月別:2014年07月

伝統と自由と一緒に、21世紀に着物を連れて行く!/「てんてんしましまを探して」第4回・東京/立川「着物りさいくる工房 五箇谷(ごかや)」オーナー・五箇谷桂子さん

「てんてんしましまを探して」 / ショップさん

「てんてんしましまを探して」第4回
【着物りさいくる工房 五箇谷(ごかや)/オーナー・五箇谷桂子さん】

五箇谷さん
オーナーの五箇谷桂子さん

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizukiデザイナー&中目黒の雑貨店 Accent Colorオーナーの望月沙織です。梅雨が明けましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日ご紹介する五箇谷さんとのご縁のきっかけを作ってくださったのは、五箇谷さんのスタッフ・新井さんでした。

新井さんが「着物に持てるバッグを探しているけれど、持ち手の長さにこだわりがあるので実物を見てみたい」と、うちの百貨店イベントでバッグを買ってくださったのが最初の出会いでした。そしてとてもかっこよくうちのバッグを着物に合わせてくださっている様子を見て、一体どんなお店なんだろう、と興味がわいたのです。

どうやったら現代の生活の中で着物を楽しむことができるの?
着物って、格好いいから着てみたいけど、なんだか敷居が高そう。。。

そう思っている方は、必見のお店です。

ちなみに五箇谷さんは元々は普通の主婦だったそう。それがなぜ、着物のお店を始めるまでに至ったのでしょうか?

昔から着物が大好きで、最初は着付学院に通ってそこで着付けの先生になったんですが、上から言われることは「売上」のことばかり。先生としての評価も売上が全てでした。

あぁ、、、。着付学院にはありがちなイメージですね。

でも生徒さんは、家に眠っているおばあちゃんの着物を着てみたいと思って学校に来てくれている。それなのにこちらは新しい着物を買わせないといけないなんて、おかしいじゃないですか。それがそもそものきっかけでした。

そこから個人で着付けのお仕事をするようになり、その過程で、リーズナブルなリサイクル着物というものに出会う。

着物は高価!というイメージがありますが、買いやすい値段の着物を提供すれば、ハードルが下がって、みんながもっと気軽に着物を楽しめるようになるんじゃないかと思ったんです。

それと同時に、もう一つ五箇谷さんには伝えたいことがありました。

五箇谷さん

着物には、着る時期の決まり事など、ルールが一杯あります。それについて、正しいかどうか不安に思ってもなかなか聞ける人がいない。そんな時に私がお役に立てたらいいなと思うんです。

五箇谷さん

過去、着物がたどってきた歴史を振り返ってみても、着物がこれだけ洋服の中にさらされた時代はありません。そんな時代にはそんな時代の着方があってもいいと思います。帯揚げのかわりにスカーフを使ってもいいし、帯締めのかわりに靴ひもを使ってもいい。そういう着方をしてもいいんだよ、と(着物のことをきちんと勉強した背景のある)私みたいな人間が背中を押してあげると、また着物への間口が広がると思うんです。

かといって、しきたりを全てなくすのはいやだ、と五箇谷さんは言う。

伝統があっての今、だと思うから、なんでもかんでも好きにやる、っていうのは違うと思います。軸がないと次の世代に受け継いで行くことはできません。だからお客様から着付けを頼まれたら、まずはどういう場に着ていくのか、きちんと状況を伺うことから始めます。同じ結婚式でもカジュアルなレストランだったら少し崩してもいいかもしれませんが、格調高い場所で行われるようだったら、それなりのルールに則った着方をしないダメだと思うのです。

ところで、お店を続けていられる秘訣ってなんなんでしょう??(ブランド維持に必死なモチヅキ、興味津々)

お店を始めてから14年経ちますが、1人でやっているという感覚がないんです。始めたのがちょうど21世紀に突入する頃だったので、21世紀に着物を連れて行く!と思ってやってきましたが、本当に周囲の人に恵まれていて、私自身は、日々目の前のハードルを越えることに精一杯。いつ潰れてもおかしくないと思っています。

とはいえ、大きな責任も感じています。介護や子育てで一時的に着物から離れてしまう人もいる。そんな人が一段落して、ふとまた着物を着たいなと思ってうちの店を思い出してくれた時には、絶対にそこにいること!それはとても大切なことだと思っています。

それでいうと、五箇谷さんは現在2ヶ月に1度、ご自身が描く絵手紙をお客様に出し続けているそう。

五箇谷さん

かつては毎月出していました。それにカラーコピーって高かったでしょ。だから最初の頃は、縁取りの線だけ描いたものをモノクロコピーして、子供2人に色塗りを手伝ってもらってたんです。

・ ・・えっ?!全部手描きだったんですか?!

