思い込みを捨てて、ぜひ読んでみてください。【藤裕美著/「あなたの眼鏡はここが間違っている」人生にもビジネスにも効く眼鏡の見つけ方教えます】

中目黒 雑貨屋 Accent Color メガネ 眼鏡スタイリスト 藤裕美

(眼鏡スタイリスト・藤さんに選んでもらった最初の1本)

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

眼鏡スタイリスト、藤裕美さんの新刊を読みました!

今年の6月にうちの店でも藤さんの眼鏡のイベントを開催させていただきましたが、藤さんのお話は、いつも「なるほど!」と思うことでいっぱいです。

今回の本で特に刺さった言葉はこれ。

—–

「人生の半分は老眼」と私が言うと、ほとんどの人が驚きます。「老」という字が使われているからか、「老眼」という言葉になぜかとても抵抗がある。

(中略)

でもみなさん、落ち込まなくても大丈夫!

調整力というのは、実は10歳ぐらいから少しずつ低下しているのです。

—–

そうなんですよね、わたくしの周りにも、自分の母親含め、老眼鏡にものすごい抵抗を示す人がたくさんいます。

でもこれって、藤さんがおっしゃるように、「老」って言葉がいけないのではないでしょうか。

それにかわるもっといい言葉があれば、きっともっと多くの人が自分の目の機能の経年変化にちゃんと向き合えるのではないかと思います。

というか逆に言えば、言葉になんて振り回されていないで、一度自分の目の現状をきちんと把握してみることはとてもいいことだと思っています。

それで得することはたくさんあっても、損することなんて一つもありません。

【ライフスタイルまで掘り下げて選べば、合わない訳がない】

ちなみにわたくしは、藤さんに相談にのってもらって眼鏡を作った時、「累進レンズ」を入れてもらいました(「累進レンズ」がなにか?は本の中でご確認ください)。

これは、手仕事(デザインやPC作業)もしつつ、遠くを見る(接客)仕事もしなければならないわたくしのライフスタイルに合わせてご提案くださったレンズなんですが、今までの眼鏡屋さんではそんな風にライフスタイルまで掘り下げた上でフレームやレンズを提案されたことはなかったので、とてもびっくりしたことを覚えています。

でも、冷静に考えてみれば、たとえ同じ度数の人でも職業がドライバーなのかSEなのかで目の使い方は異なる訳で、みんな一緒で良い訳がないんですよね。

そんなこんなを知ったのも藤さんと出会ってからでして、そういったことの一切合財が、今回の本1冊で色々読めてしまいます。

他にも、正しい眼鏡のかけ方(目との位置関係)など、写真やイラストで詳しく教えてくれているのでものすごく参考になります。

これを見て以来、わたくしはfacebookなどのプロフィールで眼鏡の位置が非常に悪い人の写真を見つけると(意外に多い。今これを読んでいるそこのあなたもそうかもー!!)、

うお===っ!なおしてあげたい!!!

という衝動にかられるようになりました(笑)。

こういう話をすると、

「私は目がいいから」
「眼鏡はしないから」

という方が少なからずいますが、目が良い・眼鏡が必要ないって、いったい誰が決めたのでしょう??

もしかしたら自分が勝手に思い込んでいるだけで、きちんと調べて(必要とあればきちんとフィットする眼鏡をかけるだけで)、一気にいろんなことが好転するかもしれません。

眼鏡をかけている人もかけていない人も、ぜひ1度読んでみることをおすすめします。

バッグブランド「Saori Mochizuki」デザイナー
中目黒の雑貨屋「Accent Color」オーナー
望月沙織

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中目黒の雑貨店(Accent Color)は完全予約制の営業を終了して、2016年8月より毎週金&土の11−17時で通常営業しております。ご予約のないお客さまもご来店いただけますのでお気軽にブラリと遊びにいらしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 Saori Mochizukiの水玉バッグSaori Mochizukiの水玉バッグ******* ☆Saori Mochizukiの商品は以下のサイトでも購入できます☆ *Saori Mochizuki Web Shop ショッピングアプリケーション「Origami」(実際にお買い物ができます Google+「Saori Mochizuki」ページ  にほんブログ村 デザインブログ 女性デザイナーへにほんブログ村 ファッションブログ バッグ・小物へにほんブログ村 ファッションブログへ

アパレルの店頭接客の効果的な方法とは

アパレル 接客方法

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

久しぶりに六本木ヒルズをぶらぶらしました。

特になにという訳ではなかったのですが、今のトレンドってどんなことになっているんだろうっていうのが見たくて、いろんなお店を横断したのですが、どこのお店も、一歩足を踏み入れた瞬間から声をかけられ、矢継ぎ早に

「なにをお探しですか?」
「サイズをお伺いしましょうか?」

と質問攻めにあうので、ちょっと面食らってしまいました。

1店舗だけならそのテナントの特徴かな、と思うのですが、どの店に入ってもそんな感じだったので、六本木ヒルズ全体の方針としてそうマニュアル化されてるってことなのかしら?と思いました。

もしかしたら六本木ヒルズにくるお客さんは、なるべく早いタイミングで積極的に話しかけた方が売り上げにつながる層が多いからそうなっているのかもしれません。

でもわたくし個人に限っていえば、店内を一回りする間もなくあれこれ話しかけられるのは「うっとおしい」の一言につき、結局なにも買わずにでてくるパターンが大半なので、逆にああいう接客が効果的なシーンがあるなら見てみたいという気持ちになりました(もちろん常連さんなら、いの一番に話しかける方がいいとは思いますが、商連かそうじゃないかは、見た目ですぐに判断がつきます)。

【接客はパーソナルな部分に踏み込んでいるという自覚を持つこと】

あとは、いきなり見ず知らずの人に「サイズは?」と聞かれたら「失礼だな」と思うのと一緒で、いくら販売員だからといって、極端にパーソナルな部分に攻め込みすぎるのも良くないと思っています。

もちろんお洋服屋さんの場合はサイズを聞かないことには話しにならないという大前提はあるにしろ、そこをナーバスに考えている人は少なからずいて(特に女性)、

「これだったらSでいけるかなぁ、でも最近お腹が太ってきたからMじゃないと無理かなぁ」

と葛藤している人に向かって頭ごなしに「サイズ探しましょうか?」と斬りこむのはちょっとデリカシーがなさすぎます。

じゃあどーすりゃいいんだよ、と思うかもしれませんが、

「この人にだったら相談できるかも」

という空気をお客さんとの間で瞬時に築けるかどうかが分かれ目で、そこが接客業のとても難しい部分だと思っています。

以前、取材をさせていただいたカリスマショップオーナーの藤川さんは、

太ったけど、サイズ感を変えずに着られるお洋服を提案してあげることが大切なんです。

という名言をおっしゃっていました。

「アーティスト」販売員/「てんてんしましまを探して」第11回・福岡/会員制サロン「LOUVE(ルーヴ)」オーナー・藤川修子さん

【不幸なショッピング体験を増やさないためには現場を信じることも重要】

他にも藤川さんからは目から鱗の接客方法をいろいろ教えていただきましたが、要は接客って、全店画一的に決められてできるものではなく、本来はお客さんがお店に入ってきた瞬間にその人のパーソナリティを見抜いて、効果的な方法でアプローチできないと成立しえないものなんです。

それが六本木ヒルズほど大規模なものになってしまうと、マニュアル的なもので縛りをもうけないと収集つかなくなってしまう、ということなのかもしれませんが、なんかもうちょっと個々の力を信じて、ある程度現場に裁量をわたしてあげてもいいのになぁと感じてしまいました(本当にマニュアル的なものが存在するかどうかはわかりませんが)。

という訳で、話しかけられても終始不機嫌だったわたくしは、店員さんにとったら心の中で「チッ」と舌打ちしたくなるほど感じの悪い客だったに違いないと思います。

でも、ミスマッチが起こるとそういう不幸が起きてしまうということで、ましてやこちらはニコニコすることを強制される立場にある訳でもないので、感情のまま、店内を無表情にふらふらさせてもらいました。

そして、なんだかどっと疲れてしまいました。

こんな不幸な体験が少しでも減らせるよう、自分の接客方法もあれこれ試行錯誤して磨きをかけて行かないとダメだなぁと思った次第です。

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2017年の手帳を決めました(片岡メリヤスカレンダー)

