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海外での売り込みに必要な語学力とは【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.8】

Saori Mochizukiの商品

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(こちらの記事は、2014年8月10日に公開されたものを2017年1月に加筆・修正したものになります)

 

目次
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.1】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.2】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.3】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.4】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.5】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.6】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.7】

 

【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.8】
海外での売り込みに必要な語学力とは

 

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

 

ニューヨーク売込み奮闘記もラストが近づいてまいりました。今日はおそらく皆さんが一番気になっているであろう語学の部分についてお話ししたいと思います。

 

海外に売込みに行くのに、英語力は必要なんでしょうか。

 

わたくしのコタエは、Yesです。

 

そう書くと身も蓋もないかもしれません。

 

ただわたくしは、皆さんが思っている以上に英語はできません。

 

映画は字幕がなきゃ分からないし、CNNのニュースを聞いてもさっぱり分かりません。

 

でも、自分のブランドのことに関しては通訳がいなくても英語でコミュニケーションをはかることができます。

 

なぜならば想定問答をほぼ全て暗記しているからです(笑)。

 

自分のブランドに関して聞かれることは、基本日本語でも英語でもほぼ同じです。

 

コンセプト、素材、どこで作っているのか、値段は…などなど、まずは取引に必要なことを全て洗い出してそれを英訳します。

 

「だからそれができないんだよ!」って思われるかもしれませんが、本屋に行けばビジネス英会話の本は腐るほど売っています。それを何でもいいから1冊買ってきて、自分に必要な形にアレンジしちゃえばいいんです。

 

それすら面倒、、、って思うのであれば、今はランサーズなどで格安で翻訳を頼めるので、そういう所に依頼するという手もあります。

 

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わたくしの場合は、ブランドを立ち上げた直後にかなりしっかりした商品カタログを作り、その原稿を翻訳家の友人に渡して、取引条件の部分も含めて全ページ英訳してもらいました(もちろんきっちり料金はお支払いしました)。

 

この最初の手間や投資が大変かもしれませんが、でも一度それを作ってしまうと後が非常に楽です(新商品や新しい取引条件が出てきたとしても、少しずつ修正していけばいいだけなので)。

 

また主語をはっきりさせる(IとYouをうまいこと使い分ける)のが「英語」なので、そこを使いこなしていくと「英語をしゃべってる感」が出ます。

 

例えば「色違いはあるの?(Do you have the other color?)」と聞かれたら

 

I have 3 colors.(3色あります)
I have orange. (オレンジがあります)
I have only this color.(この色しかありません)

 

ですし、この「I」を「We」に変えると「我が社は」というニュアンスが出ます。

 

あとは、ブロークンだろうと何だろうと「きちんとした」英語をしゃべろうと思わずに言いたいことをシンプルに考えて、最低限の単語だけでもいいから並べてみるって感じで挑むといいと思います。例えば

 

I send after you pay all.

 

これだけでも十分

 

「あなたが全額支払ったら商品を送りますよ」

 

という意味は伝わります。

 

表現としてはとても乱暴に聞こえるかもしれませんが、向こうもこちらがネイティブではないのは十分承知の上なので(もしくは相手もネイティブではないので)、とがめられることはありません。外国人が片言の日本語をしゃべっても「そんなもんか」と思う感覚、あれと一緒です。

 

とにかく大切なのは真意が伝わるかどうかなのです。

 

以上モチヅキなりの英会話術(?)をご披露させていただきましたが、お役に立てれば幸いです。

 

さて来週は、いよいよフィナーレ。NY売込み奮闘記を総括したいと思います。お楽しみに!

 

*****

 

(2017年1月24日追加)
以前も書きましたが、わたくしは、外国語を使う時に一番重要なことは、その文化の思考回路を理解することだと思っています。

 

https://saorimochizuki.info/news/2016/11/15/11/49/57

 

その辺りはやはり実際にその国に行って(もしくはその国のネイティブの人とガチンコで接して)、肌感覚で身につけるしかないと思っています。

 

わたくしは仕事で接したことがあるのはアメリカ(ニューヨーク)、ドイツ、香港、中国の南部(深センや広州)だけなのでなんとも言えませんが、すくなくともこの5エリアだけとっても、間違いなくみんなオシが強いです。

 

というか、日本語は本当にまろやかな思考回路に基づく言語なんだな、と思います。

 

そういう思考回路で生きているものにとって、白か黒かをはっきり突きつけられる物言いをされると、結構ショックを受けてメンタルをやられてしまう時がありますが、別に先方は悪気があってそういう言い方をしているわけではないので、そこに慣れていくのが大切だと思っています。

 


バッグブランド「Saori Mochizuki」
デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

 

Instagramも更新中
https://www.instagram.com/saorimochizuki/

 


 

中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 

Saori Mochizukiの水玉バッグ

Saori Mochizukiの水玉バッグ

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【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.2】

Saori Mochizukiの商品

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(こちらの記事は、2014年6月29日に公開されたものを2017年1月に加筆・修正したものになります)

 

目次
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.1】

【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.3】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.4】

 

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【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.2】
ニューヨークに売込みに行く前に大切なこと

 

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

 

突然ですが、みなさん、質問です。

 

今、この瞬間にバク転できたら100万円、と言われたら、どうしますか?