えぇ。700枚が限界でした。それを毎月、2年間。(笑)

しえーーーっ。。。(メルマガ書くの大変、とか、言ってる場合じゃないぞ、自分…)

…素晴らしい着物をもっと沢山の人に伝えたい!気軽に、お洋服を楽しむようにまとってもらいたい!その思いの深さを垣間みて、脱帽です。

ちなみに1枚目の写真で五箇谷さんが手にしているしましまのお着物、わたくし買っちゃいました!だって3千円ですよ!!これならもう惜しみなく着られる。今度はこれを着て、うちのバッグを持って、またお店に遊びに行こうかな。みなさんも、これを機に着物デビューしてみてはいかがでしょうか。五箇谷さんが親身になって相談にのってくださることと思います。

バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

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【着物りさいくる工房 五箇谷(ごかや)】
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中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。


 

Saori Mochizukiの水玉バッグ
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今、わたくしに一番足りないものを持っている人たち。/「てんてんしましまを探して」第3回・「Miutt(ミュート)」プロデューサー・中川信幸さん、デザイナー・榮川真帆さん

「てんてんしましまを探して」 / ブランド

「てんてんしましまを探して」は、毎週木曜正午更新
てんてん(水玉)しましま(ボーダー&ストライプ)のかわいいアイテム、そこに携わる人々の思いをSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織がつづります。

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「てんてんしましまを探して」第3回
【Miutt(ミュート)プロデューサー・中川信幸さん、デザイナー榮川真帆さん】

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デザイナー・榮川さん

香港から戻ってきてこんにちは(香港、すばらしかったです!)、バッグデザイナーの望月沙織です。

今年の1月、わたくしは夢が1つ、叶いました。それは、憧れていたブランド、「Miutt(ミュート)」さんとイベントができたこと。

作りたいものだけを作り続けたり、売りたいものだけを売ろうとする(でもちゃんと売れない)人は、今までも沢山見てきたけれど、作りたいものだけを作って、売りたいようにきちんと売る人には、まだほとんど巡り会ったことがない。

その数少ないうちの1組が、「Miutt」の中川信幸さんと榮川真帆さんだ。

「Miutt」が仕掛けるイベントは、立地がいいのはもちろんのこと、売場全体の装飾も、気持ちがうきうきするようなとっても楽しい雰囲気で、お客として遊びに行った時、どうしてこんな売場が作れるんだろう、と心の底からうらやましく思った記憶がある。その秘密を、今回色々聞いてみた。

そもそも「Miutt」は、「東伸工業株式会社」という関西を拠点にしたインクジェットプリンターの会社が展開するブランドで、自社のプリント技術を存分に使った明るくカラフルな世界観を表現するオリジナルブランドだ。アイテムはシルクのスカーフといった定番的な商品から傘やレギンスなど、多岐にわたる。

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榮川さんおススメの「てんてんしましまグッズ」。Miutt人気商品のシルクポーチ(ポシェットにもなります)

そこに描かれるプリントの柄も、同じものを探し出すのが大変なほど沢山あるのだが、それをデザイナーの榮川さんが1人で全部描いているというから、びっくりする。そして更に言うと、榮川さんは専門的に絵を学んだ経験すらないというのだ。・・・これって、どっかの望月とよく似た話だけど(笑)、榮川さんの場合は、何がきっかけでこの業界に入ってきたのだろう・・・???