片岡メリヤス

こんにちは、バッグブランド Saori Mochizuki デザイナー&中目黒の雑貨屋 Accent Color オーナーの望月沙織です。

 

今年に入って出会ってしまったとっても素敵なぬいぐるみのアーティスト、片岡メリヤスさん。

わたくしは、5月に中目黒で開催された「モーターショー」というパンチがきいた展示を拝見して以来すっかりファンになってしまいました。

そしてびっくりするようなペースでいろんなところで展示活動をされています。

そのどれも、毎回「行きたい」と思いつつも、なんのかんのとチャンスを逃していたので、今回こそは!と、上石神井の東京おかっぱちゃんハウスというところで開催されていた「片岡メリヤス個展『ぬいぐるみ預けちゃった展』〜カメラマン11組によるぬいぐるみとの生活〜」に行ってまいりました。

メリヤスさんは、大して面識のないわたくしが語るのもおこがましいですが、とっても肩の力が抜けていて、フレンドリーで、素敵な方です。

気負いがない雰囲気はぬいぐるみにもそのまま表れていて、どこにもない個性も放っていて、一度見たら忘れられない趣があります。

知らず知らずのうちに、どうでもいいこと含めてつい取り繕ってしまうわたくしにとっては、うらやましいなぁと思うパーソナリティの持ち主です。

ちなみに前回のモーターショーの時、3ヶ月だった我がお子も連れて行きました。

前回はまだ首がしっかり座っておらず、ぐわんぐわんした中で、訳も分からず引っ張って行かれたので、なにがなんだか、って感じだったと思いますが、今回はしかとぬいぐるみを受け止めていました。

が、はじから順番に口に持って行こうとしてしまうので、残念ですが、さわさわ、と表面をなでさせてもらうだけにとどめておきました。

この次は、口に持って行かずに、ぬいぐるみちゃんたちと仲良くできるといいのですが。

なお、本日の写真は、その時買った、メリヤスさんの2017年カレンダー。

カレンダーなので、ちょっと紙質が厚いんですが、カレンダーにしては珍しく横開きで、しかもA5サイズなので、わたくしはこれを2017年の手帳にすることにしました。

ここ数年、続けて使っていた猫の表紙のものが、今年はなかなか見つからなかったので、どうしたもんかなーと思っていたのですが、たぶんこういうことだったのですね。

わたくしは、月曜始まりが好きなタイプで、このメリヤスさんのやつは日曜始まりなので、うわ〜ちょっと使いにくいかも、と思ったのですが、ここ最近の、日曜に保育園を休むお子の生活サイクルを思うと、ぴったりな気もして、もしかして、このカレンダーは何から何まで運命だったのかもなーと勝手に思ってます。単純な性格です。

1月の、一寸法師カップルみたいな困り顔のこの子たちをついつい眺めてしまって仕事になりません…。

めくるのが楽しみな手帳です(いや本当はカレンダーなんですが)。来年もいい年になりそうだ〜。

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力つきる前に

ワンニャンの話から、英会話、和服の着付け、アベノミクスに至るまで、デザイナー・望月が興味を持ったモノを、望月独自の角度で突っ込みを入れていきます。「みんなはそう言っているけど、本当にそれでいいの??」と、大変うたぐり深い望月の、時に支離滅裂、時にぶっ飛んだ持論のせいで、頭が少々混乱するかもしれませんが、それもまた一興ということでお楽しみいただけたら幸いです。

「半歩先のドラマチック」は毎週木曜日正午に更新中。

高島屋大阪店のIROCKYの売り場に着いて並べた直後に売れてしまった迷彩柄ファムファタール。これからもこんな感じのユニークなものを時々ぽこぽこっと出して行きますので、注目していてください。 

 

こんにちは、バッグブランドSaori Mochizukiデザイナー&中目黒・Accent Colorオーナーの望月沙織です。

今週あたまに高島屋大阪店のイベント「IROCKY(イロッキー)2015」が終了致しました。

香港や九州含めて、西へ西へと向かっているわたくしですが、大阪には人並みならぬ思い入れがあります。

そもそもSaori Mochizukiとして初めて百貨店催事をやらせて頂いたのが大阪の阪神梅田本店だったということもあり、自分としては本当に「ちょっとそこまで」行くような感じの土地です。

それでもイベント期間中、ホテルと売場の往復だけだと心が腐る時もたまにあります。

百貨店のイベントは、基本的に売上の◯%をお支払いします、という形で引き受けます。

つまり、今日いくら分売るか、それがそのまま自分のお給料に影響する訳です。

普通に会社員をしていると、そういう人生って、なかなか味わったことがないと思うので想像がつかないかもしれませんが、このバッグ1個売れるかどうか、それが本当に命がけなんです。

そうなると、売上が良かった時はすかーっとした気持ちになりますし、悪かった時は、「東京まで帰れるのかしら…」くらいのドス暗い気持ちになります。

昨年末2週間大阪に缶詰になった時は、売上云々もさることながらさすがにほとほと疲れ果て、ひとりやさぐれながらお好み焼きを食べに行きました。

孤独にもそもそ食べているのもなんなので、お好み焼きをつつきながらtwitterにしょっぱいつぶやきを入れた所、「どこの店ですかー?」なんて返してくれる人が。

疲れている時はこういうことでも身にしみるよね、とその方のプロフィールを拝見すると、なんとバッグの職人さんをしていると言うではないですか。

実はその当時、1点ものを縫ってくれる職人さんを探していた所だったので、即問い合わせてみると、「自分でよければ手伝います」と…!!

も~これはご縁だと、図々しいのを承知の上で、なんばの店頭に来てもらえないかお願いした所、これまたいらっしゃってくださいました。

・・・そう、その時に出会ったYさんこそが、今、うちの限定アイテムを縫ってくださっている方なんです。

Yさんが縫ってくださっているのは、ファムファタールの革バーションで、よーく見ると水玉の型押しだったり、光の加減で迷彩に見えたりと、「何気ない日常も見方を変えると面白くなる」というブランドのコンセプトを、てんてんしましまとはまた違った形で表現しているアイテムなんですが、これがとても評判良く、普段のラインからみると結構値がはるにも関わらず、作って頂いたものは全てあっという間に売れてしまっています。

あの時つぶやかなかったら、、、いや、あの時やさぐれてなかったら、、、と思うと、人生本当にプラスマイナスゼロで、なんだかんだ言っても無駄になることはないので、全てに全力投球すべきだよな、と思います。

でも、、、。

人生24時間365日全力疾走できる訳がないですし、砂漠で井戸を掘っても意味がないのと一緒で、努力すべき方向はちゃんと見極めて力をかけないと、ただ疲れて終ってしまうこともあると思います。

そして今、わたくしに圧倒的に足りてない部分はそこなので、どうやったらやさぐれる時間を少なくして行けるか(でも貴重な出会いは掬い上げて行けるか)、もっぱら試行錯誤中です。

自分でも都合のいいこと言ってるな、、、って思う時はありますが、いい加減、がむしゃらに何でもやれば良い、というスタイルは脱したいと思います。

もちろんYさんとの1点ものシリーズも、これからどんどん面白いものを出して行く予定なので、お楽しみに!

 

バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
セレクトショップ「Accent Colorオーナー
望月沙織

Saori Mochizukiの水玉バッグ
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通じ合う瞬間

水玉バッグ Saori Mochizuki
(香港のセントラルにあるコニーのお店にて。左からコニー、わたくし、香港在住の友人Mさん)

こんにちは、バッグブランド「Saori Mochizuki」のデザイナー&セレクトショップ「Accent Color」のオーナー・望月沙織です。

ついに先週の日曜から、中目黒で実店舗が開店!

