こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。
先日実家の母とお子(0歳9ヶ月)を連れておもちゃ屋さんをブラブラしていた時のこと。
うちのお子は、誰に似たのか(笑)細かい刺繍が施されたお人形やお洋服など、とにかく繊細な手仕事系のアイテムが大好きで、それらのものを目の前に差し出しただけでパッと目を見開いて大喜びをします。
ちょうどブラブラしていた時も、自分で作るフエルトのおもちゃの完成見本がいくつか並んでいる棚があり、そのうちの1つをみせたら目をキラキラさせて手を伸ばしてきました。
それをみたうちの母はお子を上回るテンションで大喜びしてしまい、そのおもちゃをお子に持たせながらわーわー盛り上がっていたのです。
その様子を見て、ちょっと困ったなぁと思ったわたくし。
なぜならば、帰る時にどーすんだよ、と思ったからなのです。
【グズりの原因は、その直前の「楽しい」が原因かもしれません】
その完成見本は当然お店のもので、帰る時は棚に戻していかねばなりません。
でも、散々盛り上がって楽しい思いをしたお子は、簡単にはそのおもちゃを放したがりません。
場合によってはもっと遊ぶ!となってしまいます。
そこを大人の都合で引き剥がせば、当然お子は不機嫌になり、最悪の場合はぐずって泣き出してしまうことでしょう。
その時は、ある程度のところで、まずは母を制しました。
楽しいのはわかるけど、そのおもちゃは永遠に持っていられるものではないから、その場のノリで煽りまくるのはよくないぞ、と。
それから、そのおもちゃで盛り上がり、持って離さないお子に向かって話しかけました。
「そのおもちゃは、君のものではないんだよ。ここで遊ぶだけのもので、お店のものだから、遊び終わったら返さないといけないんだ。返してもらってもいいかな??」
そういうと、お子は口をぶーっととんがらがらせて、うーっと言いながら、そのおもちゃを足元に向かって投げつけました。
「ずーっと遊んでていいものじゃないんだったら、よこすなよ!」
って言われたような気がしました。
【大切なのは一瞬の盛り上がりではなく、長く維持出来る穏やかさ】
この時にはっきりと自覚したのは、心を安定させるためには、その場しのぎで機嫌が良くなることだけを追い求めてはいけない、ということです。
赤ちゃんを前にすると、大人はつい、あやして、盛り上げて、笑ってもらおうとしてしまいます。
もちろん子供に「楽しい!」と思ってもらうことは重要なことですが、その「楽しい!」と思える状況を、長きにわたって維持していける状態を作れないのであれば、そんなものはない方がよっぽどまし、と思ったのです。
覚せい剤と一緒で、その一瞬の快楽を求めても意味はないのです。
覚せい剤は、使って快楽が訪れた後の脱力感がハンパないと言われています。その落差が怖くてやめられない人も多いと聞きます。
子供の機嫌もそれと似たようなところがあると思っています。
あまり先のことを考えすぎるのは良くないです。
ただわたくしは、大きな一瞬の喜びを追い求めるよりも、本当に些細なことでもいいから、毎日続けていけると思うことで、子供の人生が穏やかになるよう支えていけたら良いなと思ったのです。
「子供をぐずらせないようにするには」と思うと、つい「盛り上げて、機嫌を良くすればいい」と思ってしまいがちですが、感情に無駄な落差は必要ありません(喜怒哀楽は必要だとは思いますが)。場合によっては機嫌を良くしすぎたがためにぐずっている場合もあると思います。
はからずも赤ちゃんがぐずってしまって困った時は、一旦落ち着いて、その前後のことをよく振り返ってみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、直前に喜ばせすぎたことが原因になっているかもしれません。
バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織
Instagramも更新中
https://www.instagram.com/saorimochizuki/
中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 ******* ☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆ *Saori Mochizuki Web Shop *ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます *Google+「Saori Mochizuki」ページ