「誰」が話すのか。

半歩先のドラマチック

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やっつけでここまで来てしまった「デザイン」について、今改めて勉強し直しています。

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiデザイナー&中目黒Accent Colorオーナーの望月沙織です。

最近、とある会社から、その会社の某プロジェクトの広告ツールデザインを依頼されました。

もうすでに、配りたい場所・作りたいアイテムのジャンルは決まっているとのことで、あとはそれらの雰囲気にあったデザインを提供して欲しい、とのことだったのですが、よくよく話を聞いてみると、本当にやるべきことはそこじゃないんじゃないか?!という疑問がわたくしの中に浮かびました。

というのも、配ろうとしている場所が、本当にそのプロジェクトを必要としている人が集まってくる場所に適しているとは思えなかったからなんです。

もっと言うと、そのプロジェクトのコンセプトやターゲット、ひいてはその会社がどういった方向性のビジネスを展開したいと思っているのかがものすごく曖昧で、ハタで聞いていると、一体どういう人になにを訴えかけたいのかが、よく見えてこなかったんです。

なので、広告ツールをデザインする以前に、もうちょっと会社の方向性とプロジェクトの本質を詰めた方がいいんじゃないか、と感じたのです。

おそらくその本質の部分にコタエが出せれば、どういったツールをどういったデザインで提供すればいいのかはあっという間に決まると思います。

その話を、まずは間で取りまとめてくれている代理店の人にしてみたところ、「おっしゃる通りですよね」ということになりました。

そこでとりあえず1回目の打合せでは、クライアントの方にはその部分から話しをしてみようということになったのですが、いざ先方と向き合ってみると、これはなかなか一筋縄では行かないぞ、ということがわかりました。

わたくしの矢継ぎばやのツッコミに、ひるんだり及び腰になるクライアントを見て、事態を察知した代理店の人が、「とりあえず、今回はご提案だけ残して行きますので、時間をかけて検討してみてはいかがですか??」と助け舟を出してくれて、そこでわたくしもちょっとハッとしたのですが、そもそもわたくし達が切り込もうとしている部分は、先方の会社の核になる部分なので、できることなら外部の人間にとやかく触れて欲しくないところでもあります。

またそれについて、「ちゃんと向き合ってるのか?!」という、いわばダメ出しめいたことを、その日はじめて会うデザイナーにいきなり言われても素直に聞ける訳がありません。

もしもこちらの提案を受け入れてもらいたいと思うのであれば、まずはこちらが信用に足る人間だ、と思ってもらえるような人間関係が必要になってくるのです。

よくあるホームドラマで、母親が、「私が言っても聞かないから、お父さん、言ってくださいよ」みたいな場面がありますが、あれと同じで、同じことを言うにしても、誰がどういうタイミングで提案するかによって、聞く側の受け入れ態勢もずいぶん変わってくると思うのです。

という訳で、せっかちモチヅキ、一端ひと呼吸置いてみることにしました。

どんなにこちらに思いがあっても、それが先方ののぞむ形で先方の手に渡らないことには、単なるおせっかいにしかなりません。

なんとか、今回の件がいい方向へ収束するよう、じっくり焦らず走りたいと思います。

バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
セレクトショップ「Accent Color」オーナー
望月沙織

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