(こちらの記事は、2014年7月27日に公開されたものを2017年1月に加筆・修正したものになります)
目次
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.1】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.2】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.3】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.4】
【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.5】
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【海外売込み奮闘記・ニューヨーク・ヘンリベンデル編 vol.6】
売り込む時に重要なポイントとは
こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。
結論からいうとわたくしのオープンシーの結果は、残念ながら採用には至りませんでした。
その最大の理由は「ターゲットがかみ合っていなかった」という大変根本的な部分に起因します。
もちろん自分なりに勝算は持って挑みましたが(そもそもヘンリベンデルのシンボルは、うちのブランドがテーマ柄にすえているしましま(ブラウン×白のしましま)なので)、やはり研究が全然足りてませんでした。
後になって考えると、「あー!なるほど!」って感じですが、現在のヘンリベンデルは、ドラマ「ゴシップガール」の世界観(「Sex and the city」のティーン版などとも言われています)。ニューヨークに住むセレブ女子高生が、買い物をする憧れのお店、という佇まいです(実際ドラマにも登場します)。
そしてそれは、うちのターゲット像からは大きく外れていたのです。
驚くことにこの部分をヘンリベンデルのバイヤーさんは一瞬で見抜きました。
名前を呼ばれて商品を渡した瞬間、担当者はこちらの説明をほぼ一切聞かずに勝手にあれこれ見て
「かわいいー!」
「みてー!こんなところに猫がいるー!!」
(内ポケットにプリントしてある猫を見て)
など、ポジティブな言葉を連発していたので、
「おっ?!これはいけるのでは?!」
と思っていたのですが、30秒程するとふと顔を上げ
「残念ながらあなたの商品は年齢層が高すぎる」
と言ったのです。
それをとっさに
「年齢層が高くないと売れない」
と聞き間違えたわたくしは
「うちの商品は60代の女性も使ってます!」
と必死にアピールすると
「でしょ?!でもうちのターゲットは20代前半なの。とってもかわいいけどうちの店にはあわないわ」
と言いました。
その後「一応ブランド資料預かっておいてもいい?」の一言で終了・・・。
あまりのあっけなさに傍らでバッグを持っていた撮影部長はきょとんとしておりましたが、わたくしは採用されなかったという事実よりも、その判断の素早さ&的確さにむしろ感動してしまい、
敵ながらあっぱれ!
と思ってしまいました
(こういう時に使う言葉なのかどうかちょっとわかりませんが、、、)。
と同時に、もう2度とオープンシーにはチャレンジしないだろう、とも思いました。
【売り込みで、1度目の失敗は「失敗」ではない】
今回の結果を受けて、どういう商品を持って行けばヘンリベンデルに採用されやすいのかはよくわかりました。
でも果たしてそれは自分のやりたいことだろうか?と振り返った時に、コタエはNoだと思ったのです。
そこが見事にかみ合い、かつ足りない溝を埋めて、2度目のオープンシー挑戦で採用されたのがBruceGlen」です。
ちなみに売込みで最も重要なのは、この彼らのようなスタンスだとわたくしは思っています。
という訳で次回はこの「最も重要な点」をもう少し分かりやすくご説明します。
今回もありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。
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(2017年1月22日追加)
これは言い訳でもなんでもないのですが、売り込みたいお店のターゲットがどこにあるのか、というのは、最後の最後はやはり実際にバイヤーさんと接触してみないとわからない、という部分も結構あります。情報の精度を並べるとしたら、
1.外から得られる情報 < 2.実際の店舗の雰囲気 < 3.バイヤーさんの反応
といった感じなので、2から先の情報がなく、1だけ握りしめて挑んだ(実際にヘンリベンデルに行ったことが一度もなかった)わたくしが、ターゲットを見極めきれなかったのは致し方ないことだったと思っています。
バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織
Instagramも更新中
https://www.instagram.com/saorimochizuki/
中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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