カテゴリー:ブランド運営について

力つきる前に

Saori Mochizuki 期間限定ショップ / 半歩先のドラマチック

ワンニャンの話から、英会話、和服の着付け、アベノミクスに至るまで、デザイナー・望月が興味を持ったモノを、望月独自の角度で突っ込みを入れていきます。「みんなはそう言っているけど、本当にそれでいいの??」と、大変うたぐり深い望月の、時に支離滅裂、時にぶっ飛んだ持論のせいで、頭が少々混乱するかもしれませんが、それもまた一興ということでお楽しみいただけたら幸いです。

「半歩先のドラマチック」は毎週木曜日正午に更新中。

高島屋大阪店のIROCKYの売り場に着いて並べた直後に売れてしまった迷彩柄ファムファタール。これからもこんな感じのユニークなものを時々ぽこぽこっと出して行きますので、注目していてください。 

 

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiデザイナー&中目黒・Accent Colorオーナーの望月沙織です。

今週あたまに高島屋大阪店のイベント「IROCKY(イロッキー)2015」が終了致しました。

香港や九州含めて、西へ西へと向かっているわたくしですが、大阪には人並みならぬ思い入れがあります。

そもそもSaori Mochizukiとして初めて百貨店催事をやらせて頂いたのが大阪の阪神梅田本店だったということもあり、自分としては本当に「ちょっとそこまで」行くような感じの土地です。

それでもイベント期間中、ホテルと売場の往復だけだと心が腐る時もたまにあります。

百貨店のイベントは、基本的に売上の◯%をお支払いします、という形で引き受けます。

つまり、今日いくら分売るか、それがそのまま自分のお給料に影響する訳です。

普通に会社員をしていると、そういう人生って、なかなか味わったことがないと思うので想像がつかないかもしれませんが、このバッグ1個売れるかどうか、それが本当に命がけなんです。

そうなると、売上が良かった時はすかーっとした気持ちになりますし、悪かった時は、「東京まで帰れるのかしら…」くらいのドス暗い気持ちになります。

昨年末2週間大阪に缶詰になった時は、売上云々もさることながらさすがにほとほと疲れ果て、ひとりやさぐれながらお好み焼きを食べに行きました。

孤独にもそもそ食べているのもなんなので、お好み焼きをつつきながらtwitterにしょっぱいつぶやきを入れた所、「どこの店ですかー?」なんて返してくれる人が。

疲れている時はこういうことでも身にしみるよね、とその方のプロフィールを拝見すると、なんとバッグの職人さんをしていると言うではないですか。

実はその当時、1点ものを縫ってくれる職人さんを探していた所だったので、即問い合わせてみると、「自分でよければ手伝います」と…!!

も~これはご縁だと、図々しいのを承知の上で、なんばの店頭に来てもらえないかお願いした所、これまたいらっしゃってくださいました。

・・・そう、その時に出会ったYさんこそが、今、うちの限定アイテムを縫ってくださっている方なんです。

Yさんが縫ってくださっているのは、ファムファタールの革バーションで、よーく見ると水玉の型押しだったり、光の加減で迷彩に見えたりと、「何気ない日常も見方を変えると面白くなる」というブランドのコンセプトを、てんてんしましまとはまた違った形で表現しているアイテムなんですが、これがとても評判良く、普段のラインからみると結構値がはるにも関わらず、作って頂いたものは全てあっという間に売れてしまっています。

あの時つぶやかなかったら、、、いや、あの時やさぐれてなかったら、、、と思うと、人生本当にプラスマイナスゼロで、なんだかんだ言っても無駄になることはないので、全てに全力投球すべきだよな、と思います。

でも、、、。

人生24時間365日全力疾走できる訳がないですし、砂漠で井戸を掘っても意味がないのと一緒で、努力すべき方向はちゃんと見極めて力をかけないと、ただ疲れて終ってしまうこともあると思います。

そして今、わたくしに圧倒的に足りてない部分はそこなので、どうやったらやさぐれる時間を少なくして行けるか(でも貴重な出会いは掬い上げて行けるか)、もっぱら試行錯誤中です。

自分でも都合のいいこと言ってるな、、、って思う時はありますが、いい加減、がむしゃらに何でもやれば良い、というスタイルは脱したいと思います。

もちろんYさんとの1点ものシリーズも、これからどんどん面白いものを出して行く予定なので、お楽しみに!

