年別:2016年

子供を殺し屋にしないためには/映画「ザ・コンサルタント」(ベン・アフレック主演)

Saori Mochizukiの仕事と子育て / Saori Mochizukiの映画情報

ザ・コンサルタント ベン・アフレック

 

(「ザ・コンサルタント」の予告編キャプチャー画像)

 

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナーの望月沙織です。

 

来年(2017年)1月21日公開予定の映画「ザ・コンサルタント」を拝見しました。

 

「ザ・コンサルタント」
監督:ギャビン・オコナー
主演:ベン・アフレック
http://wwws.warnerbros.co.jp/consultant-movie/

 

赤い色を見たことのない人は、赤を語れない。

 

そんな言葉がぴったりの映画だな、と思いました。

 

ベン・アフレック演じるクリスチャン・ウルフは、高機能自閉症スペクトラムです。

 

数字には驚異的な能力を発揮するものの、いわゆる社会性に欠け、こだわりが強く、うまく人間関係を築くことができません。

 

そんな彼を、「自分なり」のやり方で育て、生きていくスベを身につけさせようとした彼の父親。

 

お話しは、全てこの父親の教育方針に端を発します。

 

人と違うことで社会から孤立していくであろうクリスチャンの将来を悲観した父親は、彼がこの世の中で生き抜いていけるようにと、幼い頃から徹底的に戦闘的武術を叩き込みます。

 

内向的で青白い顔をしたクリスチャンは、どうみたって武術に向くタイプではなく、そんなことを無理してやらせるよりかは、専門家も舌を巻く数学の能力を延ばしてあげる方がよっぽどマシなのに、父親の中にはそんな選択肢は微塵も存在しません。

 

なぜならば彼は軍人であり、戦いの能力で人生を切り開いてきた人間だからです。

 

それ以外のやり方を、知らなかったのです。

 

結局クリスチャンは、会計士でありつつ、闇の社会で暗躍する殺し屋という二面性をもった人生を歩むことになります。

 

どうしてそんな極端な人生を歩むのか?

 

ぱっと見はとても不可解に思えます。

 

でもクリスチャンにとっては、天才的な数学の能力と、徹底的に仕込まれた戦闘能力という、自分が持ち得る2つの才能を素直に活かしたらそうなっただけのことで、逆にいうと彼にはこれ以外の生き方は存在しないのです。

 

途中、彼の存在を追う財務省の犯罪捜査部は

 

「こんな危険な仕事をしていて、なぜ彼は闇の組織に消されないのか?」

 

といぶかしがりますが、コタエは簡単で、クリスチャンは、ただただ自分の人生を全うしているだけだから、なのです。

 

彼にとっては、数字に一貫性があり、父親から教え込まれた戦闘能力が発揮できた時点で全てが満たされてしまうので、普通(?)のチンピラがするような強請りや脅しには全く興味がなく、結果それが彼を生かしているのです。

 

文字通り死にそうになるまで武術を叩き込まれる幼いクリスチャンの姿を見ていると、彼の父親に憎しみの感情が湧きますし、もしも父親が軍人じゃなかったら、こんな過酷な人生を歩まずに済んだのに、と思わずにはいられません。

 

でもおそらくこれは彼の父親なりの最大限の愛情であって、罪を憎んで人を憎まずではありませんが、もし憎むとしたら、父親の、軍人以外の生き方を知らなかった経験値の薄さであって、父親そのものは、もしかしたら計り知れないほど愛情に満ちあふれた人だったのかもしれないな、と感じました。

 

現にクリスチャンの父親は、もっとも彼らしいやり方で、クリスチャンを救います。

 

これもまた、彼が軍人ではなかったら、もっと違った結末が待っていたのではないか、と思いますが、徹底的に自分流のやり方が貫けたという意味に置いては、ほかの誰よりも幸せな結果だったのかもしれません。

 

親になった今、自分だったらクリスチャンをどう育てるんだろう、ということばかりを考えてしまった2時間でしたが、改めて肝に銘じたことは、できうる限り、広い視野を持って生きていきたいということでした。

 

親の理想とする形を踏襲してくれたら、親としてはとても嬉しいけれど、果たしてそれが全てなのかどうか、子供の人生を極端なモノにしていないかどうか、立ち止まって考える余裕を持ちたいな、と噛み締めさせられた映画でした。

 

年明け、ぜひご覧になってみてください。

 

バッグブランド「Saori Mochizuki」

デザイナー/望月沙織

 

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猫たちもクリスマスコスプレ中

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クリスマス

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

クリスマス、ですね。

こういう仕事をしてなかったら、「だからどーした」的なことを言ってしまいそうですが、せっかく四季が豊かな日本にいるのだから、それをさらに際立たせる折々のイベントもどうせなら楽しんだ方がいいよなぁと思うようになった今日この頃です(大人になったとでもいうのでしょうか…笑)。