昔からファッションが好きだったけど、大学では心理学部に在籍していたので、就職活動でアパレルの企画部門を受けても、経験がないということで、採用されなかったんです。だから一旦はあきらめて、放送大学で事務の仕事をしていました。

でもそこに通ってくる、「私なんて、この歳になってもやりたいことだらけだよ!」という年配の方達の姿を見ていたら、「人生は1回キリなんだから、本当にやりたいことに挑戦した方がいいんじゃないか?!」と思うようになったんです。

そこから夜間の服飾学校に通いつつ、洋服の工場などでアルバイトを始めるようになる。加えて、ファッションの世界で生き抜いて行くために、オリジナルのプリント技術など、他の人にはない強みを持ちたい、と思い始めた時に、東伸工業の募集要項がたまたま目についたそう。

「そこで、門を叩いたら中川が出てきたんです(笑)」

・・・でも中川さん、経験がない榮川さんを採用した決め手は何だったんですか?!

あのねー、面接の時、大胆なチェック柄のスカートを履いていたのよ。他はよう覚えてない。でもその感覚が本当にいいな、と思ったの。

ちなみにね、望月さんの商品をrooms(アッシュペーフランス主催の国内の展示会。うちとMiuttさんはいつもこの展示会に出展していて、そこで知り合いました)で見た時も、榮川を見つけた時と同じ感覚を抱いた。インパクトがあって、記憶に強烈に残って、1年経っても忘れられなくて、1年後にまたroomsで再会して、やっと話ができたと思ったら、ずっと昔からの友達みたいに会話ができて、これは面白い、と思ったのよ。

なんとまあ、有難いお言葉。多分それは、わたくしと榮川さんが似たような道をたどっていたから、共感する部分が多くて話が弾んだのかな、と思うけれど、いずれにしてもそのカンを信じて引っ張り上げてくれた中川さんにはただただ感謝で、以来わたくしは心密かにものすごく頼りにしている。

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2014年1月に参加させていただいたイベント・阪急うめだ本店「カラーフル」/東伸工業さんのプリントで装飾を作り込んでいただきました

ところで実はスタッフ採用の際、最後の最後で榮川さんともう1人迷った人物がいたそう。その人は経験は申し分なく、総合力でいったら圧勝だった。それでも中川さんは、榮川さんの「チェックのスカート」を選んだ。

そんな入社後、初めて榮川さんがあげてきた柄が、「宇宙戦争」と「クモ」の柄だったそう。

普通プリント柄っていったら、花柄とかそういうもんかと思うでしょ(笑)。それなのに、宇宙とクモやで。でも新しいことをやるにはそれくらいの方が面白いと思ったのよ。

そしてその柄は当時5億円規模のとあるブランドの目にすぐとまり、採用される。いまやそのブランドは20億円規模に成長し、柄は100%榮川さんのデザインだそう!!!

・・・普通はやらないものしかやりたくないし、そこを俺が100%フォローできればいいだけのこと、と中川さんはさらりと言うけれど、「普通じゃないもの」は、「普通じゃない」だけに、そう簡単には売れない。その壁にぶち当たり、脱落していくデザイナーは大勢いる。わたくし自身も、今さんざんもがいているからよくわかる。

じゃあ一体何がポイントなんだろう、と思って聞いてみると、いくつかこたえが返ってきた。

1つは、モノの作り方を知っていること。
もう1つは、モノを作ってくれる人にきちんと頼むこと。
そして、それを売れる売場を作ること。

「もうねー俺だって不安だよー」と中川さんははにかみながら言うけれど、それでも責任を一身に背負って、それをやってのける中川さんは本当に凄いと思う。そしてそこに挑むように、次々に柄を生み出す榮川さん。そんな、時に掛け合い漫才をしているような2人の姿は、ハタで見ていて本当にうらやましくて仕方がない。

私たちは身近な人を幸せにしたいと思ってモノをつくっている。望月さんが日常をドラマチックにしたいと思うのと同じように、私たちは日常を笑いにしたいから、イラストに自分の似顔絵を潜ませたり、くすっと笑える部分を仕込んでいる。そして、そうやって語れるストーリーがきちんと存在するかどうかは、やっぱり売る時にはとても重要だと思うんです。

ううう。分かっているけど、そこが難しいんです。「やりたい放題やってるでー」と中川さんは笑うけど、コストバランスをとりながらモノを作るのは本当に難しいし、職人さんに自分のやりたいことを理解してもらうのも本当に大変。なにより、売れる売場って、どうやったら作れるのっ?!?!?!