 

バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
セレクトショップ「Accent Colorオーナー
望月沙織

Saori Mochizukiの水玉バッグ
Saori Mochizukiの水玉バッグ
Saori Mochizukiの水玉バッグ
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☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆
Saori Mochizuki Web Shop
Saori Mochizuki Yahoo!ショッピング店
ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます)
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ファッションのリンスインシャンプー化についての考察

ショップさん / 半歩先のドラマチック


会場のコーヒーショップ CoCo Espresso 701。立地もさることながら、建物の7階というへんぴな所にあるにもかかわらず、老若男女のお客さんがひっきりなしに来店するのでビックリしました。聞けば、オーナーが香港コーヒー界の有名人だそうです。そしてそれ以上にビックリしたのが、貸切スペースのお客さんも、ふらり来店のお客さんも、お互いに煙たがる風でもなく、自然に共存していたこと。うちのバッグも、単純にランチを食べに来たおばちゃんが買って行ってくれたりしました。

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー & Accent Colorのオーナー、望月沙織です。

わたくしは先週香港でポップアップショップを開催してきました。

香港のお取引先のお店、小時光(Xiaoshiguang)さんの2周年記念イベントの会場の一角にスペースをいただいたのです。

2月に営業に行った時に「3月にこんなイベントがあるけど、来る??」と言われ、わたくしもあんまり深いことを考えずに「行く行く!」と言ってしまったもんだから、一体どんなことになるのか全然予想がつかなかったのですが、行く前に送った商品の売れ行きが好調だったので、ワクワクしながら伺いました。

会場は、香港の、言ってみれば郊外のような場所でしょうか。

東京の町田出身で、八王子にある学校に通っていたわたくしから言わせれば、「こんなのはずれのうちに入らん!」という距離でしたが(笑。地下鉄とタクシーで、中心地から40、50分くらいでしょうか)、ネイティヴの人に言わせると、ものすごくへんぴな所だそうで、でも最近ではおしゃれとされている、インダストリアルエリアの工業団地のような建物の中にあるスタイリッシュなカフェで開催されました。

会場には、次から次へとファッショナブルな人が現れ圧倒されました。

なんて言うんでしょうか、50年代の古い映画の女優さんみたいに、クラシックで、でもちょっと華やかで、非日常的な感じのファッションがとても美しいのです。そして誰もがとても個性的でその人らしい雰囲気をまとっているのです。

(話しは少々飛びますが)先日、日本でドレスショップを経営している仲の良い知人と話しをした時に、

「お客さんにはよく、『普段にも仕事にもパーティにも使えて、派手すぎず地味すぎず、着回しのきくドレスはないか』って言われるんだけど、そんな都合のいいものはない!でも仕方がないのよ、今の日本人はお金持ってないから」

と言われて、そうかぁ、、、日本は今、ファッションにおいて「(お金をかけない)着まわし」が重要なのか、、、と改めて思い、ふと自分を振り返ってみると、なんとなくそんな感じのお洋服になってしまっていることに気がついて、少々悲しくなってしまいました。

忙しい日常を過ごしていると、オンとオフの境目がわからなくなるし、境目をつけずにどちらかに突入せざるを得なかったりします。

そうすると、どうしたってどっちにも通用する、もしくは切り替えが簡単にできることが最重要ポイントになってきて、うちの、コサージュが取り外せるバッグなんかはまさにその最たるものだと思うんですが、今の香港だとそれは少々中途半端になってしまう雰囲気もあり、改めてファッションについて考えさせられました。