まだ様々なオペレーションが日常化されておらず、毎日システムをくみ上げるのにワタワタしております。

そんなさなかではありますが、少しずつ、お店のことを紹介してみようと思います。

今日は、うちのお店でのお取り扱いが日本初上陸となる、香港のジュエリーブランド「Coney & Co.」についてのお話しです。

ごくたまに、ですが、時々わたくしは、初めてなのに初めて会った気がしない人に巡り会うときがあります。Coney & Co.の香港人デザイナーConey(コニー)は、そんな人の1人でした。

彼女とは、2014年7月にわたくしが初めて香港の展示会に出展した時に出会いました。

水玉バッグ Saori Mochizuki
(デザイナーのコニー)

彼女が生み出すハイセンスなジュエリーとは不釣り合いなくらい、ガハハと陽気に笑うコニーの姿は、どことなく自分と似ている気がして、わたくし達はその日を境にあっという間に仲良くなりました。

ほぼ同世代で、1人で自分の名前を付けたブランドを立ち上げて…と、やっていることも似ているからでしょうか、お互いにそこまで流暢ではない英語を挟んでの会話にも関わらず、わたくしは彼女の言わんとすること、目指したいもの、抱えているジレンマがよくわかり、あぁ、わたくしは決して1人ではないんだな、と思った記憶があります。

彼女のことが大好きな彼氏もいるけれど、「私は自由でいたい。だから結婚も子供もいらない」という彼女の様子を見ていると、もしかしたら香港は、日本以上に女性が色んなことを両立させるのが難しい社会なのかな、なんて思ったりもして、そこから更にまた様々なことを考えてしまうのですが、それでも「これが私の生きる道!」と、パワフルに、自分の進路を切り開きながら人生を全うしようとしているコニーの姿は、チャーミングで思わず応援したくなる何かがあります。

水玉バッグ Saori Mochizuki
(とても美しいコニーのお店。香港に行ってこの様子を見る度に、わたくしは自分の整理整頓能力のなさを呪います…)

ちなみにたいがいの香港人がそうであるように、日本のことが大好きで、憧れの気持ちを抱いてくれている彼女にとって、東京のお店で自分のアイテムが取り扱ってもらえるというのはとても誇らしいことのようで、「ねえねえ、あなたのお店のことをうちのホームページに載せても良い??」と言われたので、いいよ、と伝えると、今までの古い付き合いのお店をすっとばして、新参者のうちの店が最上位に掲載されていて、思わず笑ってしまいました。

そんな彼女が紡ぎだす美しいハンドメイドのジュエリーは、見ているだけで頭の中にわ〜っと物語が広がってくるような、不思議な奥行きがあります。

まだまだもっと、彼女のジュエリーについては語りたいこと、デザイナーとして「うわ〜っ!やられたっ!」と思うような絶妙なポイントが山のようにありますが、それはまたお店に遊びにきてくれた方に、ちょっとずつお話しできればな、と思っています。

ぜひ中目黒に、コニーの世界を体感しにいらして下さい。ちょっとトーカティブな望月が、手ぐすね引いてお待ちしております。

バッグブランド「Saori Mochizukiデザイナー
セレクトショップ「Accent Colorオーナー
望月沙織

全ての道は平戸に通ず/「てんてんしましまを探して」第12回・福岡/「TOIRO-FIRANDO(トイロ-フィランド)」代表・小値賀友理さん

「てんてんしましまを探して」は、毎週木曜正午更新
てんてん(水玉)しましま(ボーダー&ストライプ)のかわいいアイテム、そこに携わる人々の思いをバッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織がつづります。企画詳細についてはこちらをご覧ください。

TOIRO-FIRANDO

こんにちは、水玉とストライプ&ボーダーのバッグデザイナー・望月沙織です。

さて、しばらく続きました「てんてんしましまを探して」の福岡シリーズも今日でおしまいです。トリは、うちがいつもお世話になっているTOIRO-FIRANDO(トイロ-フィランド)さんでしめさせていただこうと思います。

TOIROさん(とわたくしはいつも略して呼んでいます)と知り合ったのは1年前。まだ1年しか経ってないの?!と自分でもびっくりですが、元々は同じ時期に同じ百貨店の少し離れた場所でそれぞれ催事をやっていたのがご縁の始まりでした。

うちはその日最終日だったので、わたくしは搬出に備えてバッグヤードであれこれ準備をしていたら、スタッフの1人が「モチヅキさん!モチヅキさん!とっても素敵な人達が買い物に来てくれましたよ!あっちの方で催事をやっているブランドの人達みたいだから、早く行ってみてください」と息を弾ませて呼びにきてくれました。

その時店頭にいたのが、TOIROの代表・小値賀(おじか)友理さんと、販売担当の高木逸美さんでした。

その場で色々お話しをして、すっかり意気投合。翌日には東京に残っていた高木さんと、ニコタマでご飯を食べておりました(笑)。

何がそんなに自分に響いたのか、今振り返ってみてもなかなかうまく言葉にすることができません。

でも、見事なチームワークで動いていること、ただふんわりと「ブランドやってます〜」なんて甘ったれたことではなく、ものすごくシビアに、何をやったらビジネスとして成立するのか考えている姿に共感して、自分よりもずっと若いのに、この人達はすごいな、と思った記憶があります。

そこからTOIROさん達もうちのバッグを気に入ってくださり、福岡の催事でTOIROさんの商品と一緒に、うちのバッグもたくさん販売してくださるようになりました。

これまで福岡はおろか、九州に全くゆかりのなかったわたくしに新たなチャンスをもたらしてくれたのです。

そんなTOIROさんについて、代表小値賀さんに色々伺ってみました。なんだかいまさら改めて色々伺うのは気恥ずかしかったですが、まだ知らないこともたくさんありました。

TOIRO-FIRANDO

まず、TOIROさんのコンセプト(※)ですが、長崎県・平戸(小値賀さんの出身地)になみなみならぬ思いがみなぎっています。今まで色んなデザイナーさんに出会ってきましたが、自分の地元をブランドの核にしている人には初めて出会いました。その思いがどこから来るのか興味があります。

(※)「Made in FIRANDO(長崎県平戸市)から産み出す異文化交流で培ったオリエンタルなカラーと スタイル、そして様々な異なる素材をミックスし既成概念にとらわれないファッションの“新しいカタチ”を提案し、様々な人の持つ個性を引き出すブランドとして平戸から世界に発信しつづけます」【TOIRO-FIRANDO公式サイトより】

<小値賀友理さん(以下<小>)>
もともと平戸の役に立つことがしたかったんです。

最初は小学校の先生をやっていたんですが、平戸でお店を出したくて、教員をやめて、福岡のファッションビジネスの学校に行きました。そこでスタイリストとファッションビジネスの勉強をして、3人くらいのスタイリストのアシスタントをやっていました。

その後スタイリストとして独立したけれど、実は、ファッションよりもブライダルの仕事をして、夫婦になる方々の応援をしようとしてたんですよ。家族やその周囲の在り方に触れれば、(そこから生まれてくる)子供達も変わり、私は何の役に立てるのだろう、、、という謎が解けると思ってました。

人の役に立つ仕事をやりたいけど、どうにもならない迷走期があったと言います。いろんな事を考えていて、でもブライダルだけでは上手く進まず、スタイリスト・ブライダル・アクセサリーを並行してやっていたそう。そんな中、アクセサリーの仕事が進み始め、これだ!と思い、平戸の人達も手伝うことに賛同してくれたのが、TOIROへつながるそもそもの始まりだといいます。

TOIRO-FIRANDO

Sonianka(ソニアンカ)税込¥9,180-
TOIROさんの一風変わった商品名は、TOIRO特製“平戸ジェネレーター”によるもの。小値賀さんが平戸の好きなものを書き出して一覧表にして、その中からシーズンごとに一定の法則を決めて、文字を拾いだして付けています。だから商品名になっている言葉そのものには意味がないそう。これもユニークな発想です。

<小>
平戸は日本の中でも最低賃金が低い、自営ばかりの地域です。人は一杯いるのに、仕事がない。仕事をしたいけどできないでいる主婦も沢山いるので、これ(アクセサリー)をなんとか彼らの仕事にできないかと思いました。

父親が地元で工場をやっていてその建物に2部屋空きがあったので、場所はある。そして作ってくれる人もいるけれど、(平戸で完結していては)販路を広げられないと思いました。

そこで、平戸で作ったものを福岡で小値賀さんが売る、という体制を築くことになります。

ちなみに現在は、わたくしがお会いしたことのある福岡スタッフだけでも4人(小値賀さん、高木さん、安武さん、加藤さん)いらっしゃいます。平戸のメンバーもあわせると、もっと大所帯です。このメンバーはどうやって集まってきたのですか?まとめることの難しさはありませんか?

