェクトの広告ツールデザインを依頼されました。

もうすでに、配りたい場所・作りたいアイテムのジャンルは決まっているとのことで、あとはそれらの雰囲気にあったデザインを提供して欲しい、とのことだったのですが、よくよく話を聞いてみると、本当にやるべきことはそこじゃないんじゃないか?!という疑問がわたくしの中に浮かびました。

というのも、配ろうとしている場所が、本当にそのプロジェクトを必要としている人が集まってくる場所に適しているとは思えなかったからなんです。

もっと言うと、そのプロジェクトのコンセプトやターゲット、ひいてはその会社がどういった方向性のビジネスを展開したいと思っているのかがものすごく曖昧で、ハタで聞いていると、一体どういう人になにを訴えかけたいのかが、よく見えてこなかったんです。

なので、広告ツールをデザインする以前に、もうちょっと会社の方向性とプロジェクトの本質を詰めた方がいいんじゃないか、と感じたのです。

おそらくその本質の部分にコタエが出せれば、どういったツールをどういったデザインで提供すればいいのかはあっという間に決まると思います。

その話を、まずは間で取りまとめてくれている代理店の人にしてみたところ、「おっしゃる通りですよね」ということになりました。

そこでとりあえず1回目の打合せでは、クライアントの方にはその部分から話しをしてみようということになったのですが、いざ先方と向き合ってみると、これはなかなか一筋縄では行かないぞ、ということがわかりました。

わたくしの矢継ぎばやのツッコミに、ひるんだり及び腰になるクライアントを見て、事態を察知した代理店の人が、「とりあえず、今回はご提案だけ残して行きますので、時間をかけて検討してみてはいかがですか??」と助け舟を出してくれて、そこでわたくしもちょっとハッとしたのですが、そもそもわたくし達が切り込もうとしている部分は、先方の会社の核になる部分なので、できることなら外部の人間にとやかく触れて欲しくないところでもあります。

またそれについて、「ちゃんと向き合ってるのか?!」という、いわばダメ出しめいたことを、その日はじめて会うデザイナーにいきなり言われても素直に聞ける訳がありません。

もしもこちらの提案を受け入れてもらいたいと思うのであれば、まずはこちらが信用に足る人間だ、と思ってもらえるような人間関係が必要になってくるのです。

よくあるホームドラマで、母親が、「私が言っても聞かないから、お父さん、言ってくださいよ」みたいな場面がありますが、あれと同じで、同じことを言うにしても、誰がどういうタイミングで提案するかによって、聞く側の受け入れ態勢もずいぶん変わってくると思うのです。

という訳で、せっかちモチヅキ、一端ひと呼吸置いてみることにしました。

どんなにこちらに思いがあっても、それが先方ののぞむ形で先方の手に渡らないことには、単なるおせっかいにしかなりません。

なんとか、今回の件がいい方向へ収束するよう、じっくり焦らず走りたいと思います。

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セレクトショップ「Accent Color」オーナー
望月沙織

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