 

そんなの無理、、、って笑いますか?
1週間待って!その間に練習するから…?!
それとも、あーー、暇だったから、できるようにしておけば良かった!と悔やみますか?!

 

・・・わたくしの好きな言葉に、

 

「準備体操は念入りに」

 

という言葉があります。

 

飛びたいと思った時に思い切り飛べるように。

 

バク転できたら100万円と言われた時にヒラリとバク転ができるように。

 

いつでも準備万端にしておくこと。

 

それがチャンスをつかめるポイントだと思っています。

 

 

【「いつか」は「いつ」を決めない限り、永遠にやってこない】

 

2012年の秋、わたくしがニューヨークに売り込みに行ったきっかけは、本当に色んな偶然が重なってのことでした。

 

でも今になってよくよく振り返ってみると、それまでには

 

・商品の準備
・プレゼンの準備(英語の営業用資料の準備)
・軍資金(渡航滞在費用)
・家族の理解

 

色んなものが「行ってこい!」と背中を押してくれる「準備万端」の状態にありました。

 

そしてなにより、立ち上げて半年のひよっこブランドが世界最高峰レベルに挑むなんて、ばかばかしいほどリアリティがないかもしれませんが、わたくしは心底真剣で、

 

「いや当然行くでしょ」

 

と、気持ちも「準備万端」でした。

 

「いつか」は、「いつ」を決めない限り、絶対にやってきません。

 

そしてその「いつ」は、早ければ早いほどいい。

 

「いつやるの?!いまでしょ!」

 

って言葉が流行りましたが、

 

「今、ニューヨークのバイヤーが見てくれるって言っているよ!」

 

と言われた時に、

 

「はいよっ!」

 

とヒコーキに飛び乗れるように、みなさんも、やりたいと思ったことは今日からどんどんやってみませんか?

 

次回はわたくしが挑んだ老舗百貨店「ヘンリベンデル」と、数々の名デザイナーを世に送り出した新人デザイナー発掘オーディション「Open See(オープンシー)」について少し詳しくお話したいと思います。

 

もしもやりたいことがあるけどどうしよう、、、

 

とためらっている方がいらっしゃったら、それまでに、どんなに小さなことでもいいので、何か1つ「始めて」みてもらえたらいいな、と思っています。

 

それではまた次回…!

 

お読みくださりありがとうございました。望月沙織でした。

 

*****

 

(2017年1月18日追加)
最近思ったのは、別にそんなにバク転したい訳ではないんだったら、

 

「バク転したら100万円」

 

と言われてできなくても、悔しがる必要はないよね、ということです。

 

例えばわたくしの場合、目の前で自分以外のバッグデザイナーの誰かが、ニューヨークでプレゼンできるチャンスをつかみ、成功させて帰ってきたらものすごく悔しくなると思います。

 

でも、それが魚屋さんだったらどうか。

 

ニューヨークで成功した方法については興味はあったとしても、(わたくしは別に魚屋さんになりたい訳ではないので)そこまで悔しくならないと思います。

 

何かうまく行っている人を見ると、うらやましくなってしまうのが人の常、ではありますが、その時に、自分は本当に何がやりたいと思っているのか、が自覚できていると、気持ちに変なストレスがかからず、楽に生きられるようになると思ってます。

 

最近は、起業ブームの流れを受けて

 

「会社員をやめて起業したほうがいいですか??」

 

と聞かれることも結構ありますが、会社員である今の自分に不満がないなら無理に起業する必要はないですし、それによって劣等感を感じる必要もないと思います。

 

一番大事なのは、やりたいことがはっきりしていて、それに対してコツコツ頑張ること、そしてその分野でチャンスが巡ってきた時に逃さず波に乗れること、なので、まずはそこを見極めることが重要なんだろうな、と思っています。

 


バッグブランド「Saori Mochizuki」
デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

 

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中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 

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【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.1】

Saori Mochizukiの商品

Saori Mochizuki in New York

(こちらの記事は、2014年6月23日に公開されたものを2017年1月に加筆・修正したものになります)
 

目次
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.2】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.3】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.4】

 

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こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。
 

いよいよ香港ファッションウィーク(7月7日〜10日)の準備も佳境です。
 

毎日何かをし忘れたような感覚に陥るのはなぜなんでしょうか。。。
 

さて、そんなこんなのSaori Mochizukiですが、実はわたくしは海外に売込みに行くのは今回が初めてではありません。
 

既にご存知の方も多いかと思いますが、2年前の秋、無謀にも(?!)ニューヨークに突撃で売り込みに行ったことがあります。そしてちゃんと実際に老舗百貨店のバイヤーさんに商品を見ていただくチャンスを得ました。
 