<小>
ほとんどが知人の紹介です。みんな自立してやってくれているので、大変さはありません。

ここがわたくしの思う、小値賀さんのすごい所。とにかく彼女は顔が広い。わたくしが初めて福岡に伺った時、一緒に天神の街を歩いてびっくりしたのですが、「おじかちゃーん」と次々に声がかかって、まっすぐ歩いていられない感じなんです。

そして人懐こいキャラクターは、どこか思わず手を差し伸べたくなる雰囲気がありますが、こちらが思っている以上に色んなことに気を遣ってくれていて、イザと言う時はきっちり責任がとれる度量の深さも持ち合わせています。「東京から来たモチヅキさんだよー」と、分け隔てなく色んな人にも紹介してくれました。

そんな彼女だから、周りの皆は自然と手を貸したくなるのでしょうし、頼っても大丈夫だという安心感も出るのでしょう。

ちなみにスタッフの役割分担はどんな感じなんですか?

<小>
打合せは全部私がやってます。基本的に販売に立つのが私といっちゃん(高木さん)で、この2人が比較的できることが似ているかな。安武さんは(グラフィック)デザインがメインで、アクセサリーは皆で作っています。

アクセサリーを作る時に、意見が割れたりぶつかったりしないんですか?

<小>
私、自分が作ったものよりも人がデザインしたものの方が良いって思うんですよ。自分じゃこんなの考えられない、すごい!って思うので。

平戸のスタッフは、強度の心配をして意見を言ってきてくれます。この結び方だと肌を痛めるんじゃないか?!とか。

なるほど。

では、小値賀さん自身が一番好きな仕事って何ですか?

<小>
なんだろう…。その時によってコロコロ変わるんですよ(笑)。作っていて、思いあまると人に会いに行くし、販売の仕事も好きだけど、うーん…。

誰か私のかわりに経営してくれないかな、とも思いますよ(モチヅキ思わず爆笑。いや、わたくしも時々同じことを思うので)。もう全部、何かあったらとにかく私が謝るからさ、って(笑)。でもいいな、って思う人はみんな既に自分で何かをやっているんですよね。

分かります。うちだって、小値賀さんみたいな人を経営のポジションに欲しいけど、小値賀さんはもう自分ではじめてる。

TOIRO-FIRANDO

ところで最近は、例えばうち(Saori Mochizuki)のバッグも一緒に売場で展開してくれたりと、TOIROさんの催事に、他ブランドを組み込む活動が続いていますが、それは自然とそういう体制になったのですか?

<小>
将来は平戸で店をやりたいと思っているんです。アクセサリーだけじゃなくてお洋服や、平戸の物産品も扱うお店を。

だから人の商品も扱えるようになっておいた方がいいと思って、今は意図的にそういう活動をしています。(入るブランドの数が多ければ)相乗効果で良い売場にも入れますので。

全ては、大好きな平戸のために。

「平戸でやれば、しょっちゅう帰る口実ができていいかな、と思って(笑)」と笑う小値賀さんですが、その感覚はとてもうらやましいです(わたくしは、まぁ自業自得なんですが、なんの感慨もなくぼーっと東京郊外で育ってしまったので…)。

そして平戸から受けた一杯の愛情を、どうやったら返していけるのか、一緒に頑張ってくれる仲間と形にしていこうとしている姿もうらやましいです。

というか、既に平戸だけではなく、わたくしを含めた色んなブランドさんにその愛情は及んでいます。

そうすると、わたくしもなにかやらねば、って気持ちになるんですよね。

そんなところもTOIROさんの素敵な所だと思います。

いつかぜひ平戸にお邪魔したいと思っています。もちろんまた、福岡にも。

わたくしも東京で精一杯色々やっていきたいと思っております。これからもどうぞよろしくお願い致します。

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

(一部敬称略でご紹介させていただいている場合がございます。ご了承ください)
(掲載されている商品詳細は、直接お店にお問合せ下さい)

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「TOIRO-FIRANDO」
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質のいいものを、末永く、より輝かせることができる人/「てんてんしましまを探して」第9回・福岡「カラフルブティックモア」オーナー・平田マドカさん

「てんてんしましまを探して」は、毎週木曜正午更新
てんてん(水玉)しましま(ボーダー&ストライプ)のかわいいアイテム、そこに携わる人々の思いをバッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織がつづります。企画詳細についてはこちらをご覧ください。

こんにちは、水玉とストライプ&ボーダーのバッグデザイナー・望月沙織です。

さて、今週からしばらく「てんてんしましまを探して」は九州・福岡特集になります。どういう訳かご縁があって、2014年は福岡づいているSaori Mochizuki(その理由は追々明かします)。そのトップバッターは、福岡・中央区にあります「カラフルブテティック モア」さんになります。

今年の3月、わたくしが初めて福岡に上陸した際、どこか素敵なお店はないかなーと探して尋ねたのが最初の出会いです。その時撮影部長にお土産で買っていった腕時計が本人にも周囲にも大変好評で、以来また機会があったら遊びにいきたいな、と思っていたお店の一つです。

その「モア」のオーナー、平田マドカさんに、どうして古着なの?古着の魅力って何??などなど伺ってみました。

カラフルブティックモア

オーナー・平田マドカさん

そもそもお店を始めたきっかけは何だったんですか??

平田マドカさん(以下<平>)
きっかけは、ここの物件が決まったからなんです(笑)。もともとお店はやりたいと思っていて、店舗の物件を見るのが好きだったので、暇つぶしに見ていたら、ここの物件が出ていたんです。人気の場所で他にも引き合いがたくさんあるからということで、とりあえず申し込みだけしておいて、決まったらやればいいか、と思っていたら、その日の夕方に「決まりました」との連絡が来ました。60年ものの普通の民家だったけど、好きに改装していいと言われたし、主人も「ずっとやりたかったんでしょ」と背中を押してくれたから、8月末に契約して、4ヶ月間会社員をしながら改装・準備をして、12月にオープンさせました。

ということは、前職は会社員だったんですね?

<平>
最初は福岡のアクセサリーブランド「ミハエルネグリン」にいました。その後上京して古着屋で働いたりしていましたが、福岡に戻ってきてしばらくして、ミハエルネグリンの社長から声がかかり、福岡VIOROの中に新しくオープンするミハエルネグリン直営店に店長として4年間在籍してました。

だから仕入先も貯金も何もない中で始めました。(仕入れ先は)自分が好きなものを行き当たりばったりで頼んでいったけど、ロット数が大きすぎて無理だった所以外はほとんど取引してもらえました。でもやりながら揃えていったので、オープンしてから2-3ヶ月してやっと店内が揃った感じでした。

カラフルブティックモア

アトランタのドールハウスのデザイナーが手掛けるハンドメイドウォッチブランド「FUN WATCHES」。わたくしは3月に、文字盤にカメラとフィルムが入ったデザインを見つけて撮影部長用にゲットしました。その時はベルトの色を選べるフェアをやっていたので、ゴールド(笑!)を選びました。残念ながら今回の入荷分でお取り扱いは終了になってしまうそうです。詳しくはモアさんのブログで。

仕入れ商品やハンドメイド作家さんのアイテムと平行して、古着など、ヴィンテージアイテムを扱ってらっしゃいますが、古着はなぜお好きなんですか?

<平>
私は、ロリータからパンクに至るまで、とにかく色んなファションをやったけど、最後にたどり着いたのが古着でした。古着はモノがいいのと、低価格で個性的なファッションができるのが良いところです。元々が古いから、流行もあまりないですし。今、そういうのを実現させようとすると、プレタ(プレタポルテのお洋服・・・オートクチュール(=オーダーメイド)を、量産向けに改作した高級既製服)で、5-6万円のお洋服、とかになってしまうけど、それが(その金額よりも)低価格で実現できるのが古着だと思っています。

ちなみに古着はどこから買い付けてきているんですか?