中川さんと榮川さんの言葉の中には、一杯の愛情が詰まっていて、簡単にできるようで、できない努力も詰まっていて、、、どうしたらわたくしもそうできるのか、まだわからないことが山のようにあるんだけど、だからこそ、、、全力で追いかけますので、どうぞこれからもこのテンテンシマシマをよろしくお願いします!

ちなみに中川さんの写真をとろうとしたら、いややーと逃げられました。どうやらわたくしの周りには写真嫌いの人が多いみたいです…笑。

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

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宇宙船に飛び乗れ!/「てんてんしましまを探して」第2回・香港「THH-Tokyo(テェーアッシュアッシュ トウキョウ)」デザイナー・Takako BHさん

「てんてんしましまを探して」 / ブランド

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「てんてんしましまを探して」第2回
【THH-Tokyo(テェーアッシュアッシュ トウキョウ)デザイナーTakako BHさん】

THH-Tokyo takakoBH

香港からこんにちは(現在香港ファッションウィークまっただ中。本日展示会最終日でございます)、バッグデザイナーの望月沙織です。

「てんてんしましまを探して」、本日は第2回目、グッドタイミング!ということで、日本の伝統的な帯や着物を使って、現代のモダンなドレスをデザインされている香港在住の方の紹介をしたいと思います。

*ブランド名&デザイナー名は?
___THH-Tokyo(テェーアッシュアッシュ トウキョウ)、Takako BH

*前職はどんなお仕事をされていましたか?
___役者/歯科医師(継続中)

*今のお仕事を始めたきっかけは?
___自分が着たい!と思う着物を生地として扱った服が無かったから。

*望月と知り合ったきっかけは?
___Creativeな知人を介して。

*ご提案いただいた「てんてんしましま商品」のポイントは?
___温故知新。「着物」という「古き」から「新しき」服という形をとることで「着物」の良さを再認識できるところ!なにしろ可愛い!!

*あなたにとっての「日常の中のドラマチック」とは?
___「日常」の中に潜む「非日常」。「人生は舞台であり 各々がその物語の主役である」。因みにTHH-Tokyoのコンセプトも「ドラマチックな日常を」です。笑

以上。

・・・以上?!?!

前回の記事のテンションはこれなのに、もう終わり?!?!

と、思われたかもしれませんが、わたくしがHottaさんに東京で出会って、香港で再会して、この記事を書き上げるまでにかかった時間⇒計9日。

香港の人は、

「行く?」
「行く!」
「OK、Let’s GO!!」

と、話がその場でどんどん決まっていく小気味良いテンポの人ばかりですが、Hottaさんもまさにそう。

自分の人生をまっとうすることに全力で、やりたいこと、目標にはまっしぐら。その間常にフル回転でいろんなことを考えているので、チャンスの宇宙船(電車でもバスでも飛行機でもなく、宇宙船!)がやってきた時に、ぱっとためらうことなくそこに飛び移れる感じがあります。

だって、、、経歴にある「歯科医師(継続中)」に、???ってなった方も多いと思いますが、日本で歯医者さんをやっていたら、そのキャリアに縛られてしまって、海外に移住しよう、お洋服のデザインをやってみよう、なんて発想自体が浮かんでこないでしょう。

100歩譲って浮かんできたとしても、普通の人は、どうしようどうしよう、香港行ったら歯医者ができなくなる、、、洋服も作ったことなんてないし、、、と悶々と悩むと思う。

でもHottaさんは、両方をやれる方法を見いだす(わたくしが東京で初めてお会いした時も、「この一時帰国の最中にうわーーーっと治療してました」とおっしゃってました)。決して何のせいにもしないし、見ていて本当に楽しそう(本日のお写真の通りでございます)。

わたくしが香港でまたお会いしたいです!って言えば、「わかった!」と展示会初日にブースに現れてくれるし、お話を伺って記事にしたいんです!って頼めば、あっという間にてんてんしましまドレスの写真を送ってきてくれる。

わたくしもよく、「なんて前のめりなの!!」とびっくりされることが多いのですがHottaさんを見ていると、いや、わたくしなんてまだまだ、と思ってしまいます。

・・・というか、そんな2人をみて、「なんだか同じニオイがしてとても似てる!と感じたから、これは絶対に引き合わせねばと思ったんだよね」と、仲を取り持ってくれた、デザイナーの下平ますみさんにも感謝!