もしかしたら、きっちりと線を引き、華美に着飾る時と、猛烈に仕事をする時と、区別して考えた方が、アイテム的にもよりそれぞれに「機能的」なのかもしれません(例えて言うなら、リンスインシャンプーよりも、ちゃんと別々のものを使った方が、手間だけど結果的には髪には良い、みたいな感じ、でしょうか)。

とはいえ、オンとオフ、きっちり線を引くのが難しいというのも(今の自分がそうだから)よくわかります。

だけと、香港のお客さんをみて、ちゃんとおしゃれをする、っていうのはいいことだなぁと感じてしまったわたくしもいます。

という訳で、改めて、バッグを通してどういう生き方を提案できるのか、考えさせられた今回の香港の旅でした。

さて、これを受けて、うちのブランドはどう発展していくのでしょうか。

またしばしあれこれ悩むと思います。ぽこん、と何か、うみだせるといいのですが。

どうぞ今後のSaori Mochizukiにご期待くださいませ(と、自分で自分にプレッシャーをかけてみた)。
バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
セレクトショップ「Accent Colorオーナー
望月沙織

Saori Mochizukiの水玉バッグ
Saori Mochizukiの水玉バッグ
Saori Mochizukiの水玉バッグ
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進むか,引っ張るか

半歩先のドラマチック
水玉バッグ Saori Mochizuki 本文とは一切関係がありません。こちらはSaori Mochizukiが参加している現在開催中のイベント「カラーニバル」@小田急新宿店2Fの様子です。いよいよ残す所あとわずかとなりました。3月31日まで!

 

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー&中目黒・Accent Colorのオーナー、望月沙織です。

先日、とあるショップ(仮にA店とします)がうちの商品の写真を無断で数十枚、自所のサイトにアップしているのを発見しました。

しかもどこからどう見てもA店で取り扱いがあるかのような見え方だったのですが、うちはその店とは一切そういう契約をした覚えはなかったので、今すぐ記事を削除して欲しい、と先方に警告しました。

すると、ほぼ100%罵詈雑言の、ものすごい量のメッセージが送られてきました、、、。

見るのも嫌だったので、しばらく放置していたのですが、一向に止まる気配がないので、やむにやまれずざっと開封してみると、とあるうちの取引先(仮にB店とします)の、Saori Mochizukiの紹介ページに言及して、「B店もやっているのに、なんでうちはダメなのか??」と書いてあるのです。

そもそもA店の言っていることは支離滅裂なので、取り合う必要もないのですが、やまないメールとエキセントリックな言動に若干の恐怖を覚え、こちらも色々調べてみると、どうやら好調なB店の様子を快く思っていないA店が、一方的にB店に対して嫉妬している、という図式が浮かび上がってきました。

その間にたまたま挟まれたのがうちだった、という感じでしょうか。

なので、「B店はうちの正式な取引先だから、うちの商品写真を自店のサイトにアップしても許される。あなたがやっていることとは全く質が異なるんですよ」ということを簡潔にメールすると、そこからは今度、B店に対する攻撃が始まりました、、、(自分の店のサイトにB店の悪口を掲載する、など)。

そんなことをやって、何の得になるというのか、、、と、わたくしは怒るとか怖いとかを通り越して、あきれてしまったのですが、うーん、こういう思考回路になってしまう人って、時々いるんですよね。

誰か目の前に、「自分よりもすごい!あの人みたいになりたい!」と思う人が現れた時、人には2パターンあると思います。

1つは、頑張って自分もその人と同じ所に登ろうとするパターン。

もう1つは、自分は動かず、相手の足を引っ張って、自分と同じ場所に引きずり下ろそうとするパターン。

どちらも「相手と同じ場所に自分もいたい」と思う気持ちは同じなんですが、向いているベクトルの方向が全く異なります。

また後者は、引きずり下ろしているように見えて、実は全く相手の位置は変わらず、どちらかといえば自分の位置が更に沈んでいくだけなので、いつまでたっても相手と自分の距離は埋まりません。