<平>
毎年海外で1ヶ月間くらいかけて買い付けをしてきます。渡航先はフランス・イギリス・ドイツ・イタリア・オランダなど。フランスをメインに、毎年国を開拓して増やしている感じです。(経費を押さえるために)安い宿に泊まるんですが、宿の状態も、本当に良い古着に出会えるかどうかも、実際に行ってみないと分からないので、リスクがとても高いです。長々とお店をあけて行くので、お客さんに対するプレッシャーもありますし。

そうですよね。カタログを見ながら型番で注文できる既製品と違って、良い古着を探すのって、大変ですよね。

<平>
海外は「古いものはいいもの」という概念があるけれど、日本は消費社会で、使い捨て文化。だから海外では(古着は)ぼろぼろのものでも値段が高いのに対して、日本ではすごく質のいいものが「古いから」という理由で安く扱われてしまっています。そういうのはとても悲しいんですが、大量生産品との比較もあるし、その辺りのバランスが難しいです。これはハンドメイドの作家さんにも言えることで、うちでお取引のある作家さんはみんな腰が低くて、自分がつけた値段を「高すぎる??」と心配して聞いてきたりするんですよ。でもちゃんとしたものはちゃんとした価格で売りたいから、「もっと高い値段をつけて売っても良いんですよ」と言う時もあります。

なるほど。日本だと、なかなか古着の価値を見いだしてもらいにくいんですね。その落差を一生懸命、丁寧に埋めているのが「モア」であり、平田さんなのだ。

カラフルブテイィックモア

では平田さんにとって「良い古着」ってどういうものなんでしょう?何を基準に仕入れる・仕入れないを決めているんですか?

<平>
大前提は、テイストとデザイン。その中でもこだわっているポイントは色(カラフル)、柄(水玉、チェック、ストライプ。「ボーダーはみんな着ているし、私が着ないので入れない…」と言いながら、ボーダーのスカートを履く目の前のモチヅキに気づき「あっ、すみません、、」とはにかむ平田さん。かわゆいです)。

あとはシルエットとサイズ感(かわいいけど、日本人には大きすぎる、など)。それをふまえた上で、状態が良いかどうかを見極めます(きれいなもの、もしくは、状態が悪くても直しがきくものかどうか)。

オープン当初は、あれもこれも仕入れていました。それこそ「安いからとりあえず買っとくか」みたいに。でもそういうものはずーっと売れ残ってしまうんです。そういうものを毎日見ていると悲しくなるし、お客様にしてみても、高くても良いものが欲しいから、セールをしても売れないんです。

だから自分の気持ちが納得するものを仕入れるようにして「売れそうだけど嫌かも」と感じるものは、入れないことにしました。

ファストファッションは全否定しませんが、値段で買うと結局着ないんですよ。そういう着ないけどノリで買ったもの、安いから買ったものは2年くらい前にガレージセールで全部売り払いました。以来(自分の私物も)本当に使うかどうか、考えてから買うようになりました。

確かにな…。うちの場合は生地ですが、安いから多めに買っとけ!と思って買ったヤツは、いつまでたっても「多め」のまま、減らない…。

ちなみに今、お店にスタッフさんがいらっしゃいますよね?(取材の申し込みの際、スタッフさんからもご連絡を頂きました) それはどういうご縁で採用に至ったのですか??

<平>
3年間は1人でやっていました。そんな中、お直しできる人がお店に居座り続けたので、じゃあしょうがないな、と、4年目から本格的に雇うようになりました。新しい方法ですよね、居座るって(笑)。

彼女は20代前半から通っていたモッズや60sの音楽イベントで知り合った人です。今は商品出しや(リメイクの)オリジナル商品を作ってもらっています。古着は、厳選して状態の良いものを選んで来たつもりでも、店頭に出す前に改めて確認してみると、(シミや傷が見つかる)ロス商品は必ず出てしまうので、それをリメイクして状態をよくして売っているんですが、彼女はそれをお金をかけずに「家の冷蔵庫で何かを作るタイプ」なんですよ。

それまでは毎日夜中まで残って仕事をやっていましたが、彼女が来てくれるようになって、だいぶ楽になりました。自分よりも上手くできる人にやってもらって自分の時間が増える方がいいと思いました。そのおかげで出張とか、蚤の市出店とかへ、お店を閉めずに行けるようになりました。

ところで、お店の入口に「着付け出張」って書いてあるんですけど、着付けもできるんですか?

<平>
そうなんです、着付けの仕事もしています。もともとアンティークの着物が好きで、友達と着物イベントをやったりしていたのをきっかけに、本格的に着付けを勉強して、1年経たないくらいで師範の免許がとれたんです。着物って言うと、「自分の体にあったもの(自分用に1からあつらえたもの)を着ないなんて!」とか、敷居の高いことを言われちゃいますが、そういうのではなく、趣味でリサイクルで買ったものを着られるようにしたいと思ってやっています。

カラフルブティックモア

半襟とか、帯締めとか、あわせ方がものすごくキュート!「自分の私物でアレンジしてるだけなので〜」と謙遜されてましたが、さすがのセンスです。これ着たい。

おぉ!これは、先日お話を伺った五箇谷さんと一緒で思わず嬉しくなりました。わたくしも、良いものが変なプライドやお金儲け主義の犠牲になって、廃れていってしまうのは忍びないと感じています。そういうのを「もっと気軽に楽しんでいいんだよ!」とその道のプロに言ってもらえるのはすごく自信につながります。

<平>
それと私、今、ちんどん屋もやってるんです。

!!!!…..!!!! どういうことですか?!

<平>
古き良きもの、という流れで、ちんどん屋に興味がわいて、ここ10年くらいずっとちんどん屋のイベントを観に行ったりしていました。その縁で福岡でちんどん屋をやっている人と仲良くなって、「生まれ変わったらちんどん屋をやりたい!」って言い続けていたら、「今世でやれ!」と誘われて(笑)、福岡のキャナルシティでお正月の5日間「セールやってるよー!」っていうにぎわしをやったらすごく楽しかったんです。着物も着ますしね。

それでハマったと…!でも確かに、ちんどん屋って「売る」ための仕事です。そう思うと、すごい存在です。わたくしは毎日毎日どうしたら自分のブランドのネットショップが売れるのか考えて実行してますが、それもある意味、「ちんどん屋」的仕事ですよね。

<平>
ちんどん屋って、「ちんどん屋みたいな格好して!」と、「ド派手でしっちゃかめっちゃか」の代名詞みたいに言われるけれど、実は色んな楽器が弾けたり、何でもできるすごい人達なんですよ。私は、レトロな着物を着て、お洒落でPOPなちんどん屋を目指したいんです。ゆくゆくはバンドみたいにして、ちんどん界のイメージを払拭したいと思ってます。

そういいながら、レトロモダンな水玉の着物を着て、ゴロス(大太鼓)を叩いている平田さんのちんどん屋の様子を動画でみせてもらったのですが、これがまためちゃくちゃキュートでかわいいんですよ。うちのバッグを売る時に、何か一緒にできないかって真剣に考えてしまった程です(現在も絶賛考え中。何か良い案あったら教えてください)。

<平>
やっと生涯の仕事を見つけたって感じがします。雇われていると先が見えないじゃないですか。天神で働いていた時は何をしてたんだろう、、、って思うくらい、(仕事を通して)友達ができなかった。もちろん顧客の育て方などは勉強になったけど、(今の仕事を始めてからの方が)人のつながりが増えました。

ちなみにお店を続けられた理由はどこにあると思いますか?

<平>
それはもう全部お客さんのおかげです。うちは「出会い系モア」と呼ばれているけれど、モアを通じてお客さん同士が仲良くなるんですよ。モノを売るというよりは人とモノを、人と人をつなげる役割をしていて、そういうところを楽しいって思ってもらえているのかな、と思います。

それで言うと実は、平田さんのお知り合いが、わたくしの知人とも知り合いだったということが判明して、びっくりしてたところなんです。そうやって人の輪が広がっていくのって、本当にすごいことだし、狙ってできるものでもないので、大切にしたいな、と思います。

カラフルブティックモア

ヴィンテージのアクセサリーも多種並ぶ。どれもこれも、一瞬新品と見まごう程きれいに磨かれてます。

では最後に、将来の目標とか、伺えますか?