 

【ニューヨーク5番街「ヘンリ・ベンデル」への売り込み営業】

 

そのお店は、NYの5番街(こちらでいう銀座みたいなエリア)にあるHenri Bendel(ヘンリベンデル)というお店で、当時は年2回(秋春)「Open See」という商品持ち込みプレゼン・オーディションを開催していたのです。
 

2014年6月現在、ヘンリベンデルの公式サイト上にOpen Seeの情報が掲載されていないので、現在も開催されているのかは定かではありません→2017年1月現在も情報はないので、もしかしたら残念ながらOpen See自体がなくなってしまったのかもしれません)。
 

わたくしはそれにうちのテンテンシマシマ(水玉・ボーダー・ストライプ)のバッグを持って、鼻息荒く乗り込んだのですが…!
なんとその時の模様がこちらの地元メディアの取材動画に残っておりました。
 


 

動画のちょうど真ん中、2分半を過ぎたあたりにわたくしとうちの商品が登場します(映るのは一瞬なんですが、目に残像が残ること、残ること!!!…笑)。
 

その時体験した様々なことは、日本のバイヤーさんや商習慣の特徴的な部分を客観的にみるいい判断材料になりましたし、今回の香港の準備にとても役立っております。
 

そんなこんなを、過去、体系的に振り返ったことが1度もなかったので、いい機会だからこれからしばらくシリーズでまとめてざっくり振り返ってみたいと思っております。
 

【ニューヨークで売り込みするためのポイントとは】

 


・なんでNYに行ったの?

・どうやってその情報を集めたの?
・何を準備したの?
・プレゼンする時緊張しなかった?
・他にはどんな人が集まって来てるの??
・っていうか、バイヤーさんには何聞かれるの?
・英語できるの?
・日本のバイヤーさんと何が違う??
・で、結果は??
 

…などなど、様々な疑問にこたえていきたいと思っております。
 

お付き合いいただけましたら幸いです。
 

*****
 

(2017年1月17日追加)
ニューヨークに売り込みに行ったのが2012年の10月、その後しばらく日本国内で怒濤の百貨店イベント周りを行い、ちょっとそれに飽きてきた(笑)2014年の7月、初めて香港の展示会に出展しました。
 

香港の展示会には何度か出続けましたが、展示会そのものではそんなに成果が出ませんでした。でも素敵な出会いが沢山ありました。
そして香港のテンポ感や空気感はものすごく自分に合っている気がして、なんとかならないかな、、、と模索していた時期(2015年の2月)に、香港・中国の営業ツアーに参加する機会に恵まれました。
 

その時同行したメンバーの方から情報を頂き、売り込みアプローチをかけた結果、2015年の3月から香港「小時光」での販売がスタートしました。
 

香港で成果が上げられたのは、ニューヨークでの経験があったからこそだと思っています。
 

そんなこんなも含めて振り返っていけたらいいなと思います。
 


バッグブランド「Saori Mochizuki」
デザイナー
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望月沙織
 

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0歳児と会話はできる!

Saori Mochizukiの仕事と子育て

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

香港の取引先の人にお子をあやしてもらっている時、

「Give me high five!」(ハイタッチをちょうだい!)

と英語で言われて、お子が手をぱーっと広げて差し出していたので思わず笑ってしまいました。

英語や広東語はおろか、まだ日本語すら喋ることのできない彼ですが、やっぱりちゃんとわかっているんですよね。

わたくしはお子よりも先に、コルク(犬)とてん(猫)と長いこと生活を共にしてきていますが、常々、彼らともちゃんと会話ができる、と言い続けています。

それと同じで、人間の赤ちゃんとも、それこそお腹の中にいる時から、会話は成立する感じがあります。

生まれてからも、オムツを替える時、抱き起こす時、どこかに出かける時、待っていて欲しい時、など、何かにつけて、大人と話すのと同じように、その都度状況を説明したり、お願い事を伝えたりしています。

だからかどうかはわかりませんが、うちのお子は、普段からギャン泣きしてとまらない、とか、わけも分からずぐずる、ということが全くありません。

それをいうと、「そんなわけない〜」と、鼻で笑われることもたまにありますが、要は「言葉」が通じるかどうか、ではなくて、ちゃんと伝えようと思って伝えているかどうか、が重要なんだと思います。

大人でも、例えばとても辛い時に、とうとうと言葉で慰められるよりも、ただ黙ってそばにいてもらう方がずっと支えになる時ってありますよね。

そういうのと一緒で、あの時ハイタッチを差し出したお子は、英語を100%理解したわけではなくて、その時の遊んでもらっている空気感や、コミュニケーションの雰囲気で、伝わったものがあるんだと思います。

これから先は、「言葉」がどんどんわかるようになってきてしまうので、逆にそれに頼ってしまって肝心なことを忘れてしまうかもしれません。

そうならないように、これからも一生懸命お子に伝えていけたらな、と思ってます。

バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

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