という訳で、リボンブローチ&ヘアゴムのニャンコたちも、実は季節にあわせて衣替えをしています。

クリスマスの前はかぼちゃと一緒にハロウィンをエンジョイしてました(笑)。

せっそうないといわれればそれまでですが、もともとお正月に神社にお参りしてクリスチャンの結婚式に参列しお盆休みに振り回されるような人生を歩んでいるので、今始まったことじゃないか、と思ってます。

・・・という訳で、クリスマスの後は、ニャンコたちにどんなコスプレ(コスプレっ?!)をさせようかな。。。

バレンタインて、どーしたらいいんだ?など、真剣に悩み中です。(笑)

バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

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中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 Saori Mochizukiの水玉バッグSaori Mochizukiの水玉バッグ******* ☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆ *Saori Mochizuki Web Shop ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます Google+「Saori Mochizuki」ページ  にほんブログ村 デザインブログ 女性デザイナーへにほんブログ村 ファッションブログ バッグ・小物へにほんブログ村 ファッションブログへ

0歳児の赤ちゃんをぐずらせない方法

Saori Mochizukiの仕事と子育て / Saori Mochizukiの日常

0歳児の赤ちゃんをぐずらせない方法

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

先日実家の母とお子(0歳9ヶ月)を連れておもちゃ屋さんをブラブラしていた時のこと。

うちのお子は、誰に似たのか(笑)細かい刺繍が施されたお人形やお洋服など、とにかく繊細な手仕事系のアイテムが大好きで、それらのものを目の前に差し出しただけでパッと目を見開いて大喜びをします。

ちょうどブラブラしていた時も、自分で作るフエルトのおもちゃの完成見本がいくつか並んでいる棚があり、そのうちの1つをみせたら目をキラキラさせて手を伸ばしてきました。

それをみたうちの母はお子を上回るテンションで大喜びしてしまい、そのおもちゃをお子に持たせながらわーわー盛り上がっていたのです。

その様子を見て、ちょっと困ったなぁと思ったわたくし。

なぜならば、帰る時にどーすんだよ、と思ったからなのです。

【グズりの原因は、その直前の「楽しい」が原因かもしれません】

その完成見本は当然お店のもので、帰る時は棚に戻していかねばなりません。

でも、散々盛り上がって楽しい思いをしたお子は、簡単にはそのおもちゃを放したがりません。

場合によってはもっと遊ぶ!となってしまいます。

そこを大人の都合で引き剥がせば、当然お子は不機嫌になり、最悪の場合はぐずって泣き出してしまうことでしょう。

その時は、ある程度のところで、まずは母を制しました。

楽しいのはわかるけど、そのおもちゃは永遠に持っていられるものではないから、その場のノリで煽りまくるのはよくないぞ、と。

それから、そのおもちゃで盛り上がり、持って離さないお子に向かって話しかけました。

「そのおもちゃは、君のものではないんだよ。ここで遊ぶだけのもので、お店のものだから、遊び終わったら返さないといけないんだ。返してもらってもいいかな??」

そういうと、お子は口をぶーっととんがらがらせて、うーっと言いながら、そのおもちゃを足元に向かって投げつけました。

「ずーっと遊んでていいものじゃないんだったら、よこすなよ!」

って言われたような気がしました。

【大切なのは一瞬の盛り上がりではなく、長く維持出来る穏やかさ】

この時にはっきりと自覚したのは、心を安定させるためには、その場しのぎで機嫌が良くなることだけを追い求めてはいけない、ということです。

赤ちゃんを前にすると、大人はつい、あやして、盛り上げて、笑ってもらおうとしてしまいます。

もちろん子供に「楽しい!」と思ってもらうことは重要なことですが、その「楽しい!」と思える状況を、長きにわたって維持していける状態を作れないのであれば、そんなものはない方がよっぽどまし、と思ったのです。

覚せい剤と一緒で、その一瞬の快楽を求めても意味はないのです。

覚せい剤は、使って快楽が訪れた後の脱力感がハンパないと言われています。その落差が怖くてやめられない人も多いと聞きます。

子供の機嫌もそれと似たようなところがあると思っています。

あまり先のことを考えすぎるのは良くないです。

ただわたくしは、大きな一瞬の喜びを追い求めるよりも、本当に些細なことでもいいから、毎日続けていけると思うことで、子供の人生が穏やかになるよう支えていけたら良いなと思ったのです。

「子供をぐずらせないようにするには」と思うと、つい「盛り上げて、機嫌を良くすればいい」と思ってしまいがちですが、感情に無駄な落差は必要ありません(喜怒哀楽は必要だとは思いますが)。場合によっては機嫌を良くしすぎたがためにぐずっている場合もあると思います。

はからずも赤ちゃんがぐずってしまって困った時は、一旦落ち着いて、その前後のことをよく振り返ってみてはいかがでしょうか。

もしかしたら、直前に喜ばせすぎたことが原因になっているかもしれません。

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望月沙織

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