<平>
目標は、「モア」というブランドとして確立したいんです。「モア」に商品を置きたいんだ!と思ってもらえるようにして行きたいです。

あとは、リメイクとかでオリジナルブランド的な商品も作りたいと思ってます。実はこの帽子(写真↑:左上のリボンがついた赤い帽子)も、柄はかわいいんだけど、サイズ的に使い勝手が悪かったスカーフを、リメイクして作ったんです。色違いはもう売れてしまいました。それと去年くらいからオリジナルタグを作って、買い付けてきた古着にもつけているんですよ。よくお客さんには「えっ?これってモアが作った商品?」ってびっくりされるんですが(笑)、それは(下手なものを売れないぞという)自分たちへの戒めでもあります。

使えそうにないけれど、でも可愛い柄を生かして上げたいと手をかけるその愛情。スカーフもお客さんも、嬉しいですよね、きっと。

・・・実はお店を始めるにあたっての最大のキーマン=「やったら良いじゃん」と背中を押してくれたダンナさんのことなど、まだまだ実は沢山素敵なお話を伺いましたが、それはまたいつか別の機会にご紹介したいと思います。

また福岡に行った際には、お店に遊びに伺いますね。そしてお近くにお住まいの方、お住まいじゃないけれど、これから福岡に遊びにいかれる方、是非立ち寄ってみてください。平田さん、どうもありがとうございました。

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

(一部敬称略でご紹介させていただいている場合がございます。ご了承ください)
(掲載されている商品詳細は、直接お店にお問合せ下さい)

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カラフルブティックモア 公式サイト

ちなみに9月25日(木)に浅草で開催されるちんどん屋のイベントに出演されるそうです。なんとタイムリー!!わたくしは伺うつもりでおります。皆さんもご一緒にいかがですか??

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「アーティスト」販売員/「てんてんしましまを探して」第11回・福岡/会員制サロン「LOUVE(ルーヴ)」オーナー・藤川修子さん

「てんてんしましまを探して」は、毎週木曜正午更新
てんてん(水玉)しましま(ボーダー&ストライプ)のかわいいアイテム、そこに携わる人々の思いをバッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織がつづります。企画詳細についてはこちらをご覧ください。

こんにちは、水玉とストライプ&ボーダーのバッグデザイナー・望月沙織です。

さて「てんてんしましまを探して」第11回目の本日ご紹介するのは、福岡で隠れ家的ブティックサロンを経営されているLOUVE(ルーヴ)の代表・藤川修子さんです。

「すみませーん!バッグ、売れちゃったんです!」

藤川さんから初めて頂いたお電話がこれでした。

?????

売れちゃったって、どういうこと???藤川さんて、だれ?????

出会いは衝撃的でした。

福岡・LOUVE

オーナー・藤川修子さん

そもそも藤川さんとのご縁をつないでくださったのは、長崎・平戸と福岡を拠点に活動をされているアクセサリーブランド「TOIRO-FIRANDO」の代表・小値賀さんでした。

TOIROさんは今、うちの商品を福岡の催事で販売してくださっています。その関係で結構沢山うちの商品を預かってくださっているのですが、「とってもすごい人がいて、その人に是非サオリさんのバッグを紹介したいと思っているんですけど、いいですか??」と、ご連絡を頂いたのが藤川さんのことでした。

その後、藤川さんが「これは!」と思ううちのバッグを、TOIROさんで保管中の在庫の中からいくつかピックアップし→LOUVEに持ち帰り→品出しをしているうちに→売れてしまった!

・・・詳しい事情はよくわからないのですが、とにかくそんな感じだったと思います。

その間、ほんの数日。あまりの展開の速さに全く事情が飲み込めず、最初はぽかんとあっけにとられておりました。

そして後から冷静になって、「いやでも、なんであんなにあっという間に売ることができるの〜〜〜?」と、その凄まじい販売力に興味津々になったのです。

という訳で福岡に渡ったモチヅキ、単刀直入にその点について藤川さんに聞いてみちゃいました。他にも色んなお話を伺いましたが、今日はもう一点突破!皆さんも一番悩んでいるであろう「売る」ということ特化して、カリスマ販売員なんて言葉では語りきれない、アーティステックな藤川流アプローチ法や思いをご紹介したいと思います。

福岡・LOUVE

LOUVEの店内にはTOIRO-FIRANDOのアクセサリーも沢山並んでいます。

—まず、なんでそんなに売れるんでしょう??わたくし、あっという間に売れてしまったことに、本当にびっくりしたのですよ。何が他と自分の違いだと思いますか??

<藤川さん(以下<藤>)>
お客様に対して、いきなり商品の話はしないんですよ。少し様子を伺います。でも、相手をベタ褒めすることもないんです。ちょっと持ち上げて落としたり、「もうちょっとこうしたら??」と嫌なことも言います。

そうやって土足で入っていくと(笑)、相手は初めて会った気がしなくなるんですね。

(私が生まれ育った)田舎はみんなフレンドリーで、知らない相手でも平気で話しかけます。こういうやりかたは、そんなところから来ているのかもしれません。

ちなみにご出身はどちらなんですか?

<藤>
宮崎です。最初は宮崎で教員をしていました。幼稚園で2年、小学校で半年教えていました。先生をやっていた人って、意外とこの仕事で成功しているんですよ。ごまかしがきかない鋭い子供を相手にしていて、気配り・目配りができるので。

なるほど。ちなみにそこから、1回はチャレンジしてみようと思って、今の業界に転職されたそうです。

そして一番最初に働いていたお店をやめて他店に移った時、やめたお店の会社に「藤川さんはどこに行ってしまったのーー???」と、お客様から電話が殺到したそうです。それに困り果てた会社から、「(本来はそういうことは許可しないんだけど、量が量で、業務に支障をきたすので)自分の移籍先について、案内のハガキを出せ」と言われたそうです。

その後、そういった販売での実績をもとに、様々な会社の販売コンサルタント事業も始めます。

しかしコンサルをする先々のお店に、お客さんが藤川さんと一緒に移動したそう!

そうやって自分についてきてくれるお客さんをたらい回しにしていていいのだろうか、ということで、3年前にご自身のサロン「LOUVE(ルーヴ)」を開くこととなります。

福岡・LOUVE

つまりお客さんは、藤川さんから商品が買いたいんです。あの人でもこの人でもなく、藤川さんから。

これはもう販売員だれもが目指すところで、よく接客のマニュアル本などにも書かれていることなんですが、だからといって、なかなか簡単には行きません。どうして藤川さんはそんなにお客さんに慕われ、信頼してもらえるのでしょうか。

<藤>
私はまず、お客さんを頭の中で裸にするんですよ。この人に何を着せようかな、この人は胸が大きいぞ、とか、髪型も服も、全部頭の中で変えるんです。一瞬の間にストーリーを作っています。50人いたら、50人分できますよ。

道を歩いていても、向こうから来る人を、次々に着せ替えています。あー、あの人は意外とお腹に肉がついているな、とか、男目線で色々想像しています(笑)。

そんな話、初めて聞きました!でも要は、その人の本質的な体系の部分までさかのぼって、一体この人は何が似合うのか、っていうことを会った瞬間に考えているってことなんですね。

<藤>
頭の中にフィルムが入っていて、映像が出てくるんです。お客さんが1回目に買った商品は全部覚えていますよ。久しぶりに会って、名前と顔を忘れてしまっていても(笑)話しているうちに、「あ、この人が最初に買ったのはアレだ!」と必ず思い出します。

そこから、そのお客さんが何を持っていないのか、持っていないアイテムをおすすめします。

地図は、空中から見た図が一番分かりやすい、という藤川さん。

それと一緒で、お客さんのことを俯瞰から眺めてあげて、足りてないものを差し出してあげれば、必然的に売上につながるでしょ、ということなんですが、そうするためには、まず自分が今までどんなアイテムをそのお客様に進めてきたのか、きちんと覚えていなければなりません。ただ、「売れ筋だから」「会社で売れって言われたから」というものを何にも考えずにすすめているだけだと、覚えていたくても決して記憶には残らないでしょう。

つまり逆にいうと藤川さんは、その都度きちんと自分の頭で考えたものを、それぞれのお客さまにあわせてすすめているからこそ、鮮明に記憶に残っているということでもあると思います。

<藤>
「これ、いま流行ってるんです〜」って言われても、だからどーした?って思うでしょ。それがそのお客さんに似合うとも限らないし。

私は、流行はお店が創り出すものだと思ってます。

お客さんに、「いま何が流行ってるの?」って聞かれると、私は「世間は知らないよ。でもうちはこれ!」って応えてます。世間で茶色が流行している時に、「うちは黒!」と、黒をおすすめしていたら、お客さんは「良かった!(みんなとかぶらない)黒を買って!」って喜んでくれますから。

でも、逆に流行っているものが欲しい、皆と一緒がいい、って言う人もいると思うんですが、そういう時はどうするんですか??