似てるもなにも、ブランドのコンセプト、ドンかぶりでしたよ!!(笑)思考回路が似ているのかな?!・・・だとしたらわたくしはとっても光栄です。

現在ブランドのサイトを構築中とのことですが(こういうところも好き。ちゃんとサイトを用意してからじゃないと〜と、ウジウジしちゃう人も多いと思います…)、きっとまた素敵なドレスがたくさん見られることと思います。

また香港でお会いしたいな。いや、その前に東京で会えるかも?!いやいや、もっと違う場所で、かも?!

ちょっとテンションが高くてガハハと笑いながら通り過ぎていく2人組とすれ違ったら、それはきっとわたくしとHottaさんだと思います。ぜひ声をかけてくださいませ。いっしょに宇宙船に乗っちゃいましょう。

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

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【THH-Tokyo(テーアッシュアッシュ トウキョウ)】
ブランドのショップは準備中(Hottaさんのサイトはこちら)

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香港ファッションウィークに7月10日まで出展中)(@香港コンベンション&エキシビジョンセンター/ブース番号:1B-DS46/もし香港にお知り合いの方がいらっしゃったら、告知頂けると嬉しいです】

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大きな幸せは小さな幸せの積み重ねの先にある/「てんてんしましまを探して」第1回・東京/祐天寺「+flower(アンドフララー)」オーナー・齋藤いつみさん

「てんてんしましまを探して」 / 雑貨屋さん

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「てんてんしましまを探して」第1回
【東京・祐天寺 +flower(アンドフラワー) オーナー 齋藤いつみさん】

水玉とボーダー&ストライプのバッグブランド Saori Mochizuki サオリモチヅキ 望月沙織

齋藤さんは、即興で場を沸かせるジャズミュージシャンみたいだ。

かれこれ長い付き合いになるけど、お話しを伺って、改めて見えてきた齋藤さんの根っこの部分の1つがこれだ。

祐天寺で+flower(アンドフラワー)という雑貨屋さんを経営する齋藤さんとわたくしの出会いは、齋藤さんの前職にまでさかのぼる。アリヴェデパールという人気雑貨店に、オープンから約10年間ほど在籍し、わたくしはそこで商品を取り扱ってもらうハンドメイド雑貨の作家(当時)として齋藤さんと知り合った。

その頃から齋藤さんの頭の中には、どうしたらお客さんに喜んでもらえるのか(=売上が取れるのか)、という部分がはっきりとあり、作家に発注をしてくる時も、そのポイントを明確に打ち出していた。そして齋藤さんに預けると、驚くほど売れる。

売ることに真剣に取り組むようになった今でこそ、齋藤さんの話はよく理解できるんだけど、当時は作ることに精一杯で、全然齋藤さんの言っていることについていけなくて、電話がかかってくるのが怖いなーと思った時期もあったほどだ。それでもきちんと売ってくれるので、「これはついていかねば…」と必死にくらいついた記憶がある。

じゃあなんで齋藤さんはそんなに売ることができるのだろう。。。そのヒントは、齋藤さんの接客に対する思いの中に隠れておりました。

祐天寺 +flower

「私はお客さんと話しをするのが大好き。お客さんと話しをしていく過程でお客さんの気持ちや状況など色んなものがどんどん変化していって、最終的にはそのお客さんが、うちのお店に入ってきた時には予想だにしなかったものを喜んで買っていかれることがある。そういう時、この仕事は本当に面白いな、と思うんです」

こう書くといかにも簡単に聞こえるが、場の空気を読んで、アドリブをきかせながらお客さんを心地良い方向へいざなうのは、生半可な腕力ではまず無理だ。売ることだけに必死になると、お客さんが本当は何を欲しいと思っているのかに気づかず、目先の売上だけにとらわれて、自分が売りたいものだけを押し付けてしまったりもする。仮にそれで売れても、お客さんの中には「買ってよかった!」という気持ちはなかなか生まれにくい。

でも齋藤さんは、その時々で状況を見極めて、お客さんに商品を提案していくのが楽しいと言う。

それでいうと、今回提案してくれた「てんてんしましま」グッズもそうだ。

「望月さんのバッグだけだと、なんだかヤラセみたいでしょ(笑)。だから望月さんのバッグと組み合わせると、何がかわいくなるかな、と思って選んだのがこれ!」と張り切って見せてくれたのは、ファンが沢山いるお人形作家Bruno(ブルーノ)さんのフェイスブローチ(税込¥1620-)。

水玉とボーダー&ストライプのバッグ Saori Mochizuki サオリモチヅキ 望月沙織

よーーーく見ると、、、お人形さんのリボンのところがモノクロの水玉!!

