| 「Saori Mochizuki（サオリモチヅキ）」のMovie評

こんにちは、水玉とストライプ・ボーダーのバッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー＆水玉研究家の望月沙織です。

先日、「やられた！」と脳天直撃したものがあります。

それは、入浴剤・クナイプの新商品。

写真向かって

右：従来品・・・40gで税別150円
左：新商品・・・50g（25gパック×2）で税別200円

従来品が１種類なのに対して、新商品は２種類を混ぜて楽しめる、もしくは、１種類ずつ使えるという、楽しい上にちょっとお得感もある商品になってます。

でも、冷静に見つめてみると、従来品が3.75円/gに対して、新商品は4円/g 。つまり新商品はグラム単価で0.25円値上がっているんです。

もちろん２種類を詰める手間や、パッケージの複雑さを思うと、0.25円/gはその分の値段なのかもしれませんし、もしかしたらその辺をうまいことやっていて、単純に0.25円/gの値上げに成功しているのかもしれません。

利益の内容については端で見ている限りちょっとよくわかりませんが、それでも一つはっきりと言えることは、どちらの商品もちゃんと成立している、ということです。

従来品に付加価値を付けて新商品を作ると、従来品が急に陳腐なものに見えてしまって、売りにくくなる場合があります。かといって、新しい価値を提供できないことにはお客さんに飽きられてしまいます。また、全く付加価値が感じられず、値上げが単なる「値上げ」にしか見えない場合も結構あります。

それに対してこのクナイプの商品の場合、ぱっと見で値上がり感を感じさせないばかりか（グラム数を変えているのも、簡単に比較させないための戦略だと思います）、従来品にもちゃんと居場所を確保してあげているのがすごいと思います（今まで通り、１種類をたっぷり楽しみたい、という人は、新商品を買わないで従来品を買うと思うので）。

これを参考に、うちもなにか出来ないか、必死に考え中です。

あ〜。世の中には賢い人、いっぱいいるんですね〜〜〜。

バッグデザイナー&水玉研究家・望月沙織／Saori Mochizuki

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