<藤>
そういう時は、「茶色にしときな〜」って言いますよ。無理強いはしません。

大切なのは、表現力です。(お客さんのことを)全否定もしないけど、全部のみこむ訳でもない。お客さんからびっくりさせられるようなことを言われたら、更にその上を行く何かで、逆にもっとびっくりさせられないとダメだと思います。

褒めるだけだと誰にでもできます。でもコンプレックスもつかんで、逆にそこがかわいいじゃん!と言ってあげることも大切です。

さっき、私は男目線で女性を見てるって言ったけど、福岡は女性があまってるんですよ。そして本当に気が利かない男が多い!(笑)だから女性が上に立って(男勝りに)やってるけど、やっぱり女性らしさは失ってほしくないと思うんです。トイレットペーパーを丸めて手を拭くんじゃなくて、ハンカチで拭きましょうよ、とか、そういう部分のお手伝いができたら良いなと思ってます。

福岡・LOUVE

その場を丸くおさめるためにチヤホヤすることは簡単だし、コンプレックスを指摘するだけでは単なるイジメだ。でも藤川さんは、愛情ある目線を注いでグッと相手に踏み込み、どうしたらコンプレックスを含めてその人が魅力的に輝けるか、瞬時に考えているのです。

そんなことされて、惚れない人がいるでしょうか。

<藤>
太ったけど、サイズ感を変えずに着られるお洋服を提案してあげることが大切なんです。

そしてそういうブランドを見つけてくるのが藤川さんの仕事、ということなんでしょう。

・・・ちなみに恐ろしいけど、思い切って聞いてみます。

福岡・LOUVE

うちのバッグは一通り売っていただき、現在はこのSpin Offが1点のみ、店頭にありました。ありがとうございます。

うちのバッグはどうしてお取り扱いいただけたのでしょうか?

<藤>
たまたまね、バッグが全く手元になかったんですよ(笑)。で、TOIROさんから望月さんのことを紹介された時に、持ってきてもらったのがそもそもです。

そこからは、TOIROさんから聞いた望月さんのイメージと、カタログにのっている望月さんの写真を見て、「これはスライサーっていうのを貼っていてですね」「バッグの重量はほうれん草1束と同じ位の軽さなんですよ」と、あたかもブランドのことをものすごく知っているかのように説明していました。

要は、作っている人への想像力ですよね。だから、作り手は「思い」がある人の方が絶対にいい。デザイナーの方が商品に対しては詳しいんだから、自信を持って売った方が良いですよ!

・・・と、最後はもうわたくしへの応援の言葉だと勝手に解釈しましたが(笑)、とにかくお客さまとブランド、あらゆる方向への思いの巡らし方がハンパないんです。そこまでやられて、ついていかない人の方がおかしい。

<藤>
次のステップは、去年くらいからずっと考えていて、ここを居心地の良い場所にしたいと思っています。うちに来るお客様は、30代、40代、50代と、体のバランスが崩れてくる年齢にさしかかるので、衣食住、トータルビューティーを提供できる場にしたいと思っています。お化粧品や、下着のプロに来てもらったり、私自身は今(サービスとして提供するために)ピラティスの資格を取ろうとしています。

いいな。近かったら、わたくしも通いたい。

人は人、自分は自分。もっと自信を持ちなさい、って色んな人に言われますが、こんなに説得力を持って、心に響いたのは久しぶりでした。それはきっと藤川さんがそういう生き方を貫いてきているからだと思います。

そんな藤川さんに会ってみたい!お洋服を見立ててほしい!と興味を持った方は、どうぞ下記にリンクをはっておりますLOUVEさんの連絡先(メールアドレス)まで、お問合せ下さいませ。

「東京だからちょっと遠いな…」なんて思ってるそこのあなた!似合う服が見つからず、いつまでも中途半端なものに無駄遣いしているくらいだったら、ぱっと福岡まで行って藤川さんに「丸はだか」にされた方が、ずっと良いいかもしれませんよ!

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

(一部敬称略でご紹介させていただいている場合がございます。ご了承ください)
(掲載されている商品詳細は、直接お店にお問合せ下さい)

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会員制サロン「LOUVE(ルーヴ)」
ご連絡はこちらからお願いします(メールには「東京・Saori Mochizukiの『てんてんしましまを探して』という記事を見ました」とお書き添えいただくとお話しがスムーズかと思います)。

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質のいいものを、末永く、より輝かせることができる人/「てんてんしましまを探して」第10回・福岡「カラフルブティックモア」オーナー・平田マドカさん

「てんてんしましまを探して」は、毎週木曜正午更新
てんてん(水玉)しましま(ボーダー&ストライプ)のかわいいアイテム、そこに携わる人々の思いをバッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織がつづります。

「てんてんしましまを探して」第10回
福岡「カラフルブティック モア」/オーナー・平田マドカさん

カラフルブティックモア

平田マドカさん

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バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

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環境は自分の手で創るもの/「てんてんしましまを探して」第9回・東京/自由が丘「アイサロンシエル」代表・小山田松美さん

「てんてんしましまを探して」は、毎週木曜正午更新
てんてん(水玉)しましま(ボーダー&ストライプ)のかわいいアイテム、そこに携わる人々の思いをバッグブランドSaori Mochizukiのデザイナー・望月沙織がつづります。企画詳細についてはこちらをご覧ください。

「てんてんしましまを探して」第9回
自由が丘・まつげ専門サロン「アイサロンシエル」/代表・小山田松美さん

自由が丘・まつげ専門サロン「アイサロンシエル」/代表・小山田松美さん

小山田松美さん

こんにちは、水玉とボーダー&ストライプのバッグデザイナー・望月沙織です。「てんてんしましまを探して」もおかげさまで、はや9回目、本日ご紹介するのは自由が丘でまつげ専門サロンを経営されている小山田松美さんです。

小山田さんとのご縁は、説明しようとするとわたくしのダンナでもある我が社の撮影部長・谷 峰登にまで話がさかのぼります。

谷は主にTVCMや映画の映像を撮るカメラマンをやっております(その合間でたまーにうちの商品撮影なんかをやってもらってます)。そして撮影の際には、「照明技師」という光をコントロールするプロフェッショナルとタッグを組みます。

「照明」というと、ライトをぼんぼんあてるイメージがあるかもしれませんが、例えば室内の撮影の時、窓から流れ込む自然光を調節したり、逆に外ロケであたりすぎる太陽光をカットしたりと、画面の中の光の回り方をコントロールするのが主なお仕事になります。特に映像の場合、被写体が色々と動き回る場合があるので、結構大変なのです。

当然映像の色味やトーンを左右するお仕事なので、カメラマンにとっては大変重要な存在でして、たいていのカメラマンは、一緒に組む照明技師さんが決まっています。

そして谷がいつもお世話になっている照明技師が、今日ご紹介する小山田さんのダンナさんの小山田智さんになります(ちなみに最近の谷+小山田智さんのお仕事は、日清カップヌードルのTVCM「現代のサムライ」篇です。たくさん放映されていたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか)。

さてそんな小山田さんの奥さまである、小山田松美さん。まつげ専門店を立ち上げる7年前までは主婦をされていたとおっしゃいます。そこからどのような経緯をたどって現在に至るのでしょうか??色々と伺ってみました。

そもそも最初は美容師だったと伺いましたが、なぜそのお仕事をやめてしまったのですか。

自由が丘・まつげ専門サロン「アイサロンシエル」/代表・小山田松美さん

<小山田さん、以下「小」>
子供ができて切迫流産になったのを機にやめて、そこからしばらく主婦をしていました。

それなのに、どうしてまた仕事復帰しようと思ったのですか?