そんなに努力するのって、しんどいことなのかな、って思いますが、きっと後者みたいな人にとっては、とても難しいことなんでしょうね。

というか、世の中難しいことだらけです。

もちろん結果なんてすぐに出ません。わたくしもそうだからよーくわかりますが、失敗だって沢山します。

でもだからこそ、そこで結果を出している人は羨ましがられるのではないでしょうか。難しくって当たり前なんです。誰にでもできること、なんて、所詮は誰にでもできること、なんですから。

今後、攻撃的なA店がどういう行動に出るのかは全く予想がつきませんが、唯一言えることは、他人がどうであれ、わたくしはわたくしが信じる道に、小さな一歩でもいいから着実に足跡を残していくだけ、ということです。

他人にあれこれ嫌がらせをしている時間があるなら、ちょっとでもいいから自分が高みに登れるための努力をすればいいのに。もったいない!

時間は有限だよ、そんなことやっていたら、あっという間にご臨終の時だよ、と思いましたが、、、なかなか哀しいことです。

色んな意味でむなしくなった今日この頃です。

バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー

セレクトショップ「Accent Colorオーナー

望月沙織

水玉 リボントートバッグ

水玉 トートバッグ

水玉 ショルダー ハンド クラッチ バッグ

水玉 ボストンバッグ

水玉 コサージュ

水玉 ハンドバッグ

水玉 革ハンドルトート

水玉 長財布  

一緒におもしろがってくれる人

半歩先のドラマチック

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー&中目黒・Accent Colorのオーナー、望月沙織です。

ついにやっと、お店の入り口の施行が終わりました。

本当は3月1日のオープンに間に合わせたかったのですが、1月の引っ越しからオープンまでの間に2度も香港に飛んだ関係上、わたくしがデータを仕上げる時間が取れず、ここまでずれ込んでしまいました。

当初は、扉のガラスだけを変える予定でした。もともとは一般住居で、普通の(内側が見えない)玄関扉がついた状態だったので、それを、中が見通せる素抜けのガラスに変更したかったのです。

そんな相談を扉屋のモリモトさんにすると、扉の枠諸々にシール状の加工をして、オリジナルのデザインを施すことができる、というご提案を受けました。

えぇーーっ!じゃあ、てんてんしましまの入り口ができちゃうんですかね〜〜?!?!と盛り上がったのですが、でも待てよ、ここちょっと奥まった住宅街じゃない?! そこにいきなりてんてんしましまの枠がぼこっと出現したら、どうなんだろう、、、。

一瞬わたくしがひるむと、モリモトさんは、

「いやぁ、扉くらいなら何ともないですよ。うちは楳図かずおさんちが近いんですけど、あれもなかなかおもしろいって、うちの娘も言ってますから」

おーし、なら、やっちゃいましょう!

ということで、てんてんしましま玄関計画はスタートしたのでした。

今思えば、営業トークも多少あったかもしれませんが、うちとしては、やろうとしていることを、「おもしろい!おもしろい!」と一緒に楽しんでもらえたことは、わたくしと、一緒にやっている撮影部長にとってとても大きな力になりました。

ただでさえ、自分の人生で前代未聞(?)、どうやって店を作ったらいいのかも良くわからない中、進んでいるので、ちょっとでもネガティブな反応があると、これではダメなんだろうか、、、と不安になるものです。

それでも決めるのは社長であるわたくしで、最後はわたくしがやりたいと思うなら押し通せば(もしくはやめようと思うならやめる)いいだけのことですが、そんな時に背中を押してくれる存在があるかどうかで、だいぶ気持ちが変わってきます。

という訳で出来上がった、Accent Colorの入り口、いかがでしょうか??

「小さな画面でデザインするのと、実際に大きくなってみるのとはバランスが違うからイメージが変わると思うんですが、いやーーでもさすがですね!」

と、最後の最後もほめてもらえて、わたくしは上機嫌です(笑)。

ご来店の際はぜひ入り口で記念撮影していってください。運気上昇しますよっ!(信じるか信じないかはあなた次第…!)