Bruno

「Brunoさんのお人形のいいところは、ファッションセンスが抜群なところ。お洋服の組み合わせがとってもお洒落なんです。手足のバランスも絶妙で、ファンシーすぎないのもいい。そんなBrunoさんのほんわかした雰囲気に、望月さんのパンチある商品を組み合わせてみると面白いな、と思って…!」

水玉とボーダー&ストライプのバッグブランド Saori Mochizuki サオリモチヅキ 望月沙織

うーん、なるほどなるほど。この写真にあるようなうちのバッグ(リボントートバッグ「Love Comedy」Sサイズ/¥16,200−)の佇まいは、普段あんまり見ない雰囲気だ(同型のバッグは→こちらでご覧頂けます)。自分の商品の違った一面が見えて、とっても不思議な感じ。でもすごくいい。

きっとこうやってお客さんにもいろんな驚きを提案しているんだろうな、と思ったら、そりゃ、売れないわけがない!と思わず納得してしまいました。

最後に、齋藤さんにとっての「日常の中のドラマチック」ってどんなもの?!っていうのを聞いてみた。

すると即答で返ってきたのが今日のタイトルの言葉で、これはそっくりそのまま、わたくしが自分のブランドのコンセプトを説明する時に使っている言葉でもあったので、ものすごくびっくりした。でも、「改めて言葉にしたことはなかったけど、そういう部分で共鳴しあっていたからこそ、お互いに今まで付き合ってこれたのかもしれないですね」と2人して妙にうなずいてしまったのでありました。

「私は、日常のちょっとしたことの積み重ねが大きな幸せを築くと思っています。それは物作りや販売にも言えることで、先日、とある有名なハンドメイド作家さんの商品を手に持って、『私はこの人よりももっときれいに縫えます!』と売り込みに来た人がいたけれど、そういうことじゃない。きれいに縫えるのは商品として当たり前のことで、それプラス、Brunoさんみたいに、お洒落なお洋服の組み合わせが提案できたりと、ちょっとした工夫ができないといいものにはならないと思う。そしてそういうちょっとしたことを、毎日お客さんに少しずつ伝えていけるのがこの仕事のいいところだと思ってます」

かっこいいぞ、齋藤さん。

そんな齋藤さんのお顔が撮りたいと、恐る恐る写真を撮ってもいいか尋ねてみたら、、、

「いやです、絶対にいや!(笑)私は自分の顔を撮られるのが本当にいやなんです!」って言ってたけど、そんなところもわたくしとよく似ていて、あー、もう一生ついて行きます!これからもよろしくお願いしますっっ!!て思ってしまった。

そんな齋藤さんの「アドリブジャズ演奏」に酔いしれたい方は、ぜひ祐天寺の+flowerへ。自分の好みの、思ってもみなかった意外な一面を引き出してもらえるかもしれません。

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

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【+flower(アンドフラワー)】
http://www.and-flower.com
〒153-0052東京都目黒区祐天寺1-21-16-C
TEL:03-6303-0690 FAX:03-6303-0691
営業時間:12:00~19:30 定休日:月曜日(祝日含む)

【人形創作ユニット Bruno(ブルーノ)】
http://www.bruno-doll.com

【Saori Mochizuki】
Love Comedy(ラブコメディ)Sサイズ

(記事の中でご紹介しているデザインには1点ものも含まれます。在庫状況等は直接+flowerさんにお問合せ下さいませ)

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香港ファッションウィーク(7月7日〜10日)いよいよ次の日曜、香港に飛びます!(@香港コンベンション&エキシビジョンセンター/ブース番号:1B-DS46/もし香港にお知り合いの方がいらっしゃったら、告知頂けると嬉しいです】

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