<小>
2人目の子供が中学受験の時に、そろそろまた仕事を始めたいと思って準備を始めました。

・・・○○ちゃんのママで終わりたくない。年齢的にも今さらお勤めしても貰えるお給料は微々たるもの。

ならばダメもとで独立してみよう、と思ったのが大きな理由とのこと。

おそらく前半部分は世の大半の「ママ」が抱く思いではないかと思います。ただそこから行動を起こし、会社にもダンナにも子供にもぶら下がらず、自分で自分の人生を切り開いてみようと思ったことがとってもカッコいい。

ちなみにダンナさんは起業するにあたってどんな反応をしましたか?また娘さん達は、小山田さんがお仕事をしている姿をどのように見てらっしゃると思いますか?わたくしも結婚後に起業したので、よく色んな人から「ダンナは反対しなかったのか??」と聞かれるのですが。

<小>
主人は、「僕も家事とか手伝うからやったら良いよ〜」なんて言ってました(笑)。娘達は、自分が(まつげのお手入れを)やってもらえるし、こちらも練習台にできるので、お互いに役立っている感じです。でも美容師には興味がないみたいですね(笑)。

少々補足させていただくと、小山田さんのご主人もうちの谷も、もともとがサラリーマンではなく、もう既に自分たちが「起業」しているような状態なので、普通の家庭に比べるとフリーで仕事を始めたり、起業することに対する抵抗がおそらく非常に低いです。また始めようとするわたくし達側からしてみても、彼らの良い部分も大変な部分も目の当たりにしてきているので、色んな意味で腹も座っています。この感覚は、なかなか一般的には理解しにくいかもしれませんが、とにかく普通の家庭に比べて幸か不幸(?)か「起業」へ向かいやすい環境にあるのは確かです。

とはいえ、やるかやらないかは自分次第。そしてやってみる道を選んだ小山田さんですが、でもなぜ美容師に戻らなかったのですか??

自由が丘・まつげ専門サロン「アイサロンシエル」/代表・小山田松美さん

<小>
体力的に大変じゃないほうがいいと思いました(美容師は基本立ちっぱなしなので)。なおかつ美容師の免許がいかせる仕事、と思ったらまつげサロンにたどり着きました。同じ美容というくくりでリフレクソロジーやオステオパシーも考えたのですが、体力を使う上に特に国家資格が必要のない職業だったのでやめました。

ということは、まつげの施術をするためには美容師の資格が必要なんですね。知りませんでした!

<小>
まつげサロンが世の中に登場し始めた頃は、特に資格はいりませんでした。でも途中から免許が必要ということになりました(※)。一応首から上(の施術)は美容師のみに許されています。免許がないから続けられず廃業したお店もあったようですよ。

※トラブルが多発したのをきっかけに、2008年7月厚生労働省によって、まつげへ施術を行うには美容所登録並びに美容師免許が必要という通達が出された。

ちなみに3、4年前、初めて小山田さんのお店でわたくしが施術を受けた時は、確かお一人でやっていたと思います。今はその時よりも広い場所に移転して、更にはスタッフも増えていますが、どういうきっかけで規模を拡大したのですか?

自由が丘・まつげ専門サロン「アイサロンシエル」/代表・小山田松美さん

<小>
(規模を大きくすることは)最初のプランにありました。

おー!すごい!目標を定めるのは大切ですよね(そして今のわたくしにはここが足りておらず、現在今までの行き当たりばったり経営の抜本的改革を進行中です…)。

<小>
本当は青山とかに出したかったのですが、(自宅に近いからという理由で最初に出店した)自由が丘の方が客層が読めたので、2012年3月に今の場所に移転して、9月にスタッフを入れました。

でもスタッフが増えると、自分1人でやっていた時とは根本的に色んなことが変わるので、色々大変ではないでしょうか。わたくしも今同じ境遇にあるのでよくわかるのですが…

<小>
好き勝手ができないのが大変ですよね(笑…そしてモチヅキ、大きくうなずく…)。あとはなるべくマニュアル化しようとしてますし、空き時間(予約が入っていない時)に何をしてもらうか考えるのも大変です。距離感も大切ですし。

確かに、スタッフ全員で同じクオリティの仕事をしようと思ったら、ある程度のことはマニュアル化した方が効率があがります。また、スタッフと仲良く信頼し合いながらやりたいけれど、ボスである自分は決してスタッフの「友達」ではないことを考えると、距離の取り方は本当に難しい。

とはいえ、そうやって規模を拡張できたのは、きちんと売上も立てられたからだと思うのですが、その辺り、続けてこられた秘訣はどこにあると思いますか?

自由が丘・まつげ専門サロン「アイサロンシエル」/代表・小山田松美さん

<小>
うちはリピーターのお客様が多いから、それに支えられています。来店時に、次はいつ来るとまつげの美しさをキープできるかご提案して、次回の予約を入れてもらっているのは大きいです。そうすると自分たちも予定が立てやすいですしね。

なるほど。でもどんなに次の予約を入れてもらっても、また来たいって思える何かがないと、お客さんの足は向かないと思います。そのポイントは何だと思いますか?

<小>
うーーーん、なんだろう、、、、、。でも、間違いなく癒されると思いますよ。痛い思いはしませんから。

?????

最初、このコタエにあまりピンと来ませんでした。というのもわたくしは、まつげのお手入れは小山田さんのお店以外ではほぼ経験がありません。施術中に何か怖い思いはしたことがなく、それが当たり前のクオリティだと思っていましたが、この話を聞いてから、試しに色んな友達に聞いてみると、「痛い思いをするっていう噂はよく聞くから、挑戦してみたいけど怖くて行ったことがない」っていう人が結構いたのです。

つまりリピーターの皆さんは、そんな確かな技術力に惚れ込んで、「まつげならアイサロンシエル!」って決めているってことなんですね。それが小山田さんだけではなく、スタッフ皆さんで維持できているというのはなかなか簡単にできることではないと思います。

自由が丘・まつげ専門サロン「アイサロンシエル」/代表・小山田松美さん

施術前には、じっくりカウンセリングをしてくれます。どんな仕上がりにしたいか、カールの見本帳やイラストなどで確認しながら、こちらの要望を色々確認してくれます。

ちなみに次の目標って、どんなことなんでしょう??支店を出すご予定とかはありますか??

<小>
ありますよ!今、アジアでお店をできないか模索している最中なんです!

ええー!すごいーーー!!(わたくしも香港から帰ってきたばかりですーーー。)でも、自分で直接施術をやりたいっていうこだわりはないんですか?ハンドメイド雑貨の作家さんの中には、絶対に自分で縫いたいっていうこだわりが捨てられず、あえて規模を小さいままに維持している人も沢山いますが。

<小>
私、50歳で引退したいと思ってるんですよ。最初は(自分で施術をやりたいっていう)こだわりはありましたよ。でも視力のことを考えると限界がある。自分がやるよりも若い人がやった方がきれいにできるんだったらその方が良いと思います。アジアに出るにしても、アジアの人は手先が器用だし。でもそこにシフトするためには色々考えなきゃいけないこともあって、大変です。

いやもう、絶対うまく行くと思います。

<小>
私もなんか、日本よりもうまく行きそうな気がするんですよ(笑)。

人生の目標がはっきりしていて、ダンナさんも娘さんもみんな協力的。そう書くと、なんだかとても簡単に聞こえますが、それもこれもある日突然空からバラバラと降ってきた訳ではなく、小山田さんが丁寧に努力して至った場所だと思うと、やっぱりすごいな、と思います。

自由が丘・まつげ専門サロン「アイサロンシエル」/代表・小山田松美さん

ちなみに小山田さんはうちの水玉バッグ・ロードムービーのモノクロをご愛用くださってます。わたくし(右)は色違いのマルチカラーを使ってます。わたくし達、ご覧の通り結構身長差がありますが、お互いに使いこなせてます☆

と同時に、わたくしもそうやって1つずつ頑張っていったら、同じような所にたどり着けるのかな、と思うと、勇気がわきます。

いつかアジアのどこかで、「あの時あんな話をしてましたよねー」なんて、言いあえる日が来ることを願って、わたくしは小山田さんの背中を追いかけます。

貴重なお話、ありがとうございました。これからも夫婦共々よろしくお願い致します!

バッグデザイナー・望月沙織/Saori Mochizuki

(一部敬称略でご紹介させていただいている場合がございます。ご了